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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『ナツメグの味』

2013/03/28 21:03 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
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ジョン・コリア 著/垂野創一郎 他 訳/ KAWADE MYSTERY
彼らの職場にやってきた新人は、おとなしく何かを秘めた雰囲気だった。彼の持つ意外な過去とは?マネキンに本気の恋をした青年の数奇な運命とは?少年には見えない友達がいた。父親はそんな息子に現実を教え込もうとするのだが・・・。アイルランドの旧家には、美しい馬に乗った美しい女性が住むという。壜に詰められた不可思議な物たち。中には絶世の美女や魔法使いなんてのもいて?滑稽な話、怖い話、真面目な話、色々あるけれど、どれも少し、不思議な話。

ナツメグの味/特別配達/異説アメリカの悲劇/魔女の金/猛禽/だから、ビールジーなんていないんだ/宵待草/夜だ!青春だ!パリだ!見ろ、月も出てる!/遅すぎた来訪/葦毛の馬の美女/壜詰めパーティ/頼みの綱/悪魔に憑かれたアンジェラ/地獄行き途中下車/魔王とジョージーとロージー/ひめやかに甲虫は歩む/船から落ちた男

紹介に『サキのような・・・』云々とあったので借りてみたが、全然違うじゃん(笑)。いわんとすることは分からなくもないのだが、簡単に言ってしまえば、サキはもうちょっとというか完全に地に足はついていたわけで(笑)。
本作の短編には、死神、妖精、悪魔、幽霊などなどが登場する。もちろん普通の人々だけが出てくる物語もあるのだが、大方の終わりはピリっとした恐ろしさがある。サキはもうちょっと温かいというか、ね?捻った面白さという点は確かに当てはまるが、それを言ったら大方の著名な作家の作品は当てはまってしまうのでは?なんて。
とは言え、十分好みの作品ばかり。世界各地を転々とした作者だからか、とらわれない舞台設定が面白い。ヨーロッパの各地の特徴を上手く生かした不可思議な物語もたくさんあって面白い。もちろんアイルランドも登場し(笑)、まるでアイルランドの作家が書いたのかと思うほどの重厚な霧をまとったような短編が紡がれる。
本当に背筋がゾッとするような結末もあるが、『魔王とジョージーとロージー』のように滑稽な作品があったり、『地獄行き途中下車』のように洒落た面白さの作品もある。どちらのテイストが良いか甲乙つけ難い。もちろん個人的には楽しい話の方が好きなのではあるが、『夜だ!青春だ!パリだ!見ろ、月も出てる!』のような素っ頓狂な(笑)作品も結構好きだし、『異説アメリカの悲劇』のように、少々人を喰ったようなサスペンス仕立ても面白いと思う。
多才な作家なのに、日本では余りまとまって読めないのが至極残念な作家なんである。とは言え、まだ何冊かは楽しめそうなので、それは追々その内に。

ナツメグの味 (KAWADE MYSTERY)ナツメグの味 (KAWADE MYSTERY)
(2007/11)
ジョン コリア

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『 居心地の悪い部屋』

2013/02/19 22:30 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
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岸本佐知子 編訳/ ブライアン・エヴンソン 他著/角川書店
犯人に従う死を前にした男、少女の頃の痣の思い出。戦場で頭を撃たれた友との時間、見知らぬ男に助けを求めたカップルの男の憤慨。深夜、寝ている間に部屋にいるのは?どこか変、何かがおかしい?唐突に始まって唐突に終わる奇怪な物語。日常か非日常か、果たして?

『ヘベはジャリを殺す』ブライアン・エヴンソン/『チャメトラ』ルイス・アルベルト・ウレア『あざ』アンナ・カヴァン/『来訪者』ジュディ・パドニッツ/『どう眠った?』ポール・グレノン/『父、まばたきもせず』ブライアン・エヴンソン/『分身』リッキー・デュコーネイ/ 『潜水夫』/ルイス・ロビンソン/『やあ! やってるかい!』ジョイス・キャロル・オーツ/『ささやき』レイ・ヴクサヴィッチ/『ケーキ』ステイシー・レヴィーン/『喜びと哀愁の野球トリビア・クイズ』ケン・カルファス

これは居心地が悪い!なんだろう、不可思議で奇怪な物語は好きなのでこれまでだいぶ読んで来たとは思うが、本作に収められた作品たちはそのどれとも違う、というか、個々に見ればそれなりに受け止められるのかも知れないが、こう集団でまとめられると・・・休む暇も無いという感じ(笑)。
冒頭の『ヘベはジャリを殺す』からしてもう・・・。物語はタイトルのまま。ある意味では特に捻りも無く、ヘベはどうやらジャリを殺すらしいのだ(笑)。思わず目を背けたくなるような描写に加え、なんとも居住まいの悪いような落ち着かなさを感じる作品。
中には『潜水夫』や『ささやき』、『やあ!やってるかい!』のようなサスペンスタッチの割合と普通の物語もあるのだが、連続して読む逼迫感のお陰で妙な解釈をして薄ら寒くなる。ああ、相乗効果って恐ろしい・・・いや、狙い通りなのか?
ラストの『喜びと哀愁の野球トリビア・クイズ』などは急に毛色が変わった気がしたが、不条理という線でつながっていると思えば多様な作品を楽しめる短篇集のラストとしては相応しいのかな?
個人的には『チャメトラ』が一番好きかな。不可思議な中に哀愁と焦燥と、不思議にもラストには密かな希望が隠れている気がして、短いながらも深みがある作品だった。J・C・オーツは以前から読みたいと思っていたので、意外なところで短編『やあ!やってるかい!』を読めて良かった。筆致も普通の作品らしく、それでいて何が起こるのか?どうなるのか?という疑問を持たせ、一気にラストまで読ませる展開はやはり見事だなと思う。
それぞれが本当に短いのであっという間に読み終わってしまうが、このぐらいのボリュームが丁度良い。これ以上盛り沢山だったら少々鬱にでもなってしまいそうな作品集だった(笑)。

居心地の悪い部屋居心地の悪い部屋
(2012/03/27)
岸本 佐知子

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『夜のサーカス』

2012/09/08 00:40 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
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エリン・モーゲンスターン 著/宇佐川 晶子 訳/早川書房
母を亡くし、実父である魔術師に引き取られたシーリア。彼女は父の駒としてある闘いを運命付けられる。シーリアの対戦相手はマルコ。孤児だった彼は怪しい男に引き取られ、密かに魔術を学んでいく。それぞれが成長して十分な力を持った時、幻想的なサーカスを舞台に力比べの闘いが始まった。シーリアとマルコが生み出すサーカスの出し物は大きな反響を呼び、突如現れて夜だけ開催されるサーカスは様々な人々を巻き込んで膨れ上がっていく・・・。

サーカスやカーニバル物は無類に好きなのだが、これはある意味・・・幻想的過ぎる?かなと。個人的に、想像力の限界を遥かに超えていたというか(笑)。多くの人を惹き付けた幻想的なサーカス、その魅力や魔術的な雰囲気は伝わってくるのだが、テントの1つ1つを紹介する章を読んでいても、もう私の頭は付いていけない。頭固すぎるなぁと我ながら思う。
ついでに、シーリアとマルコのゲームも曖昧としてつかみ所が無く、力量比べというよりは体力勝負だよね、これって?という(笑)。ロマンのかけらも無いのね、我ながら・・・。でもね?ゲームというならやはりそれなりに勝敗を決める審判がいたり、明確なルールがあったりしたりして欲しい、これもまた、型に嵌められたい団体主義的な思考が邪魔しているんですかね?
と言っても、サーカスの夜に生まれた双子や、彼らとやがて繋がっていく少年のエピソードや、シーリアとマルコの避けがたいロマンスなど、物語の幅の広さのお陰でなかなか楽しめたのも事実。19世紀後半から20世紀前半という舞台設定も魅力増加には十分過ぎる設定。
ただ、シーリアとマルコが、もっと現実的に結ばれて欲しかったなぁという、それぐらいのロマンチックさは私にだってあるのです(笑)。
そしてもちろん、これほど魅力溢れるサーカスに行ってみたいという欲求ははちきれそう。その夢を叶えてくれるのはハリウッドのみ!という気がして調べてみたら、しっかり映画化が進んでいましたとさ。詳細はほとんど決まっていないようだけど、キャスト妄想、これから始めます(笑)。

夜のサーカス夜のサーカス
(2012/04/06)
エリン モーゲンスターン

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『ゴースト・ハント』

2012/08/27 21:32 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
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ハーバート・ラッセル・ウェイクフィールド 著/鈴木 克昌 他 訳/創元推理文庫
来るものを寄せ付けない邪悪な家、死者の霊にとり憑かれる人々、自殺者が後を絶たない川や湖。迷い込んだ人々を襲う得体の知れない生き物。ゴースト・ストーリーの本場とも言われるイギリスが生んだ名手による短編集。

遠く海の向こうイギリスと我が日本、相違点は色々とあるけれど、似通ったところも多少はある。その一例は、ホラーの感性だと思っていた。とかく大量の血と凄惨で猟奇的な殺害がメインのアメリカン・ホラーとは違い、どこか伝統の趣きすら感じられる精神的な恐怖、それがイギリスと日本の『ホラー』に通ずるところだと思っていた。
彼の国では、幽霊が住み着いているお屋敷の方が高値が付く・・・などとは本気か冗談か解らないが、それほどにある種の文化である。日本では幽霊屋敷といえば敗退の極みとして描写されるが、そこに根ざす『ゴースト』の心意気はかなり近しいものがある・・・ような気がしていた。しかし、本作はそんな私の親近感が軽く往なされた気がする。
時代は第一次世界大戦前後がメインだが、そこはかとなく漂うモダンな雰囲気。英国スタイリッシュの片鱗を覗かせるような、あえて語りきらない恐怖への誘い。露骨な部分はいやらしく表現しないで、あくまでも芸術の域に留まろうとしているようなね、そんな小奇麗さがある。別に嫌いじゃないけど。日本の怪談のように、最後に・・・・・・・・『ゥワアアアアアアア!!!』と驚かすような小賢しさは無いのよ、そっちも別に嫌いじゃないけど(笑)。
モチーフは比較的共通したものが多い。家そのものが邪悪さを備えている場合、悪霊でひきつける川や湖(水場に悪霊が溜まるというのは、世界共通の認識なのだろうか?)殺害された人間の怨霊、説明の付かない不可思議な生き物の恐怖辺りなのだが、とりわけ、『家』にまつわる小品が多かったように思う。
私が愛して止まないジャック・フィニーは、家を擬人化し、愛情溢れる家との作品を幾つか描いており、私がジャック・フィニーを愛するに至った理由は正にそれなのだが、本作はその真逆を行く邪悪さによって人々を惑わす家が出てくる。愛情面において私は絶対に家に『感情』があると信じているので、『悪意』に関しても頷かざるを得ず、この辺の話が妙にリアルで怖かった。
沼の中にずるずる引きずりこみつつ、いざという瞬間にパッと手を離される、そんなあっけなさが残る作品が多いが、ざっくり殺害されて、不可解な死というミステリ風の終わり方もある。全体的に霊や異次元のものを暗に匂わせているだけに、サスペンスタッチで途中ホラー作品だとは思えなくなることもしばしば。怖い話はとにかくダメ!という方でも、普通に楽しんでいただける作風だと思われる。個人的には、もう少し背筋が凍るような怖さがあっても良かったかな(笑)。

ゴースト・ハント (創元推理文庫)ゴースト・ハント (創元推理文庫)
(2012/06/28)
H・R・ウェイクフィールド

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『山羊の島の幽霊』

2012/06/18 22:31 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
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ピーター・ラフトス 著/甲斐 理恵子 訳/武田ランダムハウスジャパン
愛妻をお産で亡くしたシプトンは、死ぬために孤島にやってきた。そこでピストル自殺を図るが失敗、その代わりとでも言うのか、フィンチと名乗る幽霊と出逢う。威圧的で横柄なフィンチは、シプトンに『復讐』を果たして欲しいと持ちかける。彼の生前の恨みを晴らすため、遠方『大学』へやってきたシプトンだったが、命令ばかりで役に立たないフィンチに苛立ち、巨大な要塞のような大学内部に辟易していた。一向に復讐の全貌が明かされないまま、人生に行き詰まった男が遭遇した奇想天外な出来事とは?そして復讐はいかなる結果を生むのか?

若手作家が『頑張りました!』感は伝わってきたのだが?これはもう、本当に『ごめんなさい』なのだが、『大学』が登場した瞬間から私の脳内を占めたのは先に読んだ『夢宮殿』。
文章運び、雰囲気、構成などを総合して、個人的好みは『夢宮殿』の方が上だったので、どうしてもいちいち文脈を比べてしまう。だから『ごめんなさい』なのだ。
不条理と意味不明は紙一重、この匙加減は作者が決めるのか、読者が決めるのか?難しいところだとは思うのだが、シンプルで深淵なのが不条理、なのではないかな?ダニイル・ハルムスのようなね(笑)。となると、図書館員の暴動の辺りから不条理を通り越して意味不明に突入し、その後その強引さが加速度を増していくばかり。
オチに近付くと共に暴挙的雰囲気は落ち着いていくのだが、逆にそうくるか!?と。逆説的な意外性を狙ったオチなのかも知れないが、なんだか妙に正統派なオチに思えてしまって・・・。うん?結局どうしたいのかな?という激しいモヤモヤが残った。
著者はこうした作品を多く上梓しているようなので、これが結局到達点なのかとば口なのかは不明。結局のところ、こういう作品は読み手の微妙な好みに大分左右されるよね・・・ということで、私てきには微妙な結果だったのだ。

山羊の島の幽霊山羊の島の幽霊
(2008/09/19)
ピーター ラフトス

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『ようこそ、自殺用品専門店へ』【ネタばらすしかないと思う!】

2012/04/26 21:17 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
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ジャン・トゥーレ 著/浜辺 貴絵 訳 /武田ランダムハウスジャパン
テュヴァッシュ家は10代続く『自殺用品専門店』を経営している。もちろん、自慢の家族経営だ。しかし時代を問わず人気のある彼らの商売でも、唯一難点はある。それは、家計を絶やさぬよう、家族の者は『自殺』をしてはいけないことだった。それでも何とか陰鬱に順調に経営を続けていたが、笑顔で客を迎える末っ子アランが生まれてから大変なことに!生きる希望の無い世の中から抜け出す手助けをするはずが、アランは人々に生きる希望を見つけさせようとする。家業に背く末っ子に苦悩しながらも、テュヴァッシュ家にも密かな変化が起こり始めていた。

読み始めて暫くは、好みのブラックユーモアだよねぇ~♪とウキウキしていた。ノスタルジー漂う雰囲気に、得体は知れないが妙にコミカルな『自殺用品専門店』という舞台。いかなる風刺が紛れているのか?と思いきや!これってある意味SFなのね(笑)。SFなのか、パラレルなのか?
たった1人の(激しく)楽観的な少年の無邪気さによって、常に世の中に絶望し続けている住民の気持ちが動かされるなんて、、、いささか先の読める展開だが、とにかく全体を包む雰囲気が面白くて読む手が止められなかった。
この度パトリス・ルコントが長編アニメにしたことでも話題の本作だが、私の脳裏では当然のごとく『ティム・バートンの世界』。バートン監督も、ルコント監督に先を越されたと聞いてさぞや地団駄・・・踏むわけないか(笑)。
で、様々な物議を醸したであろう?ラストだ。言うなればラスト1行だ。とにかく、自殺や荒廃、自然災害などなどを笑いのネタにしてしまう趣味の悪さだ。なんとアメリカは・・・。そういうことも踏まえて、ラスト1行を読んだときに、これはまた壮大なブラックでまとめてくれたなと、思ったのだが?
後書きを読むと、どうやら本書によって、『気持ちが少し明るくなれる』らしいのだ。あのラストは、性質の悪さギリギリのブラック・ユーモアではなかったのか!?と暫し悩んだ。あのラスト1行を加えてなお、心が温まる物語に消化しようと頑張ってみた。
ま・・・まさか?アランは神(が遣わされた)の子ということ?ある意味でサンタクロース的存在感?正直そこまで考えないと、最初の印象の『良く出来た悪趣味すれすれのブラック・ユーモア』作品、という感想を超えることが出来なかったのだが、皆さんはどうなのだろう?

ようこそ、自殺用品専門店へようこそ、自殺用品専門店へ
(2011/09/15)
ジャン トゥーレ

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プロフィール

hiyo

  • Author:hiyo
  • たった二つの趣味、映画と読書を中心に、日記を書いてみたいと思います。
    最近、自分の時間を充実させたいな、と結構真剣に思っていたりして。文章を書くのも結構楽しいし、誰かが通りすがりに読んでくれたら、嬉しいかな、とか思っている。
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