『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』

2008年07月01日 00:07

〔米〕INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL (2008)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:デヴィッド・コープ
ハリソン・フォード/シャイア・ラブーフ/レイ・ウィンストン/カレン・アレン/ケイト・ブランシェット /ジョン・ハート/ジム・ブロードベント/イゴール・ジジキン/アラン・デイル

1957年、米ソ冷戦時代。ソビエト軍に利用されそうになったジョーンズ教授は辛くもその手を逃れるが、危険人物(共産主義)の疑いをかけられ、CIAの監視下に置かれてしまう。米国に嫌気が差したジョーンズはイギリスに渡ろうと決意するが、旅立ちの日に、マックという若者が彼を探してやってくる。古い知人のオクスリー教授とマックの母が、発掘先で何者かに捉えられたと言うマックは、オクスリーからの謎の手紙を携えていた。2人を救出するために南米の奥地に向かったジョーンズとマックは、オクスリーが発見した伝説の『クリスタルスカル』の謎を追い、同じく『クリスタルスカル』を求める、切れ者の諜報員スパルコ率いるソ連軍に追われるになる。

個人的にスピルバーグ神話は当の昔に崩れているのだが、やはりあの軽快なテーマソングを聞くと心が躍る♪映画を観たら、いまだにテーマソングが時折蘇る、何だかウキウキした高揚感が波間のように繰り返し寄せては引いていく。映画館に行って観る気は全く無かったのだが、友達に牽かれてインディ参り。冒険活劇はやはり、迫力の大画面が一番だとつくづく思った。
それにやはり、H・フォードは素敵だ。寄る年波で最近はアクションが痛いなぁ・・・と思っていた。見かける写真はいつも頭ボサボサで、お手入れ知らずのお肌やらなんやら、大スターにあるまじきよれよれぶり・・・と思っていたのだが、インディを演じるH・フォードはやはり素敵。
撮影当時64〜5歳か?あれだけスタイルが良ければ文句無し。表情や醸し出す雰囲気は全く変わっておらず、根本的には全く老けてないのだと思った。面影が無くなるほど老けてしまうという域では全くない、遠目で見たら、懐かしのインディそのまま。そりゃあ、今じゃ脱いでもシャツの前が肌蹴ても、サービスショットにはなり得ないわけだが(笑)。
でも、私にとっては充分。お帰りなさいインディ!なわけで、ついでに、お帰りなさいスピルバーグ!(笑)。という事で、かつて世界中を賑わせた黄金コンビ(不仲説とかも色々)のJ・ルーカスとS・スピルバーグ。裏では往年の・・・というか今も現役の大御所が、嬉しいぐらいに活躍。音楽も勿論、ジョン・ウィリアムズの名前が堂々クレジット。壮大な冒険劇のテーマをお楽しみあれ。
まさに80年代そのままのような、一部安っぽいが壮大なセット内での冒険、息を付かせぬ追いかけっこ、カーチェイス、自然との闘い、偶然の勝利!(笑)。安っぽいCGまでもが当時のままだ・・・わざとだと思う、あの不自然さはきっとわざと、レトロな感じを演出したんだわ。
物語は・・・ほとんどやりたい放題の無法地帯。1950年代に駒を進めたは良いが、時代考証がおかしくなって、200X年くらいまで?まぁ、マヤ文明だなんだに関しては色々噂もあるし、突飛な内容も許容範囲か。個人的に一押しのマヤ文明説は、『火星人説』だ(笑)。M・ナイト・シャマランが脚本を依頼されたというのも、妙に納得な内容だった。書いていればもう少しは・・・?
何もかもが80年代・・・と思ったのだが、唯一の違いは私が歳を取ってしまったこと。もう今更、おもちゃのようなクリスタルスカルや、某夢の国のように作りこまれた冒険セットに、胸躍らせたり無心に没入できるほどの純粋さは残っちゃいなかった。H・フォード他大方の出演者はまぁ良いのだが、J・ハートに若干の無理を、R・ウィンストンに・・・唖然としつつ、初めて、C・ブランシェットに痛さを感じた。なんで・・・出演を引き受けてしまったのだろう。
さて、このところスピルバーグの寵愛を一身に受けているS・ラブーフ。3作ほど連続でスピルバーグが絡んでいる映画で主役扱いだが、なぜそれほど惚れ込んでいるのかが解らない。キャリアも結構しっかりしているし演技も悪くは無いが、格別良くも無い。隠し子か?何か弱みを握られているとか??何より印象が薄い!見かける度に、ぽっと出での新人さんなんだねえと思ってしまう。出演作も何度か観ているが、いまだに憶えられない。しかし?この映画では良かったねぇ、不思議な瞳の色が印象的だった。スピルバーグ以外でも順調にトップクレジットに近い作品に出演しているので、存在感が出るまで後2〜3年というところかな?
第1作はテレビで何度も観て、2作目は映画館に足を運んだ。しかも2〜3回は行ったような記憶が。私のベストはやはり2作目。あれ程の興奮は、後にも先にも出会った事は無いかも?3作目も勿論映画館に行った。そして4作目、やはりこれは、映画館に行く事に意義がある映画だったのかも。私ぐらいの年代で映画が好きな人にとっては、映画を観ると共に、歴史を観る意味もあったのだ。失せない魅力、たとえどんなに子供騙しであろうとも、それだからこそこの魅力。
現代はとにかく暗い話題が多い、映画も、シリアスだったり暴力的だったり、どこか暗い影がある作品が多い。こうした一大娯楽作が多く作られ、世界中が熱狂した80年代。日本はバブル経済に沸き、もしかしたらとても良い時代だったのかも?なんて懐かしさも感じた。

『ボビーZ』

2008年06月17日 23:40

〔米/独〕THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z (2007年)
監督:ジョン・ハーツフェルド
原作:ドン・ウィンズロウ
脚本:ボブ・クラコワー/アレン・ローレンス
ポール・ウォーカー/ローレンス・フィッシュバーン/ジェイソン・ルイス/オリヴィア・ワイルド/キース・キャラダイン/ジェイソン・フレミング/ヨアキム・デ・アルメイダ/ジョシュ・スチュワート/J・R・ビリャレアル/マイケル・ボーウェン/ジョシュア・レナード

あらすじ参照はコチラ→『ボビーZの気怠く優雅な人生』

とまぁ、あらすじ掲載を端折ってしまうぐらい(笑)、小説を実に上手くまとめた脚本だった。目立つ変更は、ティムが連れて逃げる子供の年齢が大幅に引き上げられた事。現実的に考えれば遥かに都合の良いこの変更は、手際よく物語を収めるためには必要な変更だろうと思われる。
もう1つ嬉しい変更は、小説では巨漢で若干不気味な描写だったブライアン(最初にティムを歓待する小物犯罪者)が、設定を大幅に変更してJ・フレミングになっていたこと!!!やぁだぁ〜、普通のJ・フレミングを観るのってなんだか久し振りで得した気分♪
DVDレンタル開始早々に観たのは、単に簡単に借りられたから・・・ではなくて、小説読了の際に映画の事を調べた折、ティムを演じるP・ウォーカーと、ボビーを演じるJ・ルイスが似ていた事。写真だとかなり似ている。実際に動いている映像を見てみると、やはり酷似という程ではないのだが、その辺の噛合わなさも、脚本では上手くまとめていたと思われる。
しかも、ついていない犯罪者は別として、元海兵隊員で勲章まで貰っておきながら、部下だったか市民だったかを守るために捕虜を殴って辞めさせられた純粋な正義漢、いたいけな子供も捨て置いては置けません!というのが、P・ウォーカーに笑っちゃうぐらいピッタリな役柄だったから。この方、よもやこういう役意外は出来ないのでは?という不憫さすら感じるぐらいはまっている。
しかしP・ウォーカーって、実際かなり良い男なのだが、『それだけ』という印象の薄さ。街中では振り返るほどだろうが、ハリウッドでは幾らでも代わりがいそうな男前で、際立つ個性が薄い気がする。出演作も2本ほど観たら飽きてしまうというか・・・。そんな意見を裏付けるような、そっくりさんとの共演。ちなみに、J・スイスも余りぱっとしないが、なかなかの美男子なのである。
悪徳警官を演じたL・フィッシュバーンは好演していたが、個人的にはトミー・リー・ジョーンズに演じて欲しかった(笑)。小説を読んでいる間は、ずっとこの警官の役をトミー・リー・ジョーンズに割り当てていたものでして(笑)。ティムを追うカウボーイをK・キャラダイン!!なぜだかこの方、私の中の記憶では若い頃のままで停滞していて、現在の姿を見る度に驚く。そうか、歳を取ったんだ・・・といつも思うのだが、また見ると驚く。きっと次に何かの新作で観たら、同じように驚く。
正に小説の映画版で、映像的に格別際立った面白味はなかったので、物語を知ってしまっているとワクワクするような感じは一切無かった。アクション映画としてはソツ無い作りで、逆にいうとこれと言って際立つ面白さは無いかな。原作の映像化という興味は十分に満たされたのではあるが、原作を読まずに映画だけ楽しむ方はいかなる感想を持つか?私には推測不能だ。

ボビーZボビーZ
(2008/04/23)
ポール・ウォーカーローレンス・フィッシュバーン

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『アイ・アム・レジェンド』

2008年05月13日 23:28

〔米〕I AM LEGEND (2007年)
監督:フランシス・ローレンス
原作:リチャード・マシスン
脚本:マーク・プロトセヴィッチ/アキヴァ・ゴールズマン
ウィル・スミス/アリシー・ブラガ/ダッシュ・ミホク/チャーリー・ターハン/サリー・リチャードソン/ウィロウ・スミス/ダレル・フォスター/エイプリル・グレイス/ジェームズ・マッコーリー

無人化したN.Yの街中に、ただ1人の人間となって生きるロバート・ネビル。彼は、3年前に発生したウィルスにより破滅した人類の、数少ない免疫保持者だった。軍隊の科学者でもあったロバートは、日光に弱く、凶悪な暴力性を発祥するウィルスの治療法を研究するため、ウィルスの発生源である地に留まっていたのだ。

基本的にホラーは見ない、サスペンスも正直苦手だ。製作者側の意図を完全無視して、時々堪え切れなくて早送りしてしまう不届き者だ。ではなぜこの作品を見たのかというと、『世界でたった1人生き残った人間』というプロットと描き出しに興味があった。しかし大変恐縮だが、R・マシスンの小説作品が余り好きではないので、原作を読むのは論外だった。たった1人の世界を、いかに映画として見せてくれるのかにも興味があったので、映画で良いかなぁ?と(笑)。
一部本物の街中を利用して撮影されたと言う『廃墟N.Y』、あの映像は凄かった。その他でも、細かいディティールに凝ったリアル感が随所に見られ、ありえない状況だからこそ生まれる、詳細な部分の不自然さや違和感もほとんど見受けられなかった。
ただねぇ、ラストに続く一連の流れから、急に『物語』としての不自然さが目立ち始めた。主人公の理性が1度崩壊するのは解るのだが、持ち直してからが不自然なの。偶然の出会いも違和感があるし、彼等の行動も不可解だ。リアルにウィルスによる破壊を描き、細かいディティールに凝った割には、急展開のラスへ持ち込む構成が不自然なのよ、もう全体が不自然。だからラストには、上手くまとめたなという思いはあれど、なんとなく物足りない気持ちが残った。
と思ったら!!!なんだ、『(最初に撮られた)衝撃の別ラスト』があるのね。そちらをご覧になった方の意見を見てみると、『初期のラストの方が良かった』という意見が多い。もしかしたら、良かれと思って劇場版ラストは綺麗にまとめたのに、実際には想定外に不評で、ならば!と最初に撮影した別バージョンを慌ててDVD収録にしたのかも?なんて(笑)。
と言われても、DVDを買うほどの興味は無く・・・いやウソ、観たいけど、もんの凄く観たいけど、DVDを買うのは悔しい、この手の映画を手元に置く趣味は無い。いや〜、でも気になるね。やはり様々な意見を考慮すると、断然『別ラスト』の方が良いように思えてきた。
いずれにしろ、原作も読まずに何なのだが、想像していたラストとはちょっと違ったのだ(笑)。結局ロバートがウィルスを滅亡させ、侵されていた人達も健康体に戻り、彼らを救ったロバートが伝説になる、という話かと・・・勝手にね。ただ良く考えたら、あんなに獰猛な患者にどうやって薬を与えるのかと・・・、普通の病人みたいに、おとなしく腕まくってくれないものねぇ?
さて最後だが、W・スミスがやはり良かった!愛犬サムも愛らしく、犬だけが『生きる』相手として心の拠り所なのが見て取れる。マネキンに語りかける、普通なら怪しいこの行為も、強烈な孤独感が溢れてくるようで切なくなった。普通の演技では中々表現する事の無い状況、想像すら付かない世界を演じたと思うのだが、ロバートの感じたであろう心情はしっかり伝わってきた。
果てしなく続く静寂、無限とも思える恐怖と絶望、日常の生活では決して得ることの無かった、想像を遥かに超えた孤独な世界。新薬を見つけるという情熱に縋り付き、ギリギリの所で正気を保っていた事だろう。それでもきっと、壊れていく自分を心のどこかで意識していて、しかもそれを、押し留める気力すら日々奪われていく。決して増える事の無い思い出、日々薄れていく愛する人との繋がり、ああ、想像するだに恐ろしい。W・スミスの瞳には、そうした悲しみが確かに宿っていたと、私には見えたのだが、果たして?(何故か自信ない(笑))。
全体的にサスペンスフルな構成で、様々な感情や状況にじわじわと『追い詰められる』事を見せてくれた。CGを駆使してのあらゆる映像は迫力があり、静寂と戦いのコントラストが印象深い作品だった。別のラスト・・・観たいなあ。。。

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組)アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組)
(2008/04/24)
ウィル・スミス、アリーシー・ブラガ 他

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『ブラッド・ダイヤモンド』

2008年05月11日 11:18

〔米〕BLOOD DIAMOND (2006年)
監督:エドワード・ズウィック
脚本:チャールズ・リーヴィット
レオナルド・ディカプリオ/ジェニファー・コネリー/ジャイモン・フンスー/マイケル・シーン/アーノルド・ヴォスルー/カギソ・クイパーズ/デヴィッド・ヘアウッド/ベイジル・ウォレス/ンタレ・ムワイン/スティーヴン・コリンズ/マリウス・ウェイヤーズ

アフリカで家族と幸せに暮らしていたソロモンは、反政府軍の襲撃によって家族と生き別れ、ダイヤモンドの採掘場に送られた。そこで彼は、大きなピンクダイヤの原石を発見し、銃撃戦に紛れて地中に隠す事に成功する。その銃撃戦の結果警察に捕まったソロモンは、白人の密輸人ダニーに目を付けられる。ソロモンに近付いたダニーは、ピンク・ダイヤを売って家族を助けようとソロモンに持ちかける。更には、ダイヤ密輸の内幕を暴こうとダニーに接近してきたジャーナリストのマディーにも、情報提供と引き換えに、戦地となった地域へ進入する協力を取り付ける。しかし政府や軍の介入などを請け、次第に危険な状態に陥っていく。一見すると正当そうな、そうした軍の動きにも、『ブラッド・ダイヤモンド』に絡んだ、欲望渦巻く思惑が溢れていたのだった。

アフリカや南米を舞台にした、実話を基にした映画とは違い、『ブラッド・ダイヤモンド』という要素を基に描かれたフィクション作品だ。アフリカで採掘されるダイヤが、『ブラッド・ダイヤモンド』と呼ばれるのは何故なのか?私自身は、大分以前にドキュメンタリー番組で見たぐらいの知識しかないが、その時でも、随分と悲惨な状況が黙認されているものだと憤慨した記憶はある。
そうした状況を一般社会に伝えるのには、良く出来た作品だと思われる。実際の状況にどれぐらい即しているのかなど、細かい事を言い出したらきりが無いだろうが、こうした事実を、映画という 媒体を通して1人でも多くの人に伝える事が出来れば、映画という『娯楽』が存在する意味に、大いなる価値を見出す事もできるのじゃないだろうか。
と言う事でこの作品は、単純に映画として楽しむ要素に長けていると言える。難しい事を考えなくても、多くの人が楽しむ事ができるだろうと思う。適度に織り込まれたサスペンス要素、裏切りが裏切りを呼ぶ犯罪劇的な雰囲気。政府と軍隊の関係や反政府軍の存在など、多少説明不足に感じる部分はあるが、『悪はとにかく悪である!』という解り易い観点で束ねられているから、難しい関係性などに悩む必要は無いのだ。政治的、人道的に観たい方は存分に観られるだろうし、そうした側面はちょっと苦手・・・という方でも、親子愛や人間同士の信頼だとか、ロマンスだとか、アクションだとか、見所としては多々用意されている。
一方、L・ディカプリオ演じるダニーが、いささか掴み辛い役どころだ。立ち向かう悪に対して、完璧なる善なのか?台詞や展開からは、これもまた微妙に説明不足に感じたが、意外な事に・・・ディカプリオが良かったよ。。。ダニーという男の要点を上手く捉えて、好演していたと思う。
誤解の無いように申し上げておくと、L・ディカプリオは決して悪い役者じゃない、むしろ良い役者だと思っている。しかしここ最近の彼は、妙に力が入り過ぎていて、見ていてなんだか疲れる。観客の熱まで吸い上げてしまいそうな演技は、自己満足にしか見えないのね。
今回も何度か、冷水をぶっ掛けたい気分になりかかったが、上手い具合に演出回避されていた。到底30代には見えないあの可愛い顔立ちから、役選びも困難だろうと勝手な印象を持っていたが、それでもこういう役柄を上手くこなせてしまうのだから、結局のところ彼は良い役者なのだ。ウェイトも少し増やしていたのかな?廃れた感じも上手い事醸し出していた。泣きの演技がねぇ、いまいち下手なんだ。実生活で泣いた事が無いのかと、疑ってしまうほど。
社会派な映画なのか娯楽作なのか?その線引きが曖昧な雰囲気があるとは思うのだが、観る人を選ばないこうした『大作』だからこそ可能になる、多くの観客動員数を利用して、1人でも多くの人にこの事実を伝える事が出来る。知るのと知らないのとでも大きな違いだ、描く事、そこに意味がある場合だってある。切り口も表現方法も多少違うが、これは立派に意義のある重要な作品の1つに数える事ができるだろう。

ブラッド・ダイヤモンド 特別版(2枚組)ブラッド・ダイヤモンド 特別版(2枚組)
(2007/09/07)
レオナルド・ディカプリオ. ジャイモン・フンスー. ジェニファー・コネリー. カギソ・クイパーズ. アーノルド・ボスロー

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『アレックス・ライダー』【程よくネタバレ】

2008年04月19日 00:40

〔英/米/独〕STORMBREAKER (2006年)
監督:ジェフリー・サックス
原作:アンソニー・ホロヴィッツ
脚本:アンソニー・ホロヴィッツ
アレックス・ペティファー/ユアン・マクレガー/ミッキー・ローク/ビル・ナイ/ミッシー・パイル/アリシア・シルヴァーストーン/サラ・ボルジャー/アンディ・サーキス/ダミアン・ルイス/ソフィー・オコネドー/ロビー・コルトレーン/スティーヴン・フライ

幼い頃に両親を亡くしたアレックスは、仕事が『忙しすぎる』叔父イアンと暮らしていた。しかしその叔父も、帰宅途中の事故で亡くなってしまう。イアンの死を悲しむ間もなく、怪しい組織がアレックスに近付いてきた。彼等は叔父が有能なスパイであった事を明かし、イアンから英才教育を受けたアレックスを少年スパイとして雇いたいと持ちかける。最初は躊躇したアレックスだったが、叔父の意思を次いでスパイとなる決心をする。最初に与えられた任務は、ストームブレーカーという近未来コンピュータ会社への潜入。果たして、アレックスは無事任務を果たせるのか?

いや〜、驚いた驚いた、途中で飽きちゃって(笑)。じゃあ何で観たのか?というと、期待の美形少年A・ペティファー君が観たかったから♪などと言う危険極まりない事ではなくて、E・マクレガーが急に見たくなって、とりあえず楽しめそうなのがこの作品しかなかったので借りてみた。
そんな訳で、そもそも全く興味が無かったために、開始早々、僅か10分ほどでユアンが『死んでしまう』事を初めて知った。。。超勝手な予想では、おじさんの熟練スパイと一緒に、アレックスが活躍しちゃう映画かな〜?とか(笑)。
もう、開始10分で完璧にトーンダウン、観る気ほぼゼロ。主演のA・ぺティファーがどんなに美形だろうがなんだろうが、さすがに10代の少年に気持ちが浮き立つはずも無く。だからこの、『途中で飽きちゃった』という感想は、映画に対しては甚だ失礼な感想なのだろうなぁ、とは思う。
とは思うのだが?いややっぱりこれ、どうかなぁ?スパイ物と言えばやはり『007』を思い出す。後は『ナイトライダー』ね!あ、これはちょっと違う?ちなみに本作は原作ありきだが、アレックスを引き込むのはMI6なんである。だったら、ジェームス・ボンドを期待したくもなろうと。
しかし敵地に潜入したアレックスのあらゆる工作は、殆どもう力業。綿密な計画の下に、精錬された機器や装置を駆使して解決に挑む、スマートで切れ味鋭いスパイとは一線を画していた。だって14歳だも〜ん♪とか言ってくれるな。14歳が、武装した大の大人を相手にあの力業、そっちの方がレベル高いですって。挙句の果てにテレビカメラがある場所に華々しく出現しちゃうわ、うっかり自宅登録してある携帯を敵地に放置しちゃうわ、そもそもMI6も、そんな身元の割れるものを14歳の子供に持たせて、敵地に送り込むなよ!とね(笑)。とにかく、スパイとしてあるまじき、名刺を身体中に貼り付けているかのような行動を取りまくるアレッックス、そりゃあ、危機にも巻き込まれますよね。原作の事は全く知らないが、一体どういう扱いなのだろう?思ったよりも子供向けの作品なのだろうか?
単に危険に巻き込まれた少年の話と思ってみれば、むしろ楽しいのかもしれないが、スパイ物としての脚本も設定も構成も全てがグズグズで、とにかく荒唐無稽で危機的な状況に陥らせれば良い!という投げやり感すら感じられ、それを上手い事パワー解決しているアレックスを観ていたら、次第に飽きて来てしまったのだ。だって、これでもか!っていうぐらい危機に陥って、その度に走って逃げて・・・って。S・フライが渡した面白スパイグッズが可哀想よ。
と言う事で、このS・フライ、M・ロークのやっつけ仕事、B・ナイの素敵過ぎるキワモノ演技が無かったら、途中で居眠りしてしまったかも知れない・・・。まぁ最大の失策は、良く調べもせずにレンタルして、ユアンが数分しか出ていなかったという私のお粗末振りにあるので、映画の事だけをとやかく言うのは、やはり失礼かな?

アレックス・ライダーアレックス・ライダー
(2008/02/22)
ユアン・マクレガー、アレックス・ペティファー 他

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『戦場のピアニスト』

2008年04月17日 00:35

〔仏/独/ポーランド/英〕THE PIANIST (2002年)
監督:ロマン・ポランスキー
原作:ウワディスワフ・シュピルマン
脚本:ロナルド・ハーウッド/ロマン・ポランスキー
エイドリアン・ブロディ/トーマス・クレッチマン/エミリア・フォックス/ミハウ・ジェブロフスキー/エド・ストッパード/モーリン・リップマン/フランク・フィンレイ/ジェシカ・ケイト・マイヤー/ジュリア・レイナー/ワーニャ・ミュエス/トーマス・ラヴィンスキー/ヨアヒム・パウル・アスベック

ラジオのピアニストとして活躍していたウワディスワフ・シュピルマンは、激化する戦争と侵略してきたドイツ軍によって、家族共々ゲットーへの移住を余儀なくされる。一家揃って、帰りの無い収容所送りにされる直前、友人に命を助けられ、家族とは離れて生き残るウワディスワフ。一旦はまたゲットーに戻ったものの脱出に成功し、友人達の助けを得ながら、ポーランド開放の時を待ち続けた。そして、あるドイツ将校との出会いが、彼の生死を大きく分けて行くのだった。

なんだか急に、E・ブロディの映画が観たくなって借りてみた。実は私、E・ブロディの映画は1本まともに観た事が無いのだ。恐らく、『ダージリン急行』は観るだろうし、ベン・アフレックの演技がかなり良いらしいので『ハリウッド・ランド』も遠からず・・・、と思ったのがきっかけだ。だったらば、まずは彼を世界に知らしめた、かの大作を観てみようじゃないのよ、とね。
ちなみにR・ポランスキーに関しては、実際余り良い印象が無く、どちらかと言ったら・・・周囲が騒ぎすぎ?という失敬な気持ちが無いわけでも無く。しかも本作の規模、レベル、題材から言って、酷い出来であろうハズが無いという予測から、何となく観渋っていたのだ。
さて、率直に映画の感想は・・・?物語に対しては、今更色々言えるものでも無いよねというのが本音。というか、色々言いたくなるような真新しさは無く、かと言って『ありがち』だなどと切り捨ててしまえる軽い話でもない。ただもう、壮絶なまでのリアリティに苦しくなったというところかな。いかなる柔さでも包まれていない、この壮絶さは、自信もゲットーに入った事で有名な監督の、何だかの訴えなのか?それとも、単に真実を伝えたいという芸術的根性なのか?
原題タイトルも『THE PIANIST』であるが、これはあくまでも主人公がピアニストであったというだけだろう。強いて言うなら、ピアニストだった主人公の、他とは少し違う人脈によって救われた部分はあったかも知れないが、格別、音楽の為に生き抜いた、という強調は見られないと思った。
主人公がピアニストという枠を超越して、ただ生き残るためだけに生きたその時間。120分を超える長い映画ではあったが、やはり私は飽きもせず、食い入るように観てしまった。
驚くほどこの映画に関する評価はまちまちだ。拒否派は概ね『今更感』を強く感じ、かつ、何もせず幸運に委ねられたように生き残った主人公に憤慨しているようだが、いやそれはちょっと待ってよとね。確かに、ゲットーを脱出して叛乱に加わらなかった主人公に男気を感じられないかも知れないが、そうした事柄でこの映画を切り捨ててしまうなら、同じ立場に立たされたらどうするだろう?と言う他無い。謀反の計画を知っていても、助けてくれる友人の存在があったなら、果たして人はどういう決断を下すだろう?ああして生き延びた人は、当時大勢いただろうと思われる。それを安に責めるのは、口だけなら簡単だろうと思う。その裏にあった葛藤や苦悩などが、余り丁寧に描かれていなかったのがいけないのだろうか?
良い映画で安心感もあったので、色々と思考が散り散りになってしまった。例えば最近私は、こうした映画でドイツ兵の役を演じる人達のことを考えてしまう。過去の傷、過去の一部の人々が犯した罪を、今尚背負う人々。この辺は日本人も同じだと考えているので、いささか複雑な心境になる。常に悪役としての需要がある事実、反論する余地の無い悪という罪を、国全体で背負っている人達の胸の内は一体?。こんな時、私のこの考えに光明を与えてくれた、ベルンハルト・シュリンクの『逃げてゆく愛』の中の一遍を、いつも思い出してしまう。
その他では、東欧におけるユダヤ人迫害の実情。これは上手く描けていたのではないだろうか。さもすると、ドイツ国内の迫害と似たりよったりで判別が難しい作品が多いが、これは、迫害されながら、かつ迫害もした、ユダヤ人ではないポーランド国民や国の姿も上手く描けていた。
そこから繋がる『ワルシャワ蜂起』。これが蜂起の実態だったのかと。昨年チェコに行った際、ガイドブックを読んで触りを知った。蜂起の後、ドイツ軍に完膚なきまでに破壊された町並みを、ヒビの1本に至るまで再現したというワルシャワ市民の熱意。その逸話にいたく感動した。この映画のような地盤があって、その話に繋がるのかとしみじみ。破壊されつくしたワルシャワの町並みを、映画はCGながら壮絶な静けさと迫力を持って伝えてくれる。実際の姿も、その迫力に劣らない悲壮さを持ち合わせていたものと疑う余地は無い
実際まだまだ言いたい事はあるが(結局あるらしい(笑))最後に、E・ブロディはこの役にピッタリね。そりゃ絶賛されるはず。ちょっといやらしい顔をしているが(笑)、死と直面しながら健気に行きぬくウワディスワフを、まさに体現していた。良い役者かどうかは、これほどのはまり役からは推察できないが、とりあえず手続き完了!という気分かな。

戦場のピアニスト戦場のピアニスト
(2003/08/22)
エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン 他

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『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』

2008年03月18日 23:14

〔米〕FANTASTIC FOUR: RISE OF THE SILVER SURFER (2007年)
監督:ティム・ストーリー
脚本:マーク・フロスト/ドン・ペイン
ヨアン・グリフィズ/ジェシカ・アルバ/クリス・エヴァンス/マイケル・チクリス/ダグ・ジョーンズ/ジュリアン・マクマホン/ケリー・ワシントン/アンドレ・ブラウアー/ザック・グルニエ/ケネス・ウェルシュ/ローレンス・フィッシュバーン

今ではすっかり人気者の『ファンタスティック・4』の面々、リードとの結婚式を目前に控えたスーザンだったが、周囲の余りに勝手な狂騒に、将来に対する幸せすら脅かされる思いだった。しかも宇宙では不思議な現象が起こっており、地球にも異常現象が頻発。国家の依頼を受けたリードは調査に乗り出し、地球滅亡の危機を察知するのだった。

超能力ユニット、シリーズ第2弾!いや作ったねぇ、もう無いと思っていたのに(笑)。前作の時も思ったのだが、とにかく脚本が甘い。ツメが甘々なんである。全体の構成に一本軸が見当たらなくて、色々なエピソードが好き勝手にフワフワ漂っている感じ。どこに焦点を絞って、何がサブ・エピソードなのか?その辺が全く定まっていないので、全てのエピソードや要素が、同じような比重に描かれているように感じる。
そうなると、普通の幸せを望むスーザンとか、真剣な愛を羨むジョニーとか、酷く一般的な悩みと、ファンタスティック・4としての葛藤やアクションなどが、噛合わないバランス感でどうも調子が合わない。映画としての派手さとか魅せる演出だとか、そうした所から感じる面白さなどは十分なので、脚本1つ・・・と言った所だろうか。
なんだかやたらと『人間臭さ』を漂わせていたが、それほどの深みもこの映画に於いては必要だろうか?大人重視の内容にしようとして失敗し、子供に魅力的なキャラ構成でもない場合、一体どこに落ち着いたら良いの?という疑問も出るのでは?
だ・け・ど!第一作目『ファンタスティック・フォー:超能力ユニット』の時も書いたが、J・グリフィズがトップ・クレジットなら良いの!なんだって良いの!・・・と、あれ?日本版のDVDジャケの立ち位置、なんかおかしくないか?ちゃんと確認しなかったけど、J・グリフィズってばトップ・クレジットからずり落ちた?(笑)
まぁ、日本における知名度と人気の高さから考えたら、致し方ないのかも知れないねぇ。・・・アメリカのジャケでも、、、立ち位置が微妙だ・・・。頑張れヨアン!
それにしても、久々にJ・アルバを観たけど、本当に可愛いわ〜。なんと言うか、日本人が好きな顔だよね。日本で人気が高いのも解る気がする。そして、いかなる映画に於いてもお色気シャットアウトを宣言している彼女の変わりに、今回もサービス・ショット担当はC・エヴァンス(笑)。とは言え、愛に悩み、人間関係と自分の存在にすら悩む役だったので、サービスぶりは前回に比べると大分影を潜め。ともあれ、サービス・ショットと言えば基本男子向けが多い中、そんなサービス・ショットをいつも観ている女性の気持ちが、これにより男性にも伝わる事でしょう(笑)。
個人的にはこの俳優陣のチームワーク感などは結構好きで、単独のヒーローが縦横無尽に活躍するのとは違った面白さもあり、『X−MEN』のように個々のキャラクターが際立っている忙しなさも薄く、舞台設定など、どこか普通の映画を観ているような気にさせる現実感も嫌いじゃない。
惜しむらくは脚本の甘さ、宇宙人が余りに人間に近すぎる事も、何となしに短絡的でやっつけ的な匂いを感じる。間違いなく3作目も作るつもりのようなので、今度こそはヨアンがトップ・クレジットだったら何だって良い!を覆す面白さと充実度を期待したい。

ファンタスティック・フォー:銀河の危機 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付・2枚組)ファンタスティック・フォー:銀河の危機 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付・2枚組)
(2008/02/02)
マイケル・チクリス、ジュリアン・マクマホン 他

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ぽすれん『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』紹介

『ダイ・ハード4.0』【ネタばれ注意!】

2008年02月13日 23:56

〔米〕LIVE FREE OR DIE HARD (2007年)
監督:レン・ワイズマン
脚本:マーク・ボンバック
ブルース・ウィリス/ジャスティン・ロング/ティモシー・オリファント/クリフ・カーティス/マギー・Q/シリル・ラファエリ/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ケヴィン・スミス

妻とは離婚し、愛娘には嫌われているNYPDの刑事ジョン・マクレーン。彼はFBIの要請で、3流ハッカーであるマット・ファレルを本部に連行する事になった。しかしファレルは何物かに命を狙われており、ジョンも勢い逃走劇に巻き込まれる。実はファレルは同時期に起こったサイバー・テロに知らず加担しており、その口封じのために狙われていたのだ。あらゆる公的機関を麻痺させるネットによる攻撃は、アメリカ全土を機能停止に巻き込み始めていた。

やりすぎだってば!いくらテロの一味を捕らえる為でも、戦闘機が街中を飛び回って、公道を走っているトラックにミサイルを何発もぶっ放したりしないって!道路をあれだけ粉々にしたら、税金を幾ら巻き上げても修繕費には足りないんじゃない?近くを走っている車にも良い迷惑。かなりの車が横転してたけど、そんな危険を平然と犯す政府なんか全く信用できない。
適度なド派手さは楽しいのだが、上記のような『やりすぎ!』な部分が多くてちょっと引いた。それもいささか長さを感じ始めた後半にかけてどんどんエスカレートしていくから、余計気になってしまう。第一、ヘリで飛んでる大勢の政府関係者に見つけられなかった敵の隠れ家を、どうしてトラックを爆破されて徒歩になったジョンがあっさり見つけられるの?辻褄とか理屈とか度外視の展開に、次第に笑顔も引き攣った。勢い的にはジェリー・ブラッカイマーの息がかかっていそうな感じね。
一応カムバック作品だが、それ程の違和感は感じなかった。B・ウィリスもまだ若いし(笑)、他の映画でもアクションめいた事をしているしね。堅物でアナログなジョンが、技術の最先端のテロに挑むという構図が面白いと思ったが、それよりなにより、映画撮影の革新的な技術の進歩を現実的に感じた。この作品に比べたら、前作までの豪快アクションなんて可愛いものだったのね・・・。とは言え、CGや特撮レベルは、さほど目を見張るものでもなかったのだけど。前作までと比べると、という観点から。
物語は親子の愛とかサイバーオタクの若者と頑固オヤジのあれやこれやと言った、かなりステレオタイプな単純さと、ネットを駆使してアメリカの動きを止めるという、およそ凡人には図りがたい内容の混じったもの。漠然と犯人側の指向は解っていても、その裏に隠された真意、過程の説明など、深い部分では全くついて行けない私がいる。とは言え、単純な部分には『ありきたり』と言ういささか冷めた見方もあったので、映画自体に複雑な感想が残った。
さてこの新作の監督は、R・ワイズマンか!この『やりすぎ感』も、吸血鬼メインならしっくりくるのにね。ただ、度肝を抜く内容をまとめあげる手腕は大したものだと思う、上手い事見せるなぁとは思えるのだ。
ドッジボール』を観て『なんだコイツ!微妙!!』と思い、意外にも『ハニーVS.ダーリン』で見てこれは良い!と気がついたJ・ロング。明らかに奇妙な役しか見ていなかったので、今回は初めてまともな・・・と言ってもオタク君だが(笑)、それでもかなりまともな役だった。私はどうもこういう、一見すると微妙な感じの役者が好みらしい。
そしてそして、『ガール・ネクスト・ドア』を観て気になっていたT・オリファント!新作『ヒットマン』はどうあがいても観る気になれないので、ここでたっぷり堪能。いや〜、素敵だったわ〜。
前作までは、『不死身の男』ジョンが死なないのは、その機転と運によるものだとすんなり思えたが、今回はもう『運』以外の何物でもないなと。機転もそりゃあったのだろうが、それ以上に恐ろしいほどの強運の持ち主だ。運だけでテロリストとの戦いに勝った男(笑)。宝くじでも買えば、100発100中で当たりそう・・・、あ、悪運が強いだけなのか?

ダイ・ハード4.0 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付き・2枚組)ダイ・ハード4.0 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付き・2枚組)
(2007/11/07)
ブルース・ウィリス

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ぽすれん『ダイ・ハード4.0』紹介

『ラストキング・オブ・スコットランド』

2008年01月27日 01:20

〔英〕THE LAST KING OF SCOTLAND (2006年)
監督:ケヴィン・マクドナルド
脚本:ジェレミー・ブロック/ピーター・モーガン
フォレスト・ウィッテカー/ジェームズ・マカヴォイ/ケリー・ワシントン/ジリアン・アンダーソン/サイモン・マクバーニー/デヴィッド・オイェロウォ/アダム・コッツ

1970年、スコットランドで医大を卒業したニコラス・ギャリガンは、父親の厳格さから逃げるように、ウガンダへ政府派遣の医師として赴く。軽い気持ちで選んだ国だったが、クーデター直後で、国民の期待を一身に集めたイディ・アミン大統領が誕生していた。アミン大統領を治療する羽目になったギャリガンは、その度胸とスコットランド人である事からアミンに気に入られ、彼の家族の主治医として首都に招かれる。豪快で気さくなアミンを快く思っていたギャリガンだったが、やがて彼の真の姿に気がつく事となる。

この映画、意外と評判は高くないようだ。ここ数年、『ルワンダの涙』や『ホテル・ルワンダ』などといったアフリカの情勢を深く抉った作品が幾つか作られてきた。私は未見だが、『ブラッド・ダイヤモンド』のように切り口の違う作品や、『マイティ・ハート/愛と絆』や『イノセント・ボイス 12歳の戦場』のように、過去に、そして今でも、革命やクーデター、貧困や暴力に苦しむ国の映画の数も増えた。
とそんな中では、確かにこの作品はいささか雰囲気が違うものであるようにも感じる。ほとんどの作品が混乱に巻き込まれた『一般市民』をフォーカスしているのに対し、こちらはその混乱を生み出した張本人がメインだ。徹底的な調査を元に描かれたフィクションが原作だそうだ。
スコットランドの最後の王と自称した独裁者が、スコットランド人の青年を文字通り『ペット』にする。最初こそ要人に気に入られて有頂天だったギャリガンも、次第にアミンの盲目的な暴力行為に気が付き始める。
余りにも楽天的で、現実が見えていなさ過ぎに思えるギャリガンだが、今にして思うこと、という気がする。今から約40年前の話。こうした情勢はどれほど世界的に注目されていたのだろうか?ギャリガンが短絡的に冒険と刺激を求めてアフリカに渡り、クーデターで市民の人気を集めている大統領を好きになる、至極当然の事のように思えた。
演じるJ・マカヴォイだが、『ウィンブルドン』を見て以来、別の作品を観てみたいと思っていたが、以降、彼に出会えたのがこの作品だったので楽しみにしていた。期待を裏切らない演技、何より、危機に気が付くのが遅く、人妻に弱く、楽観的で単純で、そのくせ仕事に誇りを持ち、有能な様を時折覗かせる青年像には、イメージがピッタリだ。
F・ウィテカーが凄いな。何か乗り移ってませんでした?ただこの人の良さって、どれほど熱い演技をしていても、どれほど観客を引き込む演技をしていても、決して他の役者を飲み込んだりしないところだと思う。だからこそ、残念ながら『名脇役』という印象の強い役者であるが、主役であっても、その抜群の存在感と共に、周囲をきちんと見せる引きは健在。
このアミン大統領、根本的には悪い人ではなかったのだと思う。人間をダメにするのは、この映画のコピーのように『人間の本性』ではなくて、『権力や名声』なのだと思う。とりわけ『権力』、他を動かす圧倒的な力は、人間の本性までも狂わせる。
劇中ギャリガンもまた、この権力や名声に思考を曇らせられる。大統領の側近として扱われる内に、観るべきアミンの姿を無視し、奔放に行動する。周囲から当然の『あだ名』を貰っても、本人は全く気が付かないという訳だ。
この映画、観てもらいたい人がいる。アミンと同じように、国を治めている人達に。果たしてどんな感想を言ってくれるか?私が前々から思っていた一言を、満身創痍のギャリガンがラストでアミンにぶつける。1番恐ろしいのは・・・・
重厚な政治サスペンスに仕上がっていると思うし、アミン自身、当時のウガンダを知らなくても、十分に話にも付いていけるし惹き込まれる作りだったと思う。テンポも良く、物語のトーンも上手く切り替わるので、中だるみしないでラストまで一気に進んでいく印象だ。この切り口から、この作品を軽視する向きもあるかも知れないが、これはあくまでもフィクションとして描かれている。アミンという人間像を元に、当時の姿を真摯に描いた物語。ドラマとしての質は高いと思うのだけど・・・?評価は低い。
それでも原作『スコットランドの黒い王様』の紹介を観ていたら、無性に原作が読みたくなった。

ラストキング・オブ・スコットランドラストキング・オブ・スコットランド
(2007/10/05)
フォレスト・ウィテカー

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』

2008年01月17日 02:05

〔米〕PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END (2007年)
監督:ゴア・ヴァービンスキー
脚本:テッド・エリオット/テリー・ロッシオ
ジョニー・デップ/オーランド・ブルーム/キーラ・ナイトレイ/ジェフリー・ラッシュ/ジョナサン・プライス/ビル・ナイ/チョウ・ユンファ/ステラン・スカルスガルド//トム・ホランダー

デイヴィー・ジョーンズの墓場に捕らえられたジャック・スパロウを助けるため、ウィルとエリザベス、そしてブラック・パール号の乗組員達は自らも死の世界へと赴く。生を取り戻したキャプテン・バルボッサも共に向かうが、彼の目的は9人の『伝説の海賊』を召集した会議にジャックを参加させるため。そしてその団結は、東インド会社を率いるベケット卿から最後の海賊達を守るために必要なものだった。一方、父を助けたいウィルは、1人デイヴィー・ジョーンズとの戦いを画策し、デイヴィー・ジョーンズはといえば、チェストに入った心臓をベケット卿の手中に握られていたのだ。

さて、前回の感想を見てみよう(笑)。コチラ・・・・・フムフム・・・。
B・ナイは、やっぱりB・ナイである意味が見えないままだったな(笑)。ちょっとだけ顔が見えたけど。あの目ね、あれがきっと重要なのよ、ね?ね???
O・ブルーム降板の希望を受けてこの展開か?この展開だから降板したいのか?謎なんであるが、K・ナイトレイも降板の気配濃厚だな。例えこの2人が退いても、十分面白い作品になるだろうし、間違いなくJ・デップは思いっきり楽しんでこの役をやっているだろうし(笑)。
あ、O・ブルームはね、もうこういう映画に脇で出演しているのは勿体無いと思うの、これ個人的な意見ですが。胸板チラリで女子嬌声♪って役割じゃ(それもかなり私的にはうっとりでしたが(笑))、既に勿体無い域には、役者として成長していると思われる。
それにしても・・・、それにしても・・・・。前作の内容がかなり絡んでくるのだが、私は忘れてしまっていた!ハッキリ言おう、忘れるわ、そんなもん!そのため、話について行けなくて困った。おまけに、裏切りが裏切り、その裏の裏の裏で表になって、敵と味方がくっついたり離れたり、よもや誰が何でどう繋がっていて味方なのか敵なのか?複雑過ぎて良く解らない展開に。
こうなったら流れに任せて雰囲気だけ楽しんでやるわ!と思ったものだから、どうやら私は完全に物語から置いてけぼりを食らった模様。
前作、前々作にふんだんに盛り込まれていたようなコミカルさが大分減って、物語を追うのがやっとというようなストーリーの濃さと複雑さ。そのため強弱が感じられずに、大分面白味が減った気がする。ジャックも段々、単なるへタレに見えてきて(笑)。キャプテン・ジャック・スパロウの飄々とした良さが余り感じられなかった。そのクセ2時間40分もあるのよ!
途中から『いつ終わるのかな〜?』と。戦いのシーンなんて長すぎ。あの殺陣はさぞや大変だったろうと思われたが、それにしてもやりすぎ。そう、全体に『やりすぎ』感が否めないのだ。物語、映像、演出、展開、全てがやりすぎ。それでこの長さ、疲れてしまった。
久々に、家のTVで見ちゃいけないな・・・とつくづく思う映画に出会った。家のTV(ハイビジョンで25インチ)がとにかく小さく見えた。これきっと、大画面で見ていたら確実に惹き込まれたろうと思う。その前に、前作を観て復習を怠らなければね(笑)。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2-Disc・スペシャル・エディションパイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2-Disc・スペシャル・エディション
(2007/12/05)
ジョニー・デップ.オーランド・ブルーム.キーラ・ナイトレイ.ステラン・スカルスゲールド.ビル・ナイ

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ぽすれん『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』紹介


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