『ナルコ』

2008年05月15日 23:10

〔仏〕NARCO (2004年)
監督:トリスタン・オリエ/ジル・ルルーシュ
脚本:ジル・ルルーシュ
ギョーム・カネ/ザブー・ブライトマン/ブノワ・ポールヴールド/ギョーム・ガリエンヌ /フランソワ・ベルレアン/ジャン=ピエール・カッセル/ヴァンサン・ロティエ/レア・ドリュッケール/ジル・ルルーシュ/オネル・アベランスキ/フィリップ・ルフェーヴル

見た目は普通の青年のギュスは、過度のストレスを感じると一瞬で眠ってしまう、『ナルコレプシー』という病気を患っていた。まともな仕事には就けないので、子供の頃から得意だったイラストの腕を活かして、頻繁に陥る夢の話をコミックにしようと思い立った。そんなギュスを嘲笑する妻のパムだったが、通っていたせラピーの医師ププキンは、彼の画の才能に嫉妬して意外な行動に出たのだった。それをきっかけに、ギュスの眠れる精神までもが目覚める事件へと発展する。

ほっほう〜?という感じ(笑)。良い意味でなのか悪い意味でなのかは自分でも解らないが、フランスらしくない作品だった。こちらも良いのだか悪いのだか解らないが、イギリスっぽい作品だったかな。まるきり発展性の感じられない自堕落さが特に、要するに嫌いじゃないよ(笑)。
まずG・カネが観たかったのね、何でか?というと、いつもこの方を想う時、スコット・カーンとパトリック・デンプシーが混ざって出てくる。早いところ剥離してあげないと!と思っていたのだが、『戦場のアリア』とか『世界でいちばん不運で幸せな私』とか、G・カネ以前にダイアン・クルーガーとかダニエル・ブリュールとかマリオン・コティヤールとか、もっともっと気になる俳優にもって行かれちゃって、やっぱりスコット・デンプシー(パトリック・カーン)のままで・・・。
で、今回、主役、出ずっぱり、、、、う〜ん、良いんじゃないか?ちょっと印象の薄い役者だけど、長い息で祖国で頑張りそうな感じ。なんと言っても『童顔』で、なんだか釈然としない顔立ちなのが、微妙さを増長させるのかしら?しかし、この映画のために太ったのかな、あのお腹は・・・?
童顔ついでに触れさせていただくと、妻パム役の女優、年食いすぎですから。お母さんですか?というぐらい歳の開きを感じる14歳差。G・カネが若く見えるから、なお更違和感が。フランスって・・・、いやヨーロッパ映画って、こういう詳細には余りこだわらないよねぇ。
もう1つ観たかった理由は、日本公開時に、強烈な直感で『面白そうだ!』と思ったから。何でそう思ったのか?とか、そういう理由はほとんど無い、ただもう直感。たまにこういう直感が記憶に衝撃を与える事があるのだが、その直感が『当たるか』というのは、また別のお話ね。
今回は当たったと思うなぁ〜、思う・・・自分で自分に問いかけてるのだが(笑)。ちょっとイギリス風のブラック・(排他的)・ユーモアをやりすぎちゃったかな?というクドさは感じたが、展開としては面白かった。物事の発端は良いのだが、まとめがいまいち、だったかな?と言うところ。
ハリウッド風を気取っているのか風刺しているのか、強引な展開はそれなりに融合していたとは思うのだが、逆に、フランスらしいエンディングのドライさが浮いてしまった感じでもあった。やるならやる!という潔さが感じられなくて、どこか小奇麗にしようというのか、似た映画と一線を画したいのか、それが裏目に出ちゃった感が否めない。
・・・面白かったんだけど(笑)。どこか掴み所の無い雰囲気の作品ではある。単純なバカらしさとおふざけに、一抹のシリアスな結論が欲しい方にはお薦めかも。ところで私、ジャン=クロード・ヴァン・ダムがフランス語を話しているのを始めて聞いた(笑)。ベルギー出身の彼、フランス語は母語になるのかな?こういうベタなギャグが、解る人にはツボな作品だと思うのよ(笑)。

ナルコ!ナルコ!
(2008/04/23)
ギョーム・カネ

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ぽすれん『ナルコ』紹介

文章を書くこと

2008年05月15日 22:54

日本語教師になるための、日々の勉強法の続き(笑)。
先日の日記に色々書いたが、最後に1つ、取って置きの『勉強法』があったのだ。
それは、『日々、自分の考えを文章にするようにしましょう』というもの。他国語を学ぶ人達は、常に頭の中で文章を組み立てる。それに勉強の過程において、文章を作らせるのは正攻法だと言う。人に文章を書かせる前に、自分が文章の書き方を学べという事らしいのだ。
何も文学者になろうと言うわけではないので、『自分の考えを』という辺りに、ポイントがあるらしい。日記を付けるのも、良い方法なのだとか。ますます良いじゃないか、やってるじゃないか!ほぼ毎日!HPの頃から数えたら、5年ほども続けている。もちろん子供の頃から毎日、日記をつけている方には叶わないが(笑)、初めて、『やれる!』と思えた勉強法が出てきた(笑)。
1つ気になるのは、『起承転結の作り方、文章(=言葉)の繋がりなどを考えさせる』という指南があった事。実はこの『起承転結』を考えるというのが、子供の頃から苦手でして・・・。確かに学校で習った憶えもあるのだが、何しろ子供の頃からせっかちで、構成などを考える以前に、『書いてしまいたい』というタイプだったのだ。だから私の文章には、いつでも『起と結』はあるが、『承と転』が無い様な気がする・・・。せめて始まりとまとめぐらいは、あるように・・・・してる(笑)。

今もその方式は一切変わらず、考えると同時に文章に起こし、一気に、だぁ〜〜〜〜っと、書いてしまう。途中何度か手を止めて、これまで書いた分を精査しつつ進め、出来上がってからもう一度読み直して、言葉遣いや文法、文章の繋がりのおかしな部分をまとめて直すのだ。
一番修正を加えるのは、この長さ。思いつくままに一気に書いてしまうので、とにかく出来上がると長い。blogに更新する分でも長いが、実際はもっと長いのだ(笑)。多い時には半分くらい削る。アホですね。思いつくままに書くので、読み直してみると、それこそ恐ろしく下らない事も沢山書いてあるので、削るのは簡単なのではあるけれど。
しかし削るとその分、文章の繋がりがおかしくなる。仕方なく言葉を変えたり、並びを変えたりしていると、段々と違った文章になってしまうのが恐ろしい(笑)。似たような内容の繰り返しを省くための方法を捜したり、言い回しが冗長に繋がりそうなバランスの悪い言葉を、簡潔に示せる単語を探したりもする。会社で書いていると(笑)どうしても途切れ途切れになるので、自然と読み直すことが多くなり、この修正作業が頻繁になる。

こうした修正、いわば校正作業も、かなり重要だという事が書いてあった。『自分の書いた文を何度か読み直して、修正を加えるようにしましょう。読み直すと思いの他、文法や言葉遣いの間違いが見つかったり、おかしな文の繋がりになっていることに驚くはずです』・・・私はほとんど毎日驚いていますよ、自分のアホな過ちに。
意図的に違った言葉を使ったり、言い回しを変えたりするのも有効だそうで、これは、文章を短くするために日々私がしている試行錯誤と当てはまる。これが、違った文法でも意味が同じという状況を説明するのに役立つそうだ。
こうした間違いや精査作業を通して、文章を書くことの難しさや重要性を肌で覚えれば、『自分も苦労した』という思いに繋がり、慣れない作業をする人の身になって考える手助けにもなるだろう。日本語教師の教材が繰り返し言っていることの1つには、『解らない人の身になって、同じように考えられる人になる』というのがある。これはもう、『人として』生きる上で、重要な考えだと常々思っていたものだ。しかしいざとなると、それも中々難しいのが実情なのだが。

これまで何度か、イヤ、実は結構頻繁に、全く何の足しにもならないBlogなんてやっていてどうする?と思った事があった。文章を書くのは好きだし、自分の考えを整理するのに、私の場合は役に立つ。それに、映画や小説の記憶術でもある。
それにしたって余りに不毛だ!と、繰り返し思ってしまうのだ。特に、自らの人間性の矮小さを思い出した時など、やたらと痛烈に自己批判したりする。全く、こんな愚にも付かないblogのネタ書きに時間を使って、それなら他に、もっと実りのある事も出来たろうに!と自分を責める。恐らくは、このblogのネタ書きが、私にとっては大分『現実逃避』に近いものだからなのだろう。
しかしこれからは、『勉強』だから仕方が無い(笑)。こうして、無駄に書いて来たと思っていたものに、思わぬ意味を見出せるとは、なんとも嬉しいことなのだ。かなり都合よく解釈してるなぁとは、自分でも思うものの、それだって良いさ、だって、『勉強』なんだもん!

『ダーウィン・アワード』

2008年05月15日 22:53

〔米〕THE DARWIN AWARDS (2006年)
監督:フィン・テイラー
脚本:フィン・テイラー
ジョセフ・ファインズ/ウィノナ・ライダー/デヴィッド・アークエット/ジュリエット・ルイス/トム・ホランダー/ジュリアナ・マーグリーズ /タイ・バーレル/ティム・ブレイク・ネルソン/クリス・ペン/ジョシュ・チャールズ/マックス・パーリック/D・B・スウィーニー /ルーカス・ハース

血を見ると失神してしまうマイケル・バロウズは、サンフランシスコ警察では優秀なプロファイラーだった。しかし、連続殺人犯逮捕で失策を犯したマイケルは、警察をクビになってしまう。新しい仕事に選んだのは保険会社。雇用に際して、おかしな死に方をした人達を称えるインターネットサイト『ダーウィン賞』の再調査を願い出る。自らのプロファイリング能力を駆使して彼等の動向を検討すれば、多額の保険金が節約できるだろうと踏んだのだ。かくして、特殊ケース担当の調査員シリと帯同して、全米に散らばるダーウィン賞候補者の再調査に向かったのだった。

なんだかですねぇ、かなり無理矢理な展開の物語だった。話の導入部分からしてかなり強引。ただねぇ、その無理矢理感が、不思議と良い感じなのだ(笑)。あくまでも、話の主題は『ダーウィン賞』と『プロファイリング』。奇妙な死に方をした人、不可解な事件を起こした人、そんな人達の動向の真意を、才能あるプロファイラーが探っていくという面白さが先決。
基盤として、マイケルとシリの保険調査の旅がある。加えて、調査対象の物語がオムニバス作品のように、テンポ良く組み込まれていく。こちらのパートも、奇妙な結末を迎える道程を、語り部となるマイケルの解説付きで、順序良く追っていく冷静な目線が面白い。
結果として、話がちぐはぐな方向へ走ってしまうのは致し方ないと思えるし、全体としては不自然に感じられる連続殺人犯に関わるエピソードも、有り得べきパートだと思える。実際あのエピソードが無かったら、四方八方に話が飛ぶ、取り止めが無いだけの映画になってしまっていたろう。
ダーウィン賞にとり付かれ、狂信的なまでにリスク回避を実践する男マイケルがおもしろい・・・。飄々としているようで、単に世間と上手く融合できない、ちょっとばかり壊れ気味の中途半端な主人公の存在があるから、この映画がいささかバランスが悪くても面白いと思える。
大分以前に『リスク・コンサルタント』が主人公のミステリ小説を読んで、リスクを統計や想定に基づく精神構造などから論理的に解釈し、それを回避する手立てを講じるという面白さを知った。以来何となくそういうことには興味がある、プロファイリングもまたしかりだ。
自分だけは、そんな単純な統計の枠には収まらない!現実は想像よりバラエティに富んでいる!と息巻いてみても、所詮は何かしらの基準に当てはまってしまうのかも知れない。個人的には、大変興味深い話題だった。
さてさて、実はこれ、結構役者が豪華!そうでもない?いや、そうでしょ?(笑)。全部書くときりが無いので(笑)、主役2人にまで端折ります。まず、W・ライダーがめちゃめちゃ可愛かった。いやむしろ、こんなに可愛かったっけ?と考えてしまうぐらい可愛かったわぁ。妙に素に感じられる笑いの間、個人的にはこの方のコメディセンスはかなり好きなのだ。
そして、『キリング・ミー・ソフトリー』の原作(『優しく殺して』)を読んで、映画化されると聞いて楽しみにしていたのに、主役の美形さんの役を演じたJ・ファインズ。『なんだこの下睫の長い気持ち悪い男は!』という反感から始まって、当時大好きだったレイフ・ファインズの弟だと!?似とらん!と反感は更に強まり、『恋に落ちたシェイクスピア』を観てあっさり恋に落ちたJ・ファインズ(笑)。
そもそもシリアスなイメージのあるJ・ファインズが、コメディ?しかも冴えない男の役とな?最近ではすっかり恋も冷め、どうも忘れがちな役者だったのだが、そんな面白そうな役なら絶対見なくちゃダメじゃない!と、大分前から楽しみにしていたのだ、DVD化されて良かった♪
いや〜、面白かったわ。あの顔だからなお更、こういうもさ〜っとした役が面白い。しかも真面目な顔して大真面目に演じるから更に面白い。あのJ・ファインズが、、、吊られてたよ、、、お風呂で・・・。ああ、面白かった。そのくせふとした瞬間が格好良いから、ズルイよねぇ〜。ズボンの裾がツンツルテンでも格好良いなんて、やっぱりズルいよねぇ(笑)。
とにかく少しばかりつかみ所の無い映画で、フィルムの粗い質感と良い、雑な感じの演出と良い(これにはちょっとした理由があるのだが)、インディ風作品でもある。好みによって意見が大きく分かれそうな気もするが、個人的にはかなり気に入った作品だ。

ダーウィン・アワードダーウィン・アワード
(2008/04/25)
ジョセフ・ファインズ、ウィノナ・ライダー 他

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ぽすれん『ダーウィン・アワード』紹介


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