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『リンガー! 替え玉★選手権』
- 2008/04/01(火) 22:42:25
〔米〕THE RINGER (2005年)
監督:バリー・W・ブラウスタイン
脚本:リッキー・ブリット
ジョニー・ノックスヴィル/ブライアン・コックス/キャサリン・ハイグル/ジェド・リース/ビル・コット/エドワード・バーバネル/レナード・アール・ハウズ/ジェフリー・エアンド/ジョン・テイラー/ルイス・アヴァロス/レナード・フラワーズ/ゼン・ゲスナー デヴィッド
人の良い会社員のスティーヴは、仲の良い雑用係りスタービーをクビにするよう言い渡される。大家族を養うスタービーを無下に扱えず、自分の家の芝刈りとして雇ってしまう。しかしスタービーは芝刈りの最中に、誤まって指を刈ってしまう。保険も無い彼の指を繋げるには大金が必要、ヤクザな伯父ゲイリーにその話をしたばかりに、スティーヴは障害者のフリをして『スペシャル・オリンピック』に出場する事になってしまう。大会7連覇を目指すジミーの敗北に大金をかけたゲイリーは、健常者であるスティーヴならジミーの優勝を阻止できると考えたのだ。
あらすじだが、どう頑張って書こうとも、かなり節操無く非常識な印象を与えてしまう。私もこの映画の話を初めて聞いた時は、バカや冗談もここまで来れば完璧に悪趣味としか思えなかった。それなのに、アメリカでは結構な成績を残したと、はて・・・?アメリカのモラルは一体どこへ?しかしこの映画に対するコメントは、日本でもかなり好意的なのだ、感動的とすら言う人もいた。
で、実際観てみると確かに、悪趣味なジョークにならないギリギリのラインを保っており、かつ、奇麗事や偽善的にもならないラインをちゃんと保ってる。これは上手い脚本。観客の自尊心を損なうほど大笑いさせるブラックな要素や悪ふざけも無くて、匙加減が抜群だ。
むしろこの映画を通して、障害者とは言わず『スペシャル』な人達のスポーツの祭典があるという事、そうした人達の能力は、のらりくらりと怠惰な生活を送っている健常者より、遥かに優れているという事などを伝えるのに、一役買っているのではないだろうか?
主人公スティーヴのキャラクターも良い。悪意は無く、かと言ってしらけるような偽善者でもなく。何となく純粋さ漂うスティーヴなのだが、こちらは究極のおバカ映画『ジャッカス』で有名になった、J・ノックスヴィルが演じている。私は『ジャッカス』は観ていないのだが、あの作品のファンの方は、こうした毒の無い役を演じているJ・ノックスヴィルをどう受け止めているのだろう?
例えば『あの』ジュード・ロウが『アルフィー』でジゴロを演じるのは良いが、『ホリデイ』での誠実な役は信憑性が無さ過ぎてちゃんちゃらおかしいと、むしろ胡散臭く観ていられないわと、そう思うのと同じような居住まいの悪さは感じなかったのだろうか?そう感じてしまうと、この映画の良さも半減してしまうと思うので残念だ。
私個人としては、このJ・ノックスヴィルがずっと気になっていたのだが、どうにも観たい映画に出演していないので、残念ながら未確認のままだった。初めて画像で見た時は完全にヴィンス・ヴォーンと勘違いしたが、動いている所を見ると、明らかにジム・キャリーが入っている。似すぎててちょと可哀想なぐらいだが、個人的にはこの役者は気に入った。早いところ、『ジャッカス』より万人向けの『映画』で、人気も同じくらい高い作品に出演できると嬉しいのだが・・・?
主演のスティーヴ以外では、メインとなるのはスペシャル・オリンピックの出場者達。という事で、様々な障害を持っている役者たちが多数出演している。彼等は映画の中で、キャラクター的にも役者としても、普通過ぎるほど普通に扱われている。多くの役者に強烈な個性があるのと同じように、全ては彼等の個性という見方が出来る。だからきっと、悪趣味にもならず奇麗事にもなっていないのだろうと思う。
惜しむらくは・・・先日見たC級映画に追従しそうなほど、セットがショボかった。大会シーンはもとより、パーティーやスティーヴ等が暮らす寮等など、レストランのように撮影し易い場所では無い場合が、とにかくお粗末だった。大会シーンも何だか、地域の運動会レベルで痛々しい感じすらする。。。恐らく低予算だったろうが、不釣合いなほど良い脚本だったので非常に残念だった。
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ジャンル:
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