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上野の一角
- 2008/04/06(日) 00:37:51
先日桜の景観に関して日記を書いた際に、上野公園の辺りはデフォルトでも汚い、と書いたが、実は一箇所だけ好きな場所があった。今日はそこに行って来たので、改めて補足ネタを(笑)。
上野近隣で生まれ育ったそのせいか、どうしても『アメ横』と切り離せない私の日常。何とか近所で済ませたいと思うのだが、アメ横の商品はやはり独特で、どうしても近所ではまかない切れないものがある。そこで時々まとめ買いをしに行くのだが、出来るだけ日中早い時間にサクっと行って早めに退散するようにしている。あの喧騒はどうも、私の精神を著しく痛めつける(笑)。
さて私の好きな一角というのは、上野公園へ駅方面から『国立西洋美術館』(この美術館は結構好きな内観)に向かって進み、『東京国立博物館』を(この本館の建物は概観も内観も素晴らしい。常設展も見応えがあり、有名日本画、民族文化など様々な貴重な品を、それは趣のある館内で堪能する事が出来る)横目で見ながら噴水のある広場を横切り、『東京都美術館』を過ぎて左折し、『旧東京音楽学校奏楽堂』の美しい外観の前辺りから始まる(笑)。
ここから車道に出ると、堂々たる旧恩州池田屋敷表門や法隆寺宝物館の概観が見えたりする。なんだったかの駅の跡地があったりして、あの無粋な雑踏が嘘のように閑静で趣のある一角になるのだ。そこから左に向かって歩くと、東京芸術大学大學の敷地になり、そこには『東京芸術大学大學美術館』がある。ここの美術館がまた、なんともそそられる配置で美術品を見せてくれる、小ぢんまりとした優良な美術館なのだ。
そしてその側に、『藝大アートプラザ』というのがある。四角く小さな中庭があって、そこに椅子とテーブルが置いてある。室内には自動販売機があるのでそこで飲み物でも買って、のんびり日光浴するにはもってこいの場所なのだ。趣のある門を前景にして、その後ろには更に趣のある日本家屋の屋根などが見える。景色も申し分なく、静で落ち着く場所だ。ほんの眼と鼻の先に、アメ横があるとは思えない(笑)。
ここに立ち寄るのが好きなので、出来るだけ日中に行くようにしている。ちなみに上野に行くのは、『芸術的欲求』を満たすためもある。ついでだから物欲も併せて満たしてしまおう!という目論見が殆どだ。ただ今日は、格別見たい美術展も無かったので、さてどうしようか?と。
好きな『国立西洋美術館』でウルビーノのヴィーナスを見る?いやいや、本家ウフィッツィで見てるし。これが奇跡的に見た事も覚えてるし(笑)。
『東京都美術館』では『ルーヴル美術館展』なるものをやっているが、はて何が見られるのか?ただ私はこの美術館が好きではないので、あえて無計画で入るのは気が引ける。逡巡した結果、近くにある『国際子ども図書館』に行ってみる事にした。丁度『チェコへの扉−子どもの本の世界』というのがやっていて、なんと入場料は無料。それは良い(笑)。昨年チェコに行ったので、何となくチェコ絡みには興味がある。そう思ってみると、至る所でこうした出会いがあるのが不思議だが面白い。チェコアニメは世界的にも有名だし、その根本は絵本にある。
これまでこの場所に行った事が無かったのは、上記の道筋から少し外れているという事と、まぁ、どうせ大した事ないだろうと(笑)。なんとも失礼極まりない予測、そしてなんとも的外れな予測だった事が直ぐに判明した。
まず驚いたのはその外観、完璧な西洋建築の美しさが、堂々と青空に向かって伸びている。明治時代頃に色々と建てられた西洋建築、外国からの移住者が建てた居住用建物、そうした建築物には、西洋の赴きの中に日本らしさが染み込んでいるように感じるのだが、この建物は完璧な西洋建築だった。しかも基本図書館なので、建物の中に入るのはいつでも無料で出入り自由だ。まず概観を前にして、ポカーンと口を開けて空に顔を振り仰いでいた。その瞬間、私は確実に日本にいなかったと断言できる。実に堂々たる外観だった。
館内は建物に融合して事務所部分があるのだが、側面の趣を殺ぐ事の無い清楚な造り、日光が存分に入る設計も好ましい。併設されているカフェは上野らしい雰囲気だが(笑)、従業員が皆さん感じが良く、気持ちよくランチを頂いた。
補足情報だが、トイレが空いていてすこぶる綺麗だ。上野でトイレに困ったら、少し足を延ばしてこちらの図書館に立ち寄られるのも良いかも知れない(笑)。
建物の内部は僅かしか残されていないのだが、実に落ち着く静けさ漂う空間で、童話などの彩り鮮やかな児童書が閲覧できるようになっている。絵本などは余り興味が無いが、何しろ本がある空間が大好きなので、実に素晴らしく幸せな場所を見つけたと嬉しくなった。
帰りにあの雑踏を通り抜けるのかと思うとウンザリするが、驚くほどの温度差を含有した上野という町は、これで中々面白いと思う。今日は驚くほどの人が出ていて、上野動物園の辺りは空気までが酒臭かったが、ほんの僅か離れたあの場所は、日本らしさと穏やかな趣のある閑静で落ち着く場所なのだ。ほんの僅かな部分ではあるが、私は時折訪れたくなる。
ジャンル:
- 日記
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この記事に対するコメント
おお、同じですね♪
こんばんわ!あの辺なら、お散歩コースにするのは最適ですよねぇ〜。静だし、妙に現実離れしている雰囲気がまた良いです。
谷中霊園の桜コース、知らないです!来年は是非、調べて行ってみたいです〜。
お気に入りです♪
私も好きです、国際子ども図書館!何時間でも居られるかも!!
実は谷根千界隈に住んでたので、その辺は散歩コース。そのまま日暮里か根津方面に向う寛永寺、谷中霊園の桜コースもいいですよね。谷中霊園の桜を見るのが毎年の日課だったので、今年は見れなくて少し淋しい気分です…