紙に印刷された本
今年の春になって、冬の間『冬眠』していた図書館通いを再開した。
私が図書館に通うようになったのは、小学校低学年の頃。知り合いのお姉さんが働いていたのがきっかけだったが、家の近所の図書館はかなり大きな場所で、1階から3階までを埋め尽くす本、本、本。今の私なら狂喜乱舞して何時間でも過ごせたろうが、当時の私は読書嫌いで、古い本の臭いがとりわけ『大嫌い』だったのだ。ちなみにその図書館のサイトを現在確認してみると、『ハヤカワ文庫』全冊所蔵と謳っている。それを知った時には、本気で涎が垂れそうになった(笑)。
では何故通ったのかというと、祖母の知り合いのお姉さんというしがらみがあって、行かないわけにもならなかったのだ。小学生にして、人脈の複雑な構造機構に飲み込まれた、不幸なる私。
そこで起こった重大事件は以前も日記に書いたような気がするが、端的に言うと、借りた本にゴキブリが挟まっており、それを潮に図書館通いをキッパリと辞めた。堂々としがらみから開放されたのだ。以来私は、『古本』が大嫌いになり、古本の臭いは、輪をかけて嫌いになったのだ。
時は過ぎ、大人になり、働いて、貧乏になり(笑)。新刊本を買えなくなる時が来た。以前は月の本代に1万円までと決めていたが、そんな大盤振る舞いは、よもや出来ない身の上となった時、致し方なく古本屋通いを始めた。だけど決して、決して、図書館には行かなかった。古本屋の本よりも、図書館の本の方が汚いという認識があった。
古本はそもそも『個人』が所有していたもので、誰でも、自分の物は大切に扱う。または、全く読まないから売る場合もあるので、比較的綺麗なものも手に入る。図書館は『人のもの』と思うからか、扱いがぞんざいだと思うのだ。
それが何故今、図書館に行くようになったのか?それは、『読みたい本が古本じゃ中々見付からないから』。もっと突っ込んで言うと、『ウッドハウスの本が読みたかったから!』なのである。
最初はそりゃあ、そりゃあ辛かった。実は私、圧迫恐怖症?のようなものがあって、狭くて暗くて背の高い書架がある図書館は、いるだけで呼吸困難になってしまう。冗談でもなんでもなくて、恐怖で本当に息が出来なくなってしまうのだ。今の市の図書館は、比較的書架が低く、室内も明るく、書架と書架の間も広いので、長時間いてもその辺は大丈夫なので助かっている。
借りる本も、基本2005年以降発売の本のみと決めている。それ以外は、実際に手に取ってみて、綺麗だったら借りる事にしている。人気の無い本だと、古くても割合と綺麗だ(笑)。
それでも何でも、とにかく図書館の本は『汚い』・・・場合が多い。最悪なのは、新刊を予約して、それほど日が経たずに手元に届いても、既に手垢やページの捲れなどの劣化が目立つ上に、食べこぼしや、よもや何の染みかも解らない、解りたくない汚れがこびり付いている事。ページを剥がすとペリペリ・・・なんて音がして・・・、ああもう、最悪だ。
大体ね?他の人も借りると言うのに、どうして、何だか知らないが、食べ物をこぼしっぱなしにして本を閉じられるわけよ?それが張り付いてページをくっつけようがお構いなし、不快に挟まった食べ物くずを、ページの奥深くに残しておいたり出来るわけなの!?払いなさい、拭き取りなさい!大人ならそれぐらいの常識を心得なさい!!!
私は基本、自分の本を読むときも、借り物の本を読むと時も、飲みはするが食べない主義だ。自分の本にしても、食べ物の染みが付く事を好まない。ついでに言えば、ページが折れたり破れたりするのも好きじゃない。こういうところは、思いっきりA型だ、そんな自分も嫌いじゃない(笑)。
ああ、嫌だ嫌だ、嫌だけど我慢しなくちゃ。1冊2〜3千円もするようなご本を、読みたい度に買えるご身分になるその日まで。時折不快感の為に涙目になりながらも、やはり読みたい本を適切に読めるのって素晴らしい!と、良い側面を見るようにして堪えている。
そこで思ってしまうのは、『紙だからいけないんだよね・・・』という事。放って置いても紙は劣化して変色するし、虫に食われたりもする。色々と書く事が出来るが、それが仇になって汚れも付き易い。洗えないのも難点だ。汚れをこう・・・ざぁ〜っと一掃する手段が無い。
今は電子図書なども世に出回り、いつかの時代には、図書館レス・・・というか、ネットで借りたい図書を予約して、それがPCか携帯に届いて、2週間だけ閲覧出来る、なんて世代が来るのかも知れない。お取り寄せシステムも無くなり、市や区の境界線も無くなり、もしかしたら世界のボーダーラインも無くなるかも?
私も何度か、携帯図書を読んだ事がある。アレはアレでお手軽で良いのかも知れないが、私はやはり、本は今の本の形で読みたい。紙にチマチマ印刷された文字、ページを1枚ずつめくる楽しみ、読んだ分と、これから読む分を時折比べ、自分の足跡を満足に実感する。
次第に少なくなっていくページ、最後の1ページをめくる時の充足感。実は、初めて小説を読みきった時の清々しい達成感を、私は毎回追体験している。この何とも言えない小さな達成感は、どれだけ長い時間が過ぎても、私の中で薄れる事はないようだ。
最初のページをめくる時の密かな興奮、物語が動き始めた時の盛り上がる興味、次第に深まっていく物語、その穏やかな流れを、過ぎてゆくページの量で知る事が出来る。こうした物語以外に感じられる読書の楽しみは、今の形態の『本』でなければ、感じる事が出来ないのだ。少なくとも、私はそうなんである。ページをめくるという行為自体にかかる楽しみは、決して、電子書籍では味わえないのだ。栞を忘れてパラパラと行き来する楽しみも、忘れちゃいけませんね(笑)。
そうしてつらつら考えてみて、汚さに我慢するか、風情の無い電子図書を鋭意取り入れていくか?考えるまでもない結論が浮かび上がった。私にとっては、やはり図書館様様なんである。
まともな仕事をして人並みの収入を得て、読みたい本は片っ端から新刊で買えば良いじゃないか!という至極真っ当な結論は・・・最大限無視するとして(笑)。
私が図書館に通うようになったのは、小学校低学年の頃。知り合いのお姉さんが働いていたのがきっかけだったが、家の近所の図書館はかなり大きな場所で、1階から3階までを埋め尽くす本、本、本。今の私なら狂喜乱舞して何時間でも過ごせたろうが、当時の私は読書嫌いで、古い本の臭いがとりわけ『大嫌い』だったのだ。ちなみにその図書館のサイトを現在確認してみると、『ハヤカワ文庫』全冊所蔵と謳っている。それを知った時には、本気で涎が垂れそうになった(笑)。
では何故通ったのかというと、祖母の知り合いのお姉さんというしがらみがあって、行かないわけにもならなかったのだ。小学生にして、人脈の複雑な構造機構に飲み込まれた、不幸なる私。
そこで起こった重大事件は以前も日記に書いたような気がするが、端的に言うと、借りた本にゴキブリが挟まっており、それを潮に図書館通いをキッパリと辞めた。堂々としがらみから開放されたのだ。以来私は、『古本』が大嫌いになり、古本の臭いは、輪をかけて嫌いになったのだ。
時は過ぎ、大人になり、働いて、貧乏になり(笑)。新刊本を買えなくなる時が来た。以前は月の本代に1万円までと決めていたが、そんな大盤振る舞いは、よもや出来ない身の上となった時、致し方なく古本屋通いを始めた。だけど決して、決して、図書館には行かなかった。古本屋の本よりも、図書館の本の方が汚いという認識があった。
古本はそもそも『個人』が所有していたもので、誰でも、自分の物は大切に扱う。または、全く読まないから売る場合もあるので、比較的綺麗なものも手に入る。図書館は『人のもの』と思うからか、扱いがぞんざいだと思うのだ。
それが何故今、図書館に行くようになったのか?それは、『読みたい本が古本じゃ中々見付からないから』。もっと突っ込んで言うと、『ウッドハウスの本が読みたかったから!』なのである。
最初はそりゃあ、そりゃあ辛かった。実は私、圧迫恐怖症?のようなものがあって、狭くて暗くて背の高い書架がある図書館は、いるだけで呼吸困難になってしまう。冗談でもなんでもなくて、恐怖で本当に息が出来なくなってしまうのだ。今の市の図書館は、比較的書架が低く、室内も明るく、書架と書架の間も広いので、長時間いてもその辺は大丈夫なので助かっている。
借りる本も、基本2005年以降発売の本のみと決めている。それ以外は、実際に手に取ってみて、綺麗だったら借りる事にしている。人気の無い本だと、古くても割合と綺麗だ(笑)。
それでも何でも、とにかく図書館の本は『汚い』・・・場合が多い。最悪なのは、新刊を予約して、それほど日が経たずに手元に届いても、既に手垢やページの捲れなどの劣化が目立つ上に、食べこぼしや、よもや何の染みかも解らない、解りたくない汚れがこびり付いている事。ページを剥がすとペリペリ・・・なんて音がして・・・、ああもう、最悪だ。
大体ね?他の人も借りると言うのに、どうして、何だか知らないが、食べ物をこぼしっぱなしにして本を閉じられるわけよ?それが張り付いてページをくっつけようがお構いなし、不快に挟まった食べ物くずを、ページの奥深くに残しておいたり出来るわけなの!?払いなさい、拭き取りなさい!大人ならそれぐらいの常識を心得なさい!!!
私は基本、自分の本を読むときも、借り物の本を読むと時も、飲みはするが食べない主義だ。自分の本にしても、食べ物の染みが付く事を好まない。ついでに言えば、ページが折れたり破れたりするのも好きじゃない。こういうところは、思いっきりA型だ、そんな自分も嫌いじゃない(笑)。
ああ、嫌だ嫌だ、嫌だけど我慢しなくちゃ。1冊2〜3千円もするようなご本を、読みたい度に買えるご身分になるその日まで。時折不快感の為に涙目になりながらも、やはり読みたい本を適切に読めるのって素晴らしい!と、良い側面を見るようにして堪えている。
そこで思ってしまうのは、『紙だからいけないんだよね・・・』という事。放って置いても紙は劣化して変色するし、虫に食われたりもする。色々と書く事が出来るが、それが仇になって汚れも付き易い。洗えないのも難点だ。汚れをこう・・・ざぁ〜っと一掃する手段が無い。
今は電子図書なども世に出回り、いつかの時代には、図書館レス・・・というか、ネットで借りたい図書を予約して、それがPCか携帯に届いて、2週間だけ閲覧出来る、なんて世代が来るのかも知れない。お取り寄せシステムも無くなり、市や区の境界線も無くなり、もしかしたら世界のボーダーラインも無くなるかも?
私も何度か、携帯図書を読んだ事がある。アレはアレでお手軽で良いのかも知れないが、私はやはり、本は今の本の形で読みたい。紙にチマチマ印刷された文字、ページを1枚ずつめくる楽しみ、読んだ分と、これから読む分を時折比べ、自分の足跡を満足に実感する。
次第に少なくなっていくページ、最後の1ページをめくる時の充足感。実は、初めて小説を読みきった時の清々しい達成感を、私は毎回追体験している。この何とも言えない小さな達成感は、どれだけ長い時間が過ぎても、私の中で薄れる事はないようだ。
最初のページをめくる時の密かな興奮、物語が動き始めた時の盛り上がる興味、次第に深まっていく物語、その穏やかな流れを、過ぎてゆくページの量で知る事が出来る。こうした物語以外に感じられる読書の楽しみは、今の形態の『本』でなければ、感じる事が出来ないのだ。少なくとも、私はそうなんである。ページをめくるという行為自体にかかる楽しみは、決して、電子書籍では味わえないのだ。栞を忘れてパラパラと行き来する楽しみも、忘れちゃいけませんね(笑)。
そうしてつらつら考えてみて、汚さに我慢するか、風情の無い電子図書を鋭意取り入れていくか?考えるまでもない結論が浮かび上がった。私にとっては、やはり図書館様様なんである。
まともな仕事をして人並みの収入を得て、読みたい本は片っ端から新刊で買えば良いじゃないか!という至極真っ当な結論は・・・最大限無視するとして(笑)。
COMMENT
やるか!?
絶版本・・・思えば、TKATさんが絶版のウッドハウスを図書館で借りて読んでいる、という話を聞いてから、羨ましいなぁと思っていました。それも私の図書館通いの原動力です、感謝しております♪
が!絶版本とか・・・絶対借りられないわぁ〜、無理だわ〜。
こればっかりは、TKATさんの話を聞いても、真似できない(笑)。
多分あのゴキはね、図書館の書架の中で迷って、本の間で一休みしていたら、返却された本が仕舞われて・・・お陀仏!というのだと、私は予測しています。
やるか?マニフェスト(笑)、以外に熱烈な支持を受けたりして♪
が!絶版本とか・・・絶対借りられないわぁ〜、無理だわ〜。
こればっかりは、TKATさんの話を聞いても、真似できない(笑)。
多分あのゴキはね、図書館の書架の中で迷って、本の間で一休みしていたら、返却された本が仕舞われて・・・お陀仏!というのだと、私は予測しています。
やるか?マニフェスト(笑)、以外に熱烈な支持を受けたりして♪
2008/04/26(土) 23:29:56 | URL | hiyo #B9A5zm5U[編集]
私にとっても図書館様様〜
こんばんは^^
公共・大学図書館で司書業務をずっとやってきた私はhiyoさんが図書館通いをしてくれてると知り嬉しいよ〜(泣)。
図書館の本が『汚い』のは否めない…というか全く同感。昔の本が経年により痛んでるのは仕方がないとしても(紙の質が今と違うのでこれはしょーがない)、食べ物が挟まって紙が油のようににじんでたり、水に濡れ紙がヨレヨレになって膨大してたり、ボールペンで線を引いてたり…人為的理由を例をあげるとキリがない!
ハードカバーや古本屋で高額な本は図書館で借りるしかない。だけど絶版本や古い本、マニアックな本は予約しなくてもすんなり借りてしまえるのは唯一の利点かしら(笑)。
しかしゴキちゃんが挟まってたのはキツイっすね(><)。図書館は返却時or貸出時に本の中をチェックしろ〜!と言いたいとこですが、通常の図書館では無理な注文だとわかってるだけに何とも言えない…。だってタダなんだもんね〜^^;が!公共は私たちの税金が使われてるって訳で。hiyoさん、やはりこれは選挙に立候補してマニフェストとして訴えるしかない?!
公共・大学図書館で司書業務をずっとやってきた私はhiyoさんが図書館通いをしてくれてると知り嬉しいよ〜(泣)。
図書館の本が『汚い』のは否めない…というか全く同感。昔の本が経年により痛んでるのは仕方がないとしても(紙の質が今と違うのでこれはしょーがない)、食べ物が挟まって紙が油のようににじんでたり、水に濡れ紙がヨレヨレになって膨大してたり、ボールペンで線を引いてたり…人為的理由を例をあげるとキリがない!
ハードカバーや古本屋で高額な本は図書館で借りるしかない。だけど絶版本や古い本、マニアックな本は予約しなくてもすんなり借りてしまえるのは唯一の利点かしら(笑)。
しかしゴキちゃんが挟まってたのはキツイっすね(><)。図書館は返却時or貸出時に本の中をチェックしろ〜!と言いたいとこですが、通常の図書館では無理な注文だとわかってるだけに何とも言えない…。だってタダなんだもんね〜^^;が!公共は私たちの税金が使われてるって訳で。hiyoさん、やはりこれは選挙に立候補してマニフェストとして訴えるしかない?!
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