『エッグ氏,ビーン氏,クランペット氏』
P.G.ウッドハウス著/森村 たまき訳/国書刊行会
スタンリー・ファンクショー・ユークリッジは、売れない作家で友人のジェームズ・コーコランを巻き込んで一攫千金の夢を語り、ビンゴ・リトルは、愛妻ロージー・M・バンクスとの素敵な家庭を死守するために日々奔走中だ。フレディー・ウィジョンの恋はまたしても始まって、完膚なきまでの失態の積み重ねにより華々しく散っていく。ローンズ・クラブ番外編と言えそうなキャラクターを集めた、賑やかなウッドハウス・ワールド、シリーズの王道から少し外れたお楽しみを12編。
ユークリッジとママママ伯父さん/バターカップ・デー/メイベルの小さな幸運/ユークリッジのホーム・フロム・ホーム/ドロイトゲート鉱泉のロマンス/アンセルム、チャンスを掴む/すべてビンゴはこともなし/ビンゴとペケ犬危機/編集長の後悔/サニーボーイ/元気ハツラツ、ブライムレイ・オン・シー/タズレイの災難
まず最初にこの作品、私にとっては記念すべき事に、図書館で貸し出し第1号になれた作品だ!予約第1号なんて、動きの遅い私には一生無理かと思っていたが(大袈裟?)嬉しい驚き。
さて肝心の本編は、王道からは少し外れているが、完膚なきまでに馬鹿らしく、圧倒的徹底的に間抜けな男たちの物語が詰まっていて、最高の短編集だった。シリーズ化されている作品では、一定の型が決まっていて安心して楽しめるが、その分どうしても遊びが少ないように思う。こうした制約の少ない短編では、それこそ有象無象の事件が、まるで温泉地帯の沸騰が、あっちでポコッ、こっちでボコッっと噴出しているかのように、色々な角度から楽しめる。私はどうやら、ウッドハウスの小振りな短編が1番好みに合っているようだ。
その為か、マリナー氏の短編集はかなりお気に入りだったのだが、本作には『アンセルム、チャンスを掴む』が収録されている。そしてそして、我が愛しのビンゴ!バーティーものの初期に登場して強烈な印象を残したからかも知れないが、私はバーティーの友人ではビンゴが最も好きである。結婚して落ち着いたか?長編には台詞以外で登場しなくなって悲しい限りだったのだが、こうしてちゃんと主役になって・・・しかも・・・『ビンゴ度』に拍車がかかり、愛妻の勢いも増しているような?とうとう愛息まで誕生しちゃって、ビンゴ・シリーズで1冊楽しめる自信ありだ。
そして、解説にあるように、かつてのビンゴを彷彿とさせるような恋多き男、フレディー・ウィジョンは結構好き(笑)。全く暢気で危機感ゼロで、実に爽快なくらいに抜けた男で楽しませてくれる。
冒頭の4編を飾るのはスタンリー・ファンクショー・ユークリッジだが、こちらはちょっと、他の作品とは毛色が違うと言えば違い、恋か金かと言えば『金儲け色』が結構強い気がした。2/4の確立で色恋沙汰がメインなのだが、とにかくユークリッジが救いようも無いほど貧乏なので、そんなイメージが強くなったのかも知れない。
そんなわけで、短編ならではの味わい豊かな作品の数々、かなり贅沢な楽しみ方ができるだろう。長編を好む方にはいささか物足りないかもしれないが、バラエティーの豊富さを楽しみたい、私のような方には最適な一冊。もし誰かが、誕生日に1冊ウッドハウスコレクションを買ってあげるよと言ったらば、私は迷う事無くこの一冊を選択するだろう・・・、なぜなら、最も気に入っているエムズワース卿の短編集は、もう既に持っているから〜♪
スタンリー・ファンクショー・ユークリッジは、売れない作家で友人のジェームズ・コーコランを巻き込んで一攫千金の夢を語り、ビンゴ・リトルは、愛妻ロージー・M・バンクスとの素敵な家庭を死守するために日々奔走中だ。フレディー・ウィジョンの恋はまたしても始まって、完膚なきまでの失態の積み重ねにより華々しく散っていく。ローンズ・クラブ番外編と言えそうなキャラクターを集めた、賑やかなウッドハウス・ワールド、シリーズの王道から少し外れたお楽しみを12編。
ユークリッジとママママ伯父さん/バターカップ・デー/メイベルの小さな幸運/ユークリッジのホーム・フロム・ホーム/ドロイトゲート鉱泉のロマンス/アンセルム、チャンスを掴む/すべてビンゴはこともなし/ビンゴとペケ犬危機/編集長の後悔/サニーボーイ/元気ハツラツ、ブライムレイ・オン・シー/タズレイの災難
まず最初にこの作品、私にとっては記念すべき事に、図書館で貸し出し第1号になれた作品だ!予約第1号なんて、動きの遅い私には一生無理かと思っていたが(大袈裟?)嬉しい驚き。
さて肝心の本編は、王道からは少し外れているが、完膚なきまでに馬鹿らしく、圧倒的徹底的に間抜けな男たちの物語が詰まっていて、最高の短編集だった。シリーズ化されている作品では、一定の型が決まっていて安心して楽しめるが、その分どうしても遊びが少ないように思う。こうした制約の少ない短編では、それこそ有象無象の事件が、まるで温泉地帯の沸騰が、あっちでポコッ、こっちでボコッっと噴出しているかのように、色々な角度から楽しめる。私はどうやら、ウッドハウスの小振りな短編が1番好みに合っているようだ。
その為か、マリナー氏の短編集はかなりお気に入りだったのだが、本作には『アンセルム、チャンスを掴む』が収録されている。そしてそして、我が愛しのビンゴ!バーティーものの初期に登場して強烈な印象を残したからかも知れないが、私はバーティーの友人ではビンゴが最も好きである。結婚して落ち着いたか?長編には台詞以外で登場しなくなって悲しい限りだったのだが、こうしてちゃんと主役になって・・・しかも・・・『ビンゴ度』に拍車がかかり、愛妻の勢いも増しているような?とうとう愛息まで誕生しちゃって、ビンゴ・シリーズで1冊楽しめる自信ありだ。
そして、解説にあるように、かつてのビンゴを彷彿とさせるような恋多き男、フレディー・ウィジョンは結構好き(笑)。全く暢気で危機感ゼロで、実に爽快なくらいに抜けた男で楽しませてくれる。
冒頭の4編を飾るのはスタンリー・ファンクショー・ユークリッジだが、こちらはちょっと、他の作品とは毛色が違うと言えば違い、恋か金かと言えば『金儲け色』が結構強い気がした。2/4の確立で色恋沙汰がメインなのだが、とにかくユークリッジが救いようも無いほど貧乏なので、そんなイメージが強くなったのかも知れない。
そんなわけで、短編ならではの味わい豊かな作品の数々、かなり贅沢な楽しみ方ができるだろう。長編を好む方にはいささか物足りないかもしれないが、バラエティーの豊富さを楽しみたい、私のような方には最適な一冊。もし誰かが、誕生日に1冊ウッドハウスコレクションを買ってあげるよと言ったらば、私は迷う事無くこの一冊を選択するだろう・・・、なぜなら、最も気に入っているエムズワース卿の短編集は、もう既に持っているから〜♪
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