『ブルックリン・バビロン』

  • 2008/07/03(木) 23:09:30

〔米/仏〕BROOKLYN BABYLON (2000年)
監督:マーク・レヴィン
脚本:マーク・レヴィン/ボンズ・マローン/パム・ワイデナー
タリク・トロッター/カレン・ゴーバーマン/ボンズ・マローン/デヴィッド・ヴァディム


ブルックリンに暮らす黒人のソロモン、ユダヤ人のサラ。マイノリティの集まりの地域では、それぞれの民族が更に細かく反目し合う状態だった。ソロモンはミュージシャンとして有名になる事を望み、サラは自立して生きる事を望んでいた。ある夜の交通事故で2人は知り合い、お互いの人間性に惹かれあっていく。しかし、交通事故の報復が報復を呼び、人種間の諍いが苛烈になるに従って、ソロモンとサラの間にも大きな壁が立ちはだかる事になる。

この監督の別の作品『SLAM』が滅法良かったので、勢いで借りてみた。う〜ん・・・『SLAM』の悪い面だけ残っちゃったみたいな出来だった。ちょっと残念だったかなぁ。まず役者が素人臭い。『SLAM』では実際素人を使っていたので致し方が無いとも言えるが、そんな事を払拭してしまえるほどストーリーや台詞が良かった。今回は、、、素人臭さが大きな染みのように広がって、よもや強力洗剤でも落とせないほどはっきりと目立つ。しかも役者は全員プロだったらしい、この作品以前にそれぞれが出演作を持っているので、『初出演』の類ではないのが微妙さを増した。
時折はっとするような鋭利な演出やカメラワークもあるのだが、大方は気の抜けたご家庭フィルムのような映像が多い。役者1つでこれも払拭できるかと思うのだが、いかんせんあの素人芝居では・・・何とも・・・。ソロモンがバンドの仲間とミーティングしてるシーンなんて、演技も酷ければ映像も酷い。字幕文字のチャチさもあいまって、C級映画スレスレ・・・といった印象も。
物語もロミオ&ジュリエット的な、ウェストサイドストーリー的な、この2つを足して悲壮感を大方削除したら大体は同じ・・・。それでもボチボチ盛り上がってきたか!?と思っていた矢先に急降下でラストへ続く。結末は良かったのだが、処理の仕方がいただけないのだ。収集が付かなくなったから無理矢理ラストになだれ込んだ・・・という印象がある。もしかしたら脚本はもうちょっとキャラクターの機微を描いていたのかも知れないが、いかんせん演技が・・・。
『SLAM』が余りにも良かったので断定したくは無いが、上記した悪い面は実は『SLAM』にもたっぷりあった。安っぽい映像、強引な展開、チープな演技、などなどだ。物語の面白さだけで引っ張った『SLAM』に対して、物語の面白さが弱くなった本作と言えそうだが、それでは単なるつまらない映画で、そこまで断定するほど酷くは無かったのよね・・・多分。
芸術的センスの問題なのかなぁ?とも思う。前回は『詩』今回は『音楽』。音楽はほとんど共鳴する部分が無い上に、今回は何?あれは、、、ラップ?ヒップホップ?どっちなの??というぐらいの音痴ブリなので、惹かれる部分が無かったのかも知れない。う〜む、残念だ。

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