2009/01/26 22:14
ジャンル:
Category:
映画【ドラマ】
TB(0)
|
CM(0)
【
Edit】
〔日〕ROUKALA LOKKI (2005年)
監督:荻上直子
原作:群ようこ
脚本:荻上直子
小林聡美/片桐はいり/もたいまさこ/ヤルッコ・ニエミ/タリア・マルクス/マルック・ペルトラ マッティ
フィンランドのヘルシンキに、ひっそりと佇む『かもめ食堂』。サチエという日本女性が、1人でやっている。しかし、開店1ヶ月を過ぎてようやく入ったお客第一号は、日本オタクの青年1人。その頃知り合った旅行者のミドリは、何やら訳有りらしい様子。必死に頼み込まれて、ミドリにも手伝って貰う事にした。1人のお客と2人の従業員、そんな静かな日々にまた、ふらりと現れたマサコが加わる。俄かに賑やかさを増したかもめ食堂は、淡々とヘルシンキの町に溶け込んでいく。
珍しいでしょ(笑)。友人数人が絶賛していたので、観てみようかなぁ~と。何より、小林聡美が好きである。とくればやはり、もたいまさこも好きである。片桐はいりは以前から、世界に打って出られる女優だと思っていた、いやホント、冗談抜きで。ついでに最近CMで、かもめ食堂を使ったものがある。朴訥としたあの雰囲気が妙に心地良い。未だにCM起用されるなら、人気の程も高いのだろうと。
なんだかねぇ、心の宝箱にそうっと閉まっておきたいような『ほっこり』する作品ね。時々、疲れたなぁと思ったら取出して、『いらっしゃい!』と言って貰いたい。いい演出、小気味良い演技、穏やかな時間の流れるかもめ食堂ワールド。続編はいつ出来るのかな?(笑)。群ようこさん原作なのかと思ったら、映画のために書き下ろし、出版は2006年と後追いなのね~、で、続編はいつ?
日本の映画はほとんど観ないので良く解らないのだが、こういう雰囲気はどうなの?あり?個人的にはとてもヨーロッパ的だったと思う。しかも北欧の、静かで殺風景で淡々としていて透明感がある、一種の幻想すら感じさせる雰囲気。
フィンランドの映画監督と言えばアキ・カウリスマキ、その作風にも通ずるところがあるような、あれほどどんよりはしていないけれど(笑)。『
過去のない男』出てましたね(笑)。M・ペルトラ、静かなユーモアを称えた演技で良かった。
個人的にはちょっとやりすぎかな?というぐらい『らしく』て、果たして日本映画としてはどうなのだろう?と疑問に思ったり。でもね、ヘルシンキの街並みを望むバスの車内に、ドーンと(悪意はありません)片桐はいりの顔が出てきた時は、キャスティング最高、演出もなかなかと思った。なんと言ったら良いのか、溶け込んでいないのに噛み合ってる、片桐はいりの雰囲気最高だわ。
サチエが1人だった時は、全くお客さんの集まらなかったかもめ食堂。訳有りだけど気の合うお仲間が増えた事により、人の集まる場所になった。だからお客さんも入ってくる。人は、人を呼ぶものなのだ。
ミドリが手伝いたいと言った時、正直迷惑そうなフリをしたサチエ。ココという一線を守り、なかなか人を寄せ付けないタイプの女性だったのではないだろうか。そんなサチエが、ミドリとマサコを受け入れる事で、店も軌道に乗る事が出来る。
ちょっと疲れちゃったようなミドリとマサコだったが、本当は、サチエが1番癒されていたのだと思う。それでも強気で、まだまだよそよそしさを感じるサチエ、続編ではもっと深い人間模様が描かれる事だろう・・・って、あれ?続編は無いの??
ぽすれん『かもめ食堂』紹介