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『12人の怒れる男』

2009/02/09 23:13 ジャンル: Category:映画【サスペンス・ミステリ・犯罪】
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〔露〕12 (2007年)
監督:ニキータ・ミハルコフ
脚本:ニキータ・ミハルコフ/ヴラディミル・モイセイェンコ/アレクサンドル・ノヴォトツキイ=ヴラソフ
セルゲイ・マコヴェツキー/ニキータ・ミハルコフ/セルゲイ・ガルマッシュ/ヴァレンティン・ガフト/アレクセイ・ペトレンコ/ユーリ・ストヤノフ/セルゲイ・ガザロフ/ミハイル・イェフレモフ/アレクセイ・ゴルブノフ/セルゲイ・アルツィバシェフ/ヴィクトル・ヴェルズビツキー/ロマン・マディアノフ/アプティ・マガマイェフ

冬のロシア、殺風景な裁判所に集まった12名の陪審員。ロシア軍将校の義理の父を殺害した、チェチェン出身の青年の判決の日だった。その青年ウマルが有罪になれば終身刑が決まるが、目撃証言や物的証拠から有罪は確実と思われた。陪審員達の意見もほぼ一致しており、それぞれ後の用事を片付けたいため気もそぞろだった。評決はあっさり決まるかと思われたが、たった1人の男が異を唱えたため、彼等は夜を徹しての協議を余儀なくされてしまう。

オリジナルで素晴らしい脚本があるので、物語は既に有名である。あえてリメイクを作るとなれば、観客の大方は旧作のファンであると腹を決めていたはずだ。さて、その答えは?・・・とその前に、私の『12 ANGRY MEN』の鑑賞履歴をば(笑)。
実は始まりは、『12人の優しい日本人 (1991年 116分)』の、元となった舞台をテレビで見た事だった。その後に映画を観て、面白い映画だな程度で(笑)。
その後『12人の怒れる男 -評決の行方- (1997年 117分)』を観たのだが、この映画は、当時の映画に対する固定概念を見事に覆した。映画を観終わるまで、舞台が1つの部屋から動かないという事実を意識すらしなかったが、改めてその事実に思い至ったときの驚きと爽快感、今も鮮明に思い出せる。映画の面白さや魅力は、舞台の広さや派手さとは関係ないのだと、初めて知らされた気がした。
次々と覆される証拠、ジャック・レモン演じる陪審員は、確固たる信念を覗かせながら穏やかに、時に激しく、仲間の気持ちを揺り動かしていく。正直な話、この映画の印象が余りに強いので、私は裁判員制度に乗り気じゃない、冤罪怖い・・・。
その後何度か再放送をテレビで観ているが、何度観ても同じような興奮と爽快感を味わえる稀有な作品である。ちなみにオリジナルの『十二人の怒れる男 (1957年 95分)』も観ているのだが、個人的にはTVM版の方が好きである。
さてでは、この映画のプロットで何が1番大切で特徴的なのか?というと、『閉ざされた空間』と『反目する危機感』と『言葉巧みな逆転劇』だと思う。評決のための討論から、証拠や、事件の全容が次第に浮かび上がってくる台詞の妙。限られた知識から正しいと思える結論を導き出していく緊迫感、心が生む芳醇なスリル。
そういった、単純だがこのプロットの肝となる緊迫感が、本作には全くというほど感じられなかった。有罪に意義を唱える最初の陪審員の意見は余りにも曖昧だし、鮮やかな証拠逆転劇は余り無く、有罪から無罪へ意見を変える人達の動機も、説得されて何となく・・・といった印象があって薄弱だ。
その代わというか、『外』がたくさん出てくる。犯人の青年も頻繁に写される。オリジナルに対抗する新たな手段だったのかも知れないが、う~ん・・・悪くは無かったのだが・・・、なんだか別物?容疑者の青年ウマルがチェチェン出身であるというプロットが重要なのは解るが、物語の古典的な面白さは殺がれてしまう。
おまけに、12人の陪審員の話が長い!そんなに自己主張しなくても・・・ということで160分の長尺。見せた!とは言える、別に飽きなかったし。でも最後の方は、この場でそこまでプライベートを話すか?という気がして、少し興醒めした。
ロシアを含む東ヨーロッパの厳しい現状を色々と絡めて描きたかったのだろうが、逆に色々詰め込みすぎて失敗してしまったというか・・・。だったらこのプロットは、余り適切じゃなかったのではなかろうか?と考えてしまったり。
アカデミー外国語映画賞ノミネートなのに、酷いこと言ってる(笑)。でもね、絶対的に有罪だと思われた容疑者が、たった1人の男の弁明によって覆されていく面白さ。ある意味、ミステリ小説の逆を行く爽快感、それがこのプロットの肝心要ってヤツなのだと私は思うのだ。シンプル、だからこそ色褪せない面白さ。しかしそのシンプルさが、損なわれてしまっていたのが残念なのだ。

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同感です
>五十路っ子さん
こちらこそ、ご無沙汰してしまっています。
最近は更新するのが精一杯で、ネット自体余やらなくて

>冤罪をテーマにした逆転劇の印象は深く、無実の人の命を救えた達成感をその場にいたように味わった気がします。
こちらの意見、同感です。まさに、一緒に表決を下したような爽快感がありました。
なのに・・・最後のオチで『私は最初から解っていたよ』・・・ってのもどうかと?

裁判員制度、もし私がやったら不眠症になってしまいそうです。ホント、ディスカッションの授業などがあるアメリカと違う日本人には、合わない制度だと思います。
[ 2009/02/15 22:23 ] [ 編集 ]
二度は観る気がしない
hiyoさん、ご無沙汰です!
ブログ拝見するのも久しぶりで恐縮ですが、先週レンタルした映画のことが書いてあったので、足跡をば。いやこれは、期待しただけにムムムな作品でしたよ~。なぜ身の上話から始まる?? なぜ見も知らぬ人を前にして、(みずからのことを)あけすけに語る?? 早く話し合えよ~!!と、??だらけで、途中であと何分あるのかしらと、放映時間をチェックしてしまった次第。
最初に観たのがオリジナル版だったかどうか、随分昔のことで覚えていませんが、冤罪をテーマにした逆転劇の印象は深く、無実の人の命を救えた達成感をその場にいたように味わった気がします。
リメイクのロシア版は、期待しただけに、そして久しぶりにレンタルしたビデオだっただけに、ガクッでした。私もひどいこと言ってますね(^^;
ところで、陪審員制度は私もとても不安です。日本にはなじまないと思うんですけどね。論理的な討論より感情論になってしまいそうで、私にはとても無理です。
[ 2009/02/15 02:05 ] [ 編集 ]
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