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『社交ダンスが終った夜に』

2009/02/18 23:25 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
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レイ・ブラッドベリ著/伊藤 典夫 訳/新潮文庫
社交ダンスが終わった後、ダンスホールを後にした一組の男女が辿った帰路。人気の無いゴルフ場の場外、ゴルフボールを淡々と拾う老いた男と、彼を知る男の邂逅の時。作家の私が出会ったのは、美しく才能のある1人の若者。彼が辿った運命は、その人生をただ浪費しかしていなかった。タイムマシーンで乗り出す、あの素晴らしい作家達を救うため、出来ないのなら、ある言葉を伝えるためだけでも。80歳を超えた著者が贈る、形を変えた素晴らしき25の人生の一幕。

作家レイ・ブラッドベリを語るのに、これまでどんな言葉を使ってきただろう。いずれにしろ、賞賛の言葉以外は無いはず。さて今回は、『奇跡』という言葉を使おうか。作家人生60年を超え、今なお『新作』を発表してくれる偉大な作家に。
そして私にとっては、『ご褒美』である。人気作家らしく、古本屋にはほとんど無い、出会うまでが辛抱だ。文庫は、時々奮発して新書で買う(笑)。だからご褒美。
本作は、『二人がここにいる不思議』と同様、新しい編集者による、『過去のボツ作品の再発掘』だそう。原稿で一杯になった幾つものトランクの中から選び出し、加筆したもの。なんとも羨ましい仕事である、この編集者。自身も熱烈なブラッドベリファンというから、その鑑識眼には信頼がおける。
ブラッドベリの少し変わった散文的な文章は、どの翻訳者であっても、一様に同じリズムと音楽的な雰囲気がある。特に後年の作品にそうした特長が強いなぁ?と思っていたのだが、これは、口述筆記による影響が強いのではないだろうか?
作品を読んでいると、往年の名俳優が滔々と長台詞を朗じている姿が浮かび上がる。それがそのままブラッドベリだったとすれば、この流れるような独白のような、それでいて胸に迫る文章の理由が解る気がする。
今回も極上の物語が詰め込まれている。ボツ・・・になっただけはあるかも?と思う作品も若干紛れ込んではいるのだが(笑)、それだって愛しく楽しく読めるのだ。
タイムマシーンを作った男の話がいくつかある、一遍の中で主人公は、幾人かの作家を『助けに』行く。自身の仕事への愛情や熱意、幾多の『同僚達』への想いなどが伝わってくる作品だ。文章や言葉、物語という世界への想いも伝わってくる。
この物語のラストのように、私も伝えたい事がある。もちろんその言葉は、主人公が語ったものと同じで良い。きっと、物語を生み出した著者だから、そんな読者の気持ちは十分理解していることだろう。
娘のかつての恋人達が、別れた後も父親のブラッドベリを慕ってくる。そんな人柄を感じさせる短編の数々。もちろんこのエピソードも、少し形を変えて短編として収められているので、ぜひご確認されたし。

社交ダンスが終った夜に (新潮文庫)社交ダンスが終った夜に (新潮文庫)
(2008/10/28)
レイ ブラッドベリ

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