* WanderLust *=memorandum for me=

読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

スポンサーサイト

--/--/-- --:-- ジャンル: Category:スポンサー広告
TB(-) | CM(-)Edit

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アカデミー賞に思う

2009/02/24 22:54 ジャンル: Category:2009年☆日記☆
TB(0) | CM(0) Edit

アカデミー賞発表から一夜明け、まだまだ興奮冷めやらぬ日本映画業界だろうか?冷めやらぬ・・・どころか、これからだろうな、沸点は。
今回は珍しく、授賞式が見たかった。何しろヒュー・ジャックマン・オン・ステージだったらしいじゃない?ワン・マン・ショーばりだったらしいじゃない。歌って踊って、世界1セクシー男の色香を存分に振り撒いたみたいじゃない?それにやはりミーハーらしく、日本人が舞台に立って挨拶しているところを見たいのさ(笑)。ニュースでやるかと思ったが、家にいると何かと忙しくて、テレビを観る余裕が無い。

さて昨日の外国語映画賞は、リーアム・ニーソンが受賞作を発表。読み上げられたそのタイトルは、『Departures』だったそう。これは一応International titleというヤツ。・・・ふぅ~ん・・・。なんか空港みたいだな(笑)。
ちなみに、IMDBのトリビアに、こんな事が書いてあった。『The Japanese title "Okuribito" means "the sending [away/off] people" (as in: people who send) - but this word is not normally used in Japanese.』。なんか必死だな、センディング・アウェイ・ピープルって(笑)。
日本における海外映画作品のタイトル、邦題に関してはとかく批判が強い。確かに、記憶から消し去りたいくらい酷いものが多い。対して英語圏では、独自性より直訳される場合が多い。今回の『Departures』も、『おくる』という部分が出発に転じたか?と思ったが、辞書で調べると一応『逝去』という意味もあるらしい。旅立ちという概念を利用した結果なのかも。

日本語教師のための勉強をしていると、日本語と英語の違いを引き合いに出す場合が多い。私はこれまで、『言語』というものを1つの概念に当てはめようとしてきた。日本語でありなら、他の言語でもあり、言語の構造に違いはないのだと。
しかし言語を少し学んだだけでも、それには特有の個性というものがあり、一つの定義に収められないという事が解ってきた。これまでも漠然と、日本語は表現が豊かであり、英語は数学的な正確さがあると思ってきた。しかし言語であるなら、そんな両極端な違いはあるまいと思っていたのだが、これもあっさり覆された。
日本語は単語を多く覚える必要のある言語で、使用方法も、日本人の文化、人種的考え、歴史、常識などに則って、感情的に左右される言語であるそう。その分文法は簡単で、並べるのは難しくない、単語を選ぶ事が非常に難しいのだ。
対して英語は、文法や細かい決まりごとは多いが、必須単語の数はそれほど多くない。数千の単語を覚えてしまえば、話すには事欠かないそうだ。テキスト中の言語研究の結果で、最も必須単語数が少ないのがフランス語だった。その代わり1つの単語の意味が広域になり、逆に豊かな表現も可能になるのだろう。
ちなみに、必須単語の語数は日本語圧倒的である。韓国、中国など、同じく漢字を持つ言語に比べても多い。理由の1つは、漢字、平仮名、片仮名、アラビア数字、アルファベットと5つの表記形態を駆使する言語であるから。私達は、世界でも余り例の無いほど、多くの表現方法を持っているのだ。

ここで『おくりびと』の話に戻ると、日本人であるなら大方の人が、『葬り人』という漢字を思い付くのではないだろうか?大切な人を『葬る(おくる)』という気持ち、そこから派生する幾多の思い出、そうしたものが心の中に呼び覚まされるのでは?
余談だが、バッシングの多い邦題でも、とても優れたものも中にはある。『ぼくを葬る』などは、日本人の文化、しきたり、感情と、この物語の趣旨とを上手く絡めた秀逸なネーミングだと思う。原題『LE TEMPS QUI RESTE』、英題『TIME TO LEAVE』と比べても、趣があって邦題のほうが好きなのだが、この言葉による概念の創造は、日本人しか持ち合わせていないのだとつくづく思う。そこで『おくりびと』が『Departures』と、何だか粋な集団のようなタイトルになってしまうのね(笑)。
あえて平仮名を使っているのも、この映画から優しさや柔らかさや、死というテーマを扱っていても、決して辛いばかりではないのだということを伝えているように感じられる。平仮名による柔らかい印象を利用した、実に練られたタイトル。こうした日本人の感情までもを英語に置き換える事は、到底不可能なのだと思う。
タイトル1つとっても、『日本らしさ』、ひいては、欧米において『馴染みの無い国』を伝える作品である。それがこうして受け入れられたのは、文化も、歴史も、個人的感情も無くした、より人間らしい根本の部分で受け入れられたからか。
映画って素晴らしいなあと思う。分厚い参考書を丸暗記するより、直接感情に染み込む、有意義な事を教えてくれる。難しい事を取り払ってしまえば、人々は感情の根っこのところで、確実に理解し合えるのだと気付かせてくれる。
反面、人種や地域など無駄な利害が生まれる事によって、多くの理解が踏みにじられて来たのも事実。人と人は、言葉が違っても、文化や風習が違っても、こうして理解する事が出来るのに。良いものは良いと、単純に認める事が出来るのに。
さぁ皆さんで、素晴らしい映画を観ましょう。無意味なわだかまりを捨てて、根本に回帰して、純粋に良いもを受け入れる。そんな体験、なかなか出来ない世の中だから。色々な国の、色々な世界、私達の知らない事を、映画は伝えてくれる。どう感じるかは個人次第だが、出来るだけ心を軽くしてオープンになってみれば、きっと素晴らしい未知の世界に出会えるはず、映画って、本当に素晴らしいですね。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL

プロフィール

hiyo

  • Author:hiyo
  • たった二つの趣味、映画と読書を中心に、日記を書いてみたいと思います。
    最近、自分の時間を充実させたいな、と結構真剣に思っていたりして。文章を書くのも結構楽しいし、誰かが通りすがりに読んでくれたら、嬉しいかな、とか思っている。
名言・格言集
Now on-line
現在の閲覧者数:
Thanks for visiting
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
googleで検索
2011年読書記録更新中!
今はこんなところ・・・
hiyo07さんの読書メーター
携帯でも、読みたいですか?
QR
Blog Ranking
ちょっと登録してみたよ?


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。