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『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』

2009/03/10 23:27 ジャンル: Category:映画【ドラマ】
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〔加〕AWAY FROM HER (2006年)
監督:サラ・ポーリー
原作:アリス・マンロー
脚本:サラ・ポーリー
ジュリー・クリスティ/ゴードン・ピンセント/オリンピア・デュカキス/マイケル・マーフィ/クリステン・トムソン/ウェンディ・クルーソン/アルバータ・ワトソン

結婚して45年目にして認知症になった妻フィオナ、まだ元気な内に施設に入って療養したいという彼女の気持ちに、夫グラントは納得できないでいた。結局は押し切られて同意するが、入所後30日間は会えないと聞いて不安を募らせる。30日後に施設を訪ねてみると、見知らぬ男と楽しげに過ごすフィオナの姿があった。動揺するグラントだったが、彼女を静かに見守る事を決意する。そんな彼の脳裏には、消したい過去があるというフィオナの言葉が過ぎる。若い頃に放蕩したグラントを、妻は罰しているのではないかという思いがあったのだ。

物語自体は単純だが、表現方法は複雑。他の方の感想を見てみると、かなり違った見方をしている場合もあった。認知症そのものが、フィオナの『ふり』だったと断定している方もいる。グラントの行動を自分勝手と思う人も多く、実は私もその1人。というか、ラストの解釈によっては、とんでもないオヤジだなと(笑)。
この曖昧さは計算なのか結果なのか?いずれにしろ、初監督にしてこの作品選び、なんともS・ポーリーらしい。しかもこの出来、これもまたらしくて苛立つ(笑)。出来てしまうことへの嫉妬ね、もっとこう・・・若々しさとか可愛気とかさぁ(笑)。
ラストに関してだが、私にはとても袋小路的な終わり方に思えてしまった。フィオナの病気の真偽はともかく、あれがあのままハッピーエンドなら、フィオナとグラントに振り回されたオーブリーとマリアンの夫婦はどうなってしまうのか?逆にマリアンが救われるのなら、フィオナは救われないわけで・・・うむむ?
フィオナ役のJ・クリスティの演技は評判通り素晴らしく、だからこそ、フィオナがラストに見せるオーブリーに対する仕草は何だったのだろうと・・・、考え出したら止まらない。最後に映し出されたグラントの表情もが若干生彩に欠けたように見えたのは、妻の予想外の行動によるものだったのではないかと。しかしあれが一時的な病状の回復なのだとしたら・・・、止めよう、きりが無い。
エンディングに流れる楽曲の透明感、降り積もる雪景色の静謐さが、老いを迎えた起伏ある夫婦の関係をじっくりと観た後では余りに清々しくて、とてもネガティブなラストだったとは思えない・・・、きりが無い・・・。
余りにも美しいJ・クリスティ、評判以上の卓越した演技を見せてくれたと思うのだが、私が最も印象を強く持ったのは、看護師のクリスティ。人里離れた瀟洒な山小屋に暮らすフィオナとグラントは、劇中では彼等の関係だけを浮き彫りにしていくし、オーブリーとマリアンは、意識するほど描き出しは強くない。
クリスティはとても人間味があって現実的で、この映画にあって唯一、雪の中でも温度を感じられるような、現実感のある存在だった。時に優しく、時に辛辣に、看護師としての存在感を見せるC・トムソンの演技も控えめで素晴らしく、脇役の存在も十分に重みがある演出なのだと思った。
良い意味で、原作が読みたいと思わせる作品だった。この世界観やメッセージを、文字として存分に読み取りたいと思ったし、何より、私の悶々(結局は幸か不幸か?)を解決してくれるかも知れないし・・・(まだ言ってる)。

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(2009/01/23)
ジュリー・クリスティゴードン・ピンセント

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