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『琥珀捕り』

2009/03/24 23:19 ジャンル: Category:読書【コメディ・その他】
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キアラン・カーソン著/栩木 伸明訳/東京創元社
ローマの詩人オウィディウスが描いたギリシア・ローマ神話世界の奇譚『変身物語』、ケルト装飾写本の永久機関めいた文様の迷宮、中世キリスト教聖人伝、アイルランドの民話、フェルメールの絵の読解とその贋作者の運命、顕微鏡や望遠鏡などの光学器械と17世紀オランダの黄金時代をめぐるさまざまの蘊蓄、あるいは普遍言語や遠隔伝達、潜水艦や不眠症をめぐる歴代の奇人たちの夢想と現実?。数々のエピソードを語り直し、少しずらしてはぎあわせていく、ストーリーのサンプリング。伝統的なほら話の手法が生きる、あまりにもモダンな物語。
<~作品紹介より~>

逃げた(笑)、あらすじ書き放棄。先に読んでしまった『シャムロック・ティー』に比べると、本作は物語性ほぼ無し、薀蓄の温床のような(笑)。それでも一応、語り部の結婚式、パブで出会った陽気な男、オランダへの旅など、一連の流れはある。さらには、物語の中で語られる物語にも、継続される連なりがある。
もちろん琥珀に関しては一貫して語られているので、読んでいると無性に琥珀が欲しくなる(笑)。しかし元々は余り興味が無く、琥珀が形作られる内に閉じ込められた時間の神秘に魔力的なものがあるような気がして、むしろ少し気味悪く感じていた。
この作品も、アルファベット順に御題が決められ、琥珀が作られ行く時間の中を漂うように、様々に時代や場所を移ろいながら語られて行く。
物語の中に物語が詰め込まれているような不思議な感覚、様々な『小説』としての要素が潜んでいるようで、読み手としては挑み甲斐があるとも言える。さてその中から何を汲み取るのか?読者によって様々に分かれるだろう。
私的には、筆者の父親の思い出に捧げられた作品なのではないかと思う。幼い頃に父が語ってくれた『お話』。それが持つ魅力や魔力を伝えたい、話上手の父の姿を語り継ぎたい、子供の頃のワクワクする思いを伝えたい。この作品丸ごとから、一種のノスタルジーが香り立つような気がした。
父親の大切な思い出を、琥珀が太古の空気や虫や木の葉を閉じ込めて行くように、この本の中に閉じ込めようとしたのかな・・・なんて(笑)。個人的には神話や御伽噺の類が面白かったので、理解力の程度が知れるか(笑)。
本作は結構オランダ寄りの作品だったので、アイルランド寄りの作品を是非翻訳して頂きたい。経歴を見てみたら、なんだか面白そうな作品が色々あるようで、『またの機会』が楽しみなのだ。時にはこうした『摩訶不思議』な作品を読んで、脳と神経に刺激を与えないと、ね。

琥珀捕り (海外文学セレクション)琥珀捕り (海外文学セレクション)
(2004/02)
キアラン カーソン

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