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『ランポール弁護に立つ』

2009/05/13 21:55 ジャンル: Category:読書【ミステリ・サスペンス・犯罪】
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ジョン・モーティマー著/千葉 康樹 訳/KAWADE MYSTERY
ロンドンの犯罪者達から慕われ、刑事事件に尽きせぬ魅力を抱く老練弁護人ランポール。妻に強靭に出世を望まれようと、若き同僚にその古風さを笑われようと、頑なに信じる道を行く。犯罪者なければ弁護人も廃業とばかり、今日もオールド・ベイリー(裁判所)へ通うのだった。

ランポールと跡継ぎたち/ランポールとヒッピーたち/ランポールと下院議員/ランポールと人妻/ランポールと学識深き同僚たち/ランポールと闇の紳士たち

こちらは長年イギリスで愛されているテレビドラマ、ホレス・ランポールを主人公とした半ばミステリ、半ばシニカルな法廷ドラマである。ランポールは、いわゆる昔気質の職人肌、ちょっとばかり捻くれ者で、発言も目線もかなりシニカル。だけど正義に厚く、弱き犯罪者には手厚い弁護を繰り広げる。権威には逆らう節があり、出世街道よりも、躍動する末端の現役世界に執着する初老の男だ。要するに、イギリスが好きそうな堅物おじさんが主人公なのである。
私も嫌いではないが(笑)、欲を言えば、もう少し熱いアウトローが好きなんである。ちょっとね、冷めすぎているというか、感情の起伏が弱いのが読んでいて疲れる。階級社会でお育ちの良いイギリスらしいと言えばそうなのだが、そういう面に関しては、もっさりくどくて解りやすい、アメリカンタイプが好きらしい。
原作者は、映画などの脚本世界で有名な方だそうで、『ムッソリーニとお茶を』を担当された方。なるほど、なんだか繋がっている気がする(笑)。御歳80歳を超えていまだ現役、従ってこのシリーズも続行中だそうだ。
この辺のことは本作のあとがきに詳しいのだが、ランポールを主人公とする短編のほとんどは、テレビドラマが先なのだそうだ。かと言って、ドラマのノベライゼーションというスタンスではなく、法廷ドラマとして、小説の体裁は保たれていると思う。
それでもやはり、この作品は映像で観たほうが遥かに面白いと思う。物語自体はそれほど深みがあるとは思わないが、効果的な演出と深みのある演技が加われば、1話毎の完結な事件と、繰り返されて馴染みのある人間ドラマが交わって、極上のミステリ・ドラマを味わえそうだ。日本でも見られれば良いのに。
そういえば、イギリスでの裁判制度の複雑さを始めて知って驚いた。アメリカの作品では良く『弁護士』が出てくるが、イギリス作品では『名探偵』の方が主流(笑)。これまで知らなかったイギリスの裁判制度の面白さを知るにも、丁度良い作品だった。

ランポール弁護に立つ (KAWADE MYSTERY)ランポール弁護に立つ (KAWADE MYSTERY)
(2008/08/23)
ジョン モーティマー

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