* WanderLust *=memorandum for me=

読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

スポンサーサイト

--/--/-- --:-- ジャンル: Category:スポンサー広告
TB(-) | CM(-)Edit

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『悲しみが乾くまで』

2009/05/19 22:00 ジャンル: Category:映画【ドラマ】
TB(0) | CM(0) Edit

〔米/英〕THINGS WE LOST IN THE FIRE (2008年)
監督:スサンネ・ビア
脚本:アラン・ローブ
ハル・ベリー/ベニチオ・デル・トロ/デヴィッド・ドゥカヴニー/アリソン・ローマン/マー・ベンソン・ミラー/ジョン・キャロル・リンチ/アレクシス・リュウェリン/マイカ・ベリー/ロビン・ワイガート/ポーラ・ニューサム/サラ・ドゥブロフスキー

愛情溢れる家庭を育てたオードリーとブライアンだったが、ブライアンは事件に巻き込まれて亡くなってしまう。焦燥感に打ちのめされ、悲しみすら認められないオードリーは、ブライアンの生前には諍いの元だった、親友ジェリーを家に住まわせることにする。優秀な弁護士だったジェリーは、麻薬に溺れ、今では職も無く落ちぶれたまま。しかしブライアンだけは彼を見捨てず、その献身がオードリーには謎だったのだ。

この映画のプロットを始めて聞いたとき、『なんじゃそりゃ?』と(笑)。何故に亡くなった善良な夫の落ちぶれた親友を、嫌いなのにわざわざ同居させるんだ?と素直に疑問。どうせ無理矢理そんな展開にして、演技派でアクの強い俳優2人が、微妙に心惹かれ合う様を濃密に見せようってんでしょ!と、実にありきたりな予測。
しかし監督はS・ビア。わざわざデンマークから招致した?過去2作品しか観ていないが、なかなかディープな人間模様を、じっくりと丁寧に描く監督だなと思っていて、むしろこちらが望もうと、陳腐な恋愛関係は描いてくれない人だと思う(笑)。そうなると、前述の謎も含めて、俄然展開に興味が出てきたのだ。
さて結論は、まさにS・ビアの世界、難しい心理描写を重厚かつ匍匐前進のようにジワジワと推し進めてくる。オードリーはジェリーに何を求めたのか?最初の取っ掛かりは、ジェリーに対する憐憫だったのじゃないかな。あとは、夫がジェリーを求め続けた理由に対する好奇心。それが次第に、夫の形見のような存在になり始めた
悲しみの矛先を自分に向けられたジェリーは、ブライアンという共通の喪失のために、あえて受け止めようとしていたように見えた。結局は負けてしまうけど、オードリーと同じように、ジェリーも大きな喪失と悲しみを抱えていたということが解る。
ジェリーの弱さを目の当たりにした時に、オードリーは始めてジェリーを、形見ではなく1人の人間として認められたのでは?その本質に惹かれ始めたことで、夫ブライアンの悲劇をようやく受け止められるようになった・・・とまあ、そんなようなことをこの映画を観ていて感じましたとさ。
大人2人の壮絶な悲壮と喪失の合間に、子供達の微笑ましくも切ないそれぞれの喪失を絡ませ、物語は淡々というよりジワジワと進んでいく。そしてラスト、大切な存在を失った彼等は新しい時間を刻み始め、まるで霧が晴れたかのように清々しいエンディング・・・だったのかぁ?B・D・トロの独白、重苦しすぎますってば・・・。
途中2度ほど、『もうここで終わって良い』と思える秀逸な切れ目があって、それを乗り越えても冗長とは感じられず、なかなか良い構成だったと思う。重苦しいテーマを真っ向から扱っていながら、滅入るほどでもなく、全く泣かせる映画になってもおらず、傍観者的な距離感に救われる。
個人的には、S・ビア監督の人間描写は大変好みらしい。重苦しくはあるが、メッセージの在り処が明白だ。事件や問題を余り含まず、シンプルに『関係』を浮き彫りにした濃密な人間ドラマが観たい!という方には、大変お薦めの監督だ。

悲しみが乾くまで スペシャル・エディション [DVD]悲しみが乾くまで スペシャル・エディション [DVD]
(2009/01/09)
ハル・ベリーベニチオ・デル・トロ

商品詳細を見る


ぽすれん『悲しみが乾くまで』紹介

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL

プロフィール

hiyo

  • Author:hiyo
  • たった二つの趣味、映画と読書を中心に、日記を書いてみたいと思います。
    最近、自分の時間を充実させたいな、と結構真剣に思っていたりして。文章を書くのも結構楽しいし、誰かが通りすがりに読んでくれたら、嬉しいかな、とか思っている。
名言・格言集
Now on-line
現在の閲覧者数:
Thanks for visiting
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
googleで検索
2011年読書記録更新中!
今はこんなところ・・・
hiyo07さんの読書メーター
携帯でも、読みたいですか?
QR
Blog Ranking
ちょっと登録してみたよ?


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。