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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『BOY A』

2009/05/26 23:10 ジャンル: Category:映画【ドラマ】
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〔英〕BOY A (2007年)
監督:ジョン・クローリー
原作:ジョナサン・トリゲル
脚本:マーク・オロウ
アンドリュー・ガーフィールド/ピーター・ミュラン/ケイティ・ライオンズ/ショーン・エヴァンス/アルフィー・オーウェン/シヴォーン・フィネラン/ヴィクトリア・ブレイジャー/スカイ・ベネット/ジョセフ・アルティン/ジェレミー・スウィフト

24歳のジャックは、最近刑務所から出所したばかりだった。かつて大罪を犯して逮捕されて以来、久し振りの現実世界だったのだ。頼りになるソーシャルワーカー・テリーに見守られ、仕事も友情も恋も全てが順調に進む。実は『ジャック』は新しい名前、未来を生きるために過去を償い、そして捨て去ったはずだったが、彼の犯した過ちは、そう簡単には彼を許してはくれなかった・・・。

ジャックが犯した罪とは何なのか?製作者曰く、事の真相は知らずに見た方が良いそうだ。加えて私のお薦めとしては、何も知らずに観て、その後もう一度見直すこと。罪を知らずに観れば、純粋に物語としての存在が浮き立ち、罪を知って観れば、物語の流れを問わず、観客の道徳心を揺さぶる物語だ。残念なことに私は、『ジャックの罪』を先に知っていた。ただしそれでも、十分見応えはあった。
ジャックはとても良い青年だ、控えめで、優しくて、真面目。罪を償った現在でも、自らの過去と永遠に償えない罪の重さ受け止め、何とか生きて行く強さを持とうと努力しているように見えた。映画は現在と平行して、子供時代のジャックの物語も映し出す。そこでジャックの罪は彼だけの責任なのか?と疑問に思うだろう。子供に対する大人達の責任は、誰も追及しないのか?と。
ジャックが葛藤しながらも周囲に受け入れられようとする不器用な姿を見ていると、どんな罪にしろ、人間はその後の努力で許しを得ることが出来るのだと信じたくなる。それでもはやり、ラスト近くにジャックの罪が明かされると、それまでジャックに抱いていた優しい気持ちが薄れていった。
ラストシーンは、観客それぞれが決着をつけられるようになっていると思う。あの後のジャックをどうするか、それは観客の道徳心次第。罪に対する許しのボーダーラインの位置の違いで、観客の心の中のジャックの行く末が決まるだろう。
罪とはかけ離れた現在のジャックが、少年の頃の罪と結びついた時、過去はやはり封印できないのだと思った。ジャックの犯した罪は、私にとってほぼ唯一の、『償えない罪』だったのだ。従ってラストシーン以降は、唯一の結末があるのみ。
自分の道徳心の範囲、許せる罪とそうでない罪。罪人を受け入れるという意識や価値観を、余りに唐突にこの映画によって突きつけられた気分。ジャックを許したいという思いが有りながらも、本能的に拒絶してしまう自分の気持ちに驚いた。
ジャックがもっとずっと受け入れ難い青年だったら良かったのに・・・、ということで、演じるA・ガーフィールドが素晴らしい。彼が醸し出す隠された真実と対峙する儚さや清純さからは、どうしたってジャックを見捨てようとは思えない。だから、そんな無垢な彼を許せない自分にも苛立ちを感じるのだ。20歳を超えた役者にあの無垢さが醸し出せるなんて、この役者、要チェックかも?
ジャックを助ける、ソーシャルワーカーのP・ミュランがまた最高。何が最高って、もう全てが(笑)。この役、P・ミュラン以外には考えられない、この素晴らしい配役に拍手。そしてジャックの友人クリス、演じるS・エヴァンスがなんか妙に可愛いなぁ?と思ったら、前に気になって猛烈に調べて・・・すっかり忘れていた役者だった(笑)。
罪を犯すことで、産まれて初めて友人と、恋人と、信頼できる自分自身、そして頼れる父親を手に入れたジャック。罪を犯さず大人になっていたら、もしかしてもっと酷い人間になっていたかも?一時的にしろ幸せに満たされたジャックの人生は、皮肉なことに、罪によって安らぎを得られたのかも知れない・・・なんて、都合の良いことを考えてみる。あ~~~、原作読みたい~~~。
最後になりましたが、アイルランド出身、『ダブリン上等!』の監督・脚本コンビ。『ダブリン上等!』より遥かに優れた本作、次回作も何やら素晴らしい匂いがプンプンする。こちらも、目の離せないクリエイター達なのである。

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