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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『顔をなくした少年』

2009/09/02 17:34 ジャンル: Category:読書【ヤングアダルト】
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ルイス・サッカー著/松井 光代 訳/新風舎
幼馴染のスコットが、突然『不良』グループに入ってしまったデーヴィッド。仕方なく彼も仲間に入ろうとするが、やっていることも不快な上に、仲間たちからは『クール』じゃないと拒否される始末。それでも付き合ったいたずらによって、杖を盗んで酷いことをしてしまったおばあさんから呪いをかけられてしまう。人の顔を盗むという噂のおばあさんの呪いに恐々とするデーヴィッド、彼は本当に顔を失くしてしまうのか?

先に読んだ『穴 HOLES』で、思わず『上手い!』と膝を叩いた作者の、『最高傑作』と一応紹介されている本作。読後の感想はやはり、とにかく『上手い』。
全体的には、呪いに悩むデーヴィッドを中心に、虐めに立ち向かう逸れ者の少年達の姿と、兄弟の絆、淡い初恋模様などが淡々と描かれている印象だが、振り返ってみると、構成の上手さゆえのさりげなさなのだと思った。それに、デーヴィッドが顔を失くすというのはどういうことなのか?これもまた『上手い』のである。
素直で優しいデーヴィッドは、常に弟リッキーの尊敬の象徴であるが、学校で合う虐めを考えると、素直に喜んでもいられない。自分は本当に弟の尊敬に値するのか?自分の存在や価値観、正しい生き方など、デーヴィッドは子供ながらに悩んでいく。
前作も思ったのだが、この作者の主人公は余りにも『良い子』過ぎる。いささか現実味が無いほどだ。それでも思うのは、別に主人公がひねくれていなくても、凄まじい苦悩を秘めていなくても良いのじゃないか?ということ。環境が主人公に及ぼす影響だけでも十分に質の高い作品であり、真っ直ぐに突き進む素晴らしさを教えてくれる。この上主人公の屈折などあったら、、、考えただけでもはちきれそうになる。
この作品には、意思を持たず、過ちを否定できないことの愚かしさ、正しいと思うことを全うする難しさ、良心の重要さ、純粋であることの美徳、友情の大切さ、友情を維持することの難しさ、人間の価値観、外観と内側の差異を見抜く秘訣などなど、驚くほどテンコ盛りの『重要なこと』が、整然と並べるように詰め込まれている。
ラスト付近では、何となく報われないような、現実社会のリアリティがある。主人公デーヴィッドは全てに打ち勝つことが出来たか?というと、ちょっとばかり疑問が残る。おばあさんの正体もずいぶんと子供騙しだし、こんな安易な終わりで良いのか?と思ったのも束の間、ラストのラスト、思いもよらない展開で幕を閉じる。
人間は、どう生きたか?が重要である。しかし、何を成し遂げたか?も同じくらい重要である。虐めも、苦悩も、少年時代も、それは長い人生の一瞬でしかない。確固たる意思を持ち、自分に打ち勝つ強さを持てば、結果は『顔を生み出す』ことになるのだ。新たな、尊敬すべき顔を。秀逸な締めの一言を読んだ後、思わず『なれる、なれるよ!』と涙ながらに呟くことだろう。(どういう意味かは、本作をお読みになって(笑))

顔をなくした少年顔をなくした少年
(2005/12)
ルイス サッカー

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この次の次は!
TKATさんの言いたいことが全部書けていて良かったわ♪
あたしはとうとう、『道』をゲットしたよぉ~。

さて、次はロディ・ドイル!
その次は、アレックス・シアラーをお試しになって!ルイス・サッカーが気に入ったなら、絶対楽しめるはずよ!
[ 2009/09/06 22:00 ] [ 編集 ]
あっ、コメントできた!
いや~、hiyoさんの感想は上手いね!私の言いたいことを全部書いてくれてる(笑)。←どうやったらこんなに上手く感想を書けるのか教えて欲しいよ。。

構成は上手いし「顔をなくす」の意味も上手すぎる!ユーモアだって忘れちゃいないしホント良い作家さんを紹介していただき感謝感謝でございます。。
さて次はロディ・ドイルでも借りてくるとするか☆
[ 2009/09/06 19:53 ] [ 編集 ]
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「顔をなくした少年」 ルイス・サッカー
 『顔をなくした少年』   THE BOY WHO LOST HIS FACE  著者:ルイス・サッカー (Louis Sachar)  訳者:松井光代  出版社:新風舎 <...
[2009/09/06 19:45] TK.blog
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  • Author:hiyo
  • たった二つの趣味、映画と読書を中心に、日記を書いてみたいと思います。
    最近、自分の時間を充実させたいな、と結構真剣に思っていたりして。文章を書くのも結構楽しいし、誰かが通りすがりに読んでくれたら、嬉しいかな、とか思っている。
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