* WanderLust *=memorandum for me=

読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

スポンサーサイト

--/--/-- --:-- ジャンル: Category:スポンサー広告
TB(-) | CM(-)Edit

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『父親たちの星条旗』

2009/09/06 23:52 ジャンル: Category:映画【戦争・アクション】
TB(0) | CM(0) Edit

〔米〕FLAGS OF OUR FATHERS (2006年)
監督:クリント・イーストウッド
原作:ジェームズ・ブラッドリー
脚本:ポール・ハギス/ウィリアム・ブロイルズ・Jr
ライアン・フィリップ/ジェシー・ブラッドフォード/アダム・ビーチ/ジェイミー・ベル/バリー・ペッパー/ポール・ウォーカー/ジョン・ベンジャミン・ヒッキー/ジョン・スラッテリー/ロバート・パトリック/ニール・マクドノー/メラニー・リンスキー

1944年、太平洋戦争における重要な拠点となる日本領・硫黄島を占拠したアメリカ軍。壮絶な戦いの後、擂鉢山の頂上に『星条旗』を掲げた瞬間を捉えた写真が本国で話題となり、その後の戦いで生き残った写真の該当者ドク、レイニー、アイラは帰国し、戦時国債のキャンペーンに利用される。しかし彼らの胸の内は複雑、なぜなら最初の旗を立てたのは別の兵士たちで、後に旗を取り替えた瞬間を捉えたのが問題の写真だったのだ。戦場での記憶が生々しい彼らの苦悩を他所に、ヒーローのように扱われる日々。特にアイラはそれに耐えられず、心の呵責を増幅していくのだった。

C・イーストウッド監督、連作の第一弾だった本作、私は順番逆なのだ。見てしまったので比べられないが、逆に見て良かったような気がする。日本軍視点ではあるが、硫黄島での戦いを先に観て、後にアメリカの狂乱を観ると、戦いの壮絶な印象がそのままに、ドクとアイラの冷めたような混乱が妙にリアルに伝わってきた。
アメリカ人の謙遜か、アイリッシュの子孫である誇りを持つC・イーストウッドの意地か、常に一癖ある脚本を書くP・ハギスの影響か、ちょっぴりアメリカ批判のような印象を受けた。旗一本で大騒ぎするアメリカ、実際の悲惨な情況を省みず、人の心を利用する手口の強かさに嫌悪を感じるが、それを救う綺麗さも無いのだから。
こちらも、兵士の率直な人間的感情に重きを置いた内容とは思うが、写真による混乱と狂乱というストーリーが中心にあるからか、むしろその『物語』が邪魔をして、兵士たちの心情描写に繊細さが無い。もう少しドクとアイラの人物描写が深かったらと思ったが、物語としては完成度が高く、バランスはとても良いのだ。
『硫黄島からの手紙』とは、視点が決定的に違うな・・・と感じる。練られた物語性が高く、人間的なドラマ性は低い。残念ながら、『硫黄島からの手紙』の方が賞レース的に評価が高かったのは、この辺が所以なのかな?と思ってしまった。
原作もあるし、それがまた事実だから、P・ハギスの脚本は少しクセが強かったかな・・・やはり。常に何かしらの問題を投げかけてくるP・ハギス作品。本作でも、アメリカの取った安易な行動と、兵士たちの複雑な心情、彼らのその後を淡々と正直に描きつつ、なにやら猛烈な疑問の爆弾を落とされた気分。思うのだが、この手の映画はもっとストレートに感情に訴えてきても良いものなのでは・・・?
散々言っているようだが、作品としては質も高く良い作品だった。それに私は、R・フィリップに猛烈に弱いので(笑)。今回も彼は良かった、役柄がまずぴったりで。J・ブラッドフォードも本当にイライラしたわ(笑)。非常に良い演技を見せていたA・ビーチだったが、余りにあっさりした処理を受けて何か勿体無い気がした。
戦友を失い、心に大きな傷を受け、死を眼前にした環境を潜り抜ける過酷さ、これはどこの国の兵士でも同じ。例え大国アメリカであっても、一個の人間として感じることは同じなのだ。人間を描き、生きることの美しさと自由の素晴らしさを改めて実感する。そして、戦争とはいかに無情で悲劇的であるのかも。C・イーストウッド監督作のこの2作、やはり1作だけでは意味が無い。ぜひきちんと、併せて観て欲しい良作だ。

父親たちの星条旗 [DVD]父親たちの星条旗 [DVD]
(2009/08/05)
ライアン・フィリップジェシー・ブラッドフォード

商品詳細を見る


ぽすれん『父親たちの星条旗』紹介

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL

プロフィール

hiyo

  • Author:hiyo
  • たった二つの趣味、映画と読書を中心に、日記を書いてみたいと思います。
    最近、自分の時間を充実させたいな、と結構真剣に思っていたりして。文章を書くのも結構楽しいし、誰かが通りすがりに読んでくれたら、嬉しいかな、とか思っている。
名言・格言集
Now on-line
現在の閲覧者数:
Thanks for visiting
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
ブログ内検索
googleで検索
2011年読書記録更新中!
今はこんなところ・・・
hiyo07さんの読書メーター
携帯でも、読みたいですか?
QR
Blog Ranking
ちょっと登録してみたよ?


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。