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『兵士ピースフル』【ネタばれとは言い切れず・・・】

2009/09/15 11:50 ジャンル: Category:読書【ヤングアダルト】
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マイケル・モーパーゴ著/佐藤 見果夢 訳/評論社
トモは幼い頃に父親を事故で亡くしたが、頼れる兄チャーリーに助けられて成長した。ピースフル一家は貧しいが、つましく仲良く暮らしてきた。しかし、地主の意地悪な大佐のせいで、チャーリーが戦場に送られることに。トモはまだ出兵基準に達していなかったが、チャーリーと共に入隊を決意する。戦場は噂とは大違いで、友人は次々に死に、愛する我が家には帰れない。そんな中、ピースフル兄弟を更に貶める事件が起きる。そして、6月25日の午前6時、運命の時は迫りつつあった・・・。

これは、ある程度概要を知ってから読まれるのが良いと思う。しかしそれがネタばれか?と問われると明確な判断は出来ず。少なくとも私は、先にあとがきを読んでから読み始めて、そのためにこの物語が数倍にも膨らんで感じられたのは事実だ。
ということで、作品の主旨を書いてしまおう。お嫌な方はここまでということで。
著者がある戦没記念館を訪れたとき、第一次世界大戦の際、脱走や軍規違反に対する兵士の処罰に愕然としたそうだ。ろくな審議もされず、瞬く間の処刑。理由も語られず、まるで見せしめのような処罰。
この事実を伝えたいとこの作品を書いたという著者、とくれば、ピースフル兄弟を待ち構える運命は大体察しが付くだろう。しかし『事件』は、思ってもみない展開だった。ただもう悔しい、それしか言いようの無い結末。
兄弟の友人として、モリーという少女も登場する。彼らは共に成長し、当たり前のように愛を育む。兄弟には障害のある長男もいるのだが、彼は心根の優しい青年となり、常にチャーリーとトモの尊敬と愛情を受けている存在だ。
チャーリーはまさに、男が惚れる男。弟トモは、そんな兄を心から尊敬し、決して勝てない存在でありながら、彼と共に生き、だからこそ負けていることすら誇りに思う。ちょっとすると捻くれてしまいそうな兄の存在だが、そんな兄を思って、トモは真っ直ぐに、兄の影で良かったのだと告白する。
なんと言うか、男らしい兄弟の真っ直ぐな話。彼らはとても真っ直ぐなのに、世間が彼らを捻じ曲げてしまう。戦争って本当にえげつない。どこかに救いはあるのか?と思ってしまう。ただ残念だったのは、こうした話に年取った私自身が飽和してしまっていること。青少年向けの作品であると、いささか物足りない感じがしてしまうのだ。
ちなみに、物語の基盤としては、今後続編がたっぷり800ページくらい書けてしまいそうな密度である。構成も申し分無い。こうした作品を読んだ若い世代が、同じように真っ直ぐな思いで、ピースフル兄弟の行く末を真摯に受け止めて欲しいと思う。
読み終わって、私も訳者のあとがきと同じく、彼が後のソンムの戦いにおいて生き残り、愛する家族の元に戻り、立派に家族を支えられたことを願う。

兵士ピースフル兵士ピースフル
(2007/08)
マイケル モーパーゴ

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