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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『魔法があるなら』

2009/10/13 19:15 ジャンル: Category:読書【ヤングアダルト】
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アレックス・シアラー著/野津 智子 訳/PHP研究所
リビーはまだ少女、だけど能天気なママの奔放な行動にいつも心配してばかり。妹のアンジェリーンはまだ幼すぎて、ママの行動を面白がるばかり。いつも引越してばかり、パパは遠くに行っていてもう何年も会っていない(石油採掘の仕事って?)。ある日ママが、世界一素敵なスコットレーズ・デパートに連れて行ってくれたけど、どうやら様子がおかしい。だって閉店間際にベッドを見にくるなんて・・・。案の定、そこがリビーたちの新しい『我が家』となったのだ。

これはとてもA・シアラーらしいが、全体的にレベルはそこそこ。と思ったら!絶版になってる!!!なんてこと、A・シアラーの作品が絶版なんて、そんなことあっちゃいけないのに!絶版になるほどには、つまらなくなかったのに・・・。
相変わらず、子供らしい瑞々しい感性が充満した作品。それでいて、大人のこともしっかり描いてある。児童文学として私がA・シアラーの作品が大好きなのは、こうして『大人の姿』もしっかり描き、物語に素晴らしく溶け込んでいるところなのだ。大人が単なる脇役で、良いところ『助言者』止まりである大方の児童書に比べると、物語の幅が膨らんで奥行きのある物語に感じられる。
特に本作はママが大活躍だ。まるで大人と子供が逆転したかのようなリビーとママの存在。ママのキャラクター造形の巧みさは、さすが職人技と言ったところ。おまけに、そんな大人のちょっぴり微笑ましいサブストーリーもあって、読み応えは十分なのだ。
そんなわけで、リビーがちょっと・・・『面倒臭い』女の子だ(笑)。それが本作が絶版に追い込まれた理由か?子供らしさと、環境ゆえに無理して大人になってしまった少女の姿はとても良く描けていたと思うのだが、やはり『シアラー節』を期待していると、少しばかりとっつきにくい感じだ。
だけど考えてみて下さい。子供の頃、デパートに住むという憧れを持ったことは、ありませんか?その夢を実現した物語。寝具売り場で寝て、おもちゃ売り場で遊んで、広々とした店内を自由気ままに占領する。
一見すると荒唐無稽なこのプロットを、驚くほど自然に、現実的に描いている。この発想の豊かさ、筆致の上手さ、物語構成の巧みさ。夢のような話と現実的な問題を融合させ、母子家庭やその貧困といった社会問題もデリケートに訴えている。やはり職人、A・シアラーの良質な作品であることに間違いは無い。

魔法があるなら魔法があるなら
(2003/02/07)
アレックス・シアラー

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