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『サーズビイ君奮闘す』

2009/11/07 00:05 ジャンル: Category:読書【コメディ・その他】
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ヘンリー・セシル著/澄木 柚 訳/論創社
若干21歳で法廷弁護士の資格を獲ったロジャー・サーズビイ、幸運にも有望な事務所に入ることが出来、少しばかり風変わりなボスであるグライムズ氏と共に働く事に。しかも事務弁護士を大叔父にもつ女友達ジョイのおかげで、滑り出しは順調・・・だと思ったのだが、初日から法定に立たされた新米弁護士は、判事の前でしどろもどろ、思惑通りに事は運ばず、現実の厳しさを目の当たりにする。しかし愉快で親切な先輩弁護士の助けを借り、何とか弁護士生活が軌道に乗る。しかし法定に現れるのはおかしな人ばかり、新米君の苦労の日々は始まったばかりなのだ。

ヘンリー・セシル・・・ヘンリー・セシル?はて?どこかで聞いた・・・と思っていたら、『メルトン先生の犯罪学』の方でしたか。こちらを読んだのは大分前も前、18年くらい前かな(笑)、ということで詳細は余り憶えていないのだが、逆説や奇想天外なプロットがとても面白かったのは良く憶えている。
作者自身が法廷弁護士として活躍された・・・と聞くと、少し前に読んだ『ランポール弁護に立つ』が思い出されるが、こちらの後書きや解説は、本書を読むに際して一助となると思われる。『ランポール弁護に立つ』の後書きによるが、イギリスの法曹界はことのほか『おかしな』場所らしい。事務弁護士、法廷弁護士、アシスタント等が様々に関わり、イギリスらしく往年の仕来りを遵守するその様が、両作共に面白おかしくエピソードに組み込んでいる。
ランポールとは違い、主人公ロジャー・サーズビイが青年というのも面白い。読者と共に、新米弁護士は『おかしな』法曹界を生き抜く知恵をつけてゆく。P・G・ウッドハウスのバーティなども良く裁判所に出向いては、偽名を使い、なんともお粗末な裁判を幾多と潜り抜ける様が描かれている。
現在ではどうだか知らないが、とにかく『ちょっとそれは・・・』と思いたくなる裁判が繰り広げられる。正義云々以前に、道徳的にどうなの?と(笑)。しかし今現在でも、『白い鬘を被ってものものしい姿で法廷に立つ』というイギリスである、そのちょっとずれた法廷世界を存分に楽しめる作品かと思われる。
主人公ロジャーは、とても真摯で柔軟性のある若者だ。だから、他人の助言も快くありがたく受け入れる。先輩弁護士しかり、風変わりなボスしかり、二股をかけている『女友達』サリーしかり。
実直ゆえに、二股を公明正大に発表し、2人を同じように愛せたら・・・という悩みも持っている。余りにも素直で公平な男、だからこそ、恋愛にも公平。この辺の『捻くれ』ぶりも、H・セシルの作品らしいと言えるのではないだろうか。
本作には続編があり、ロジャーは順調に法曹界の階段を登っていくようだ。サリーや先輩弁護士(名前忘れた(笑))とのその後も気になり、勢い、続編の翻訳もしていただけ無いものだろうか?

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(2008/05)
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