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『まぼろしの王都』

2009/11/07 00:29 ジャンル: Category:読書【ドラマ】
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エミーリ・ロサーレス著/木村 裕美 訳/河出書房新社
バルセロナで画廊を経営するエミーリ・ロセルの元に、『見えないまちの回想記』と表題のつけられた手記のコピーが送られてくる。著者はアンドレア・ロセッリという18世紀に生きたイタリアの建築家だ。子供の頃、故郷の町で『見えないまち』を探したあの頃が蘇り、不可抗力のように手記に没頭するエミーリ。かつてカルロス3世が夢見た都市計画は存在したのか?その鍵は『ティエポロ』というイタリアの画家にありそうだった。そして『見えないまち』の行く末を追う内に、幻の名画と、エミーリ自身の出生の秘密に迫って行くのだった・・・。

バルセロナを舞台に、私生児として生まれた男が強烈な過去に引き寄せられ、その真実を追う内に、自らの出生の秘密を知る。そしてその男には、過去に悲しい恋の思い出があったのだった・・・って!?『風の影』にそっくりじゃないか?
物語の雰囲気も、文章運びも、何となく似ている・・・と思っていたら、『風の影』の編集者が本作の著者なのだそうだ。改めて、編集者の影響力の大きさを知る思い。単に好みが似ていただけなのだろうが(笑)。
双方の物語で感じたのだが、話がどうもメロドラマっぽい。本作のほうが、歴史的史実を巧みに絡めつつ、史実上の有名人物も多数登場するだけに仰々しい壮大さがあるのだが、それでも結局、『謎』といってもメロドラマ的なのだ。
結末もあっけなかったし、盛り上げた割には処理が淡白過ぎて(笑)。読者には大方想像が付く結末だから適当に切り上げたのかもしれないが、そうなるといささか力量不足か?と思わせても仕方が無い。
とはいえ、過去と現在を織り交ぜつつ、幻の名画や過去に生きた男の人生の末路、見えないまちの信憑性などなど、読みどころは満載。エミーリの辛い恋の過去話などを小出しにして、中だるみを防いで最後まで興味深く読めた。
これだけ盛りだくさんなのに、結局のところメロドラマ的というのが、、、勿体無いのよねぇ(しつこい?)(笑)。ただし、本書の舞台となった町、舞台となった『見えないまち』跡地など、実際にみることも出来るらしい。バルセロナは大好きな町の1つだ、その真夏の暑さと時折吹く心地良い風を思い出し、スペイン情緒に浸れる作品ではある。歴史好きでなくても十分に楽しめるので、肩肘張らずにお薦めできる作品と言えるかも知れない。

まぼろしの王都まぼろしの王都
(2009/08/21)
エミーリ・ロサーレス

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