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『ミルク』

2009/11/12 16:41 ジャンル: Category:映画【ドラマ】
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〔米〕MILK (2008年)
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ダスティン・ランス・ブラック
ショーン・ペン/エミール・ハーシュ/ジョシュ・ブローリン/ジェームズ・フランコ/ディエゴ・ルナ/アリソン・ピル/ルーカス・グラビール/ヴィクター・ガーバー/デニス・オヘア/ジョセフ・クロス/ハワード・ローゼンマン/ブランドン・ボイス

1970年代、普通の会社員だったハーヴェイ・ミルクは、年下の青年スコットと出会う。ゲイである事を隠し続けていたミルクだったが、スコットと出逢って人生を変えた。2人でサンフランシスコへ移り、カメラ店を営む傍ら、ゲイ・コミュニティーがありながら尚虐げられている同性愛者を助けるために立ち上がる。人好きがして求心力のあるミルクはたちまち人気の的となり、あらゆる社会問題を改善するため市政執行委員に立候補するが、立て続けに落選してしまう。それでも諦めなかったミルクたちは、大きな社会問題となりながらもついに委員の当選を果たすのだった。

いや~~~、正直申しまして、なぜこれがアカデミー賞最優秀作品賞を受賞できなかったのか?同性愛の映画だから?何、何がいけなかった?『スラムドッグ$ミリオネア』の方が『遥かに』優れていたからなんて、言ってくれるな。
まず驚いたのは、G・V・サント監督にも、こんなにストレートな作品が撮れるのねぇ・・・ということ(ダジャレじゃないです)。メッセージは真直ぐ、とにかく、1人の素晴らしい男性の生き様を描いた作品。偉大な事をしたとか、史上初だとかそういう素晴らしさ以上に、ハーヴェイ・ミルクの『人柄』がとにかく素朴に素晴らしいのだ。
そんな彼を取り巻く人々もまた素晴らしい。信念のもとに集結し、ミルクが崩折れそうになったときも下から抱え挙げた人々。この歴史的一歩は、ハーヴェイ・ミルク1人では到底成しえなかった偉業だというのが申し分なく伝わってくる。
ハーヴェイ・ミルク自身は、とにかく屈託がなく、大らかな人物だったように思う。強さより優しさを多く持っていた人。大らかな飾りの無い笑顔を見ると、そう信じたくなる。その半面、とても政治的に優れた狡猾さも持ち合わせていたようだ。その狡猾さが、『白人で異性愛者の男性である』という利点以外に何も持ち合わせていないダン・ホワイトを狂わせたのだろう。
このダン・ホワイトだが、彼もまた犠牲者なのかも知れない。学校のクラスで目立ちたいのに、力量不足が傍目にも明らかだから、その矮小さゆえに注目が集まらない少年のような男。労せずして人気者のように見える相手にも、努力と分け隔ての無い寛大さや強さがある事に気が付かず、逆恨みを募らせていくのだ。
悪意ゆえではなく、勘違いと能力不足で狂っていく。決して悪人では無い男の、悲壮から生まれた暴挙という姿を、確かな人間性を保ちつつ、J・ブローリンが見事な存在感で演じきっていた。これは、2年連続ノミネートも伊達じゃない。
歴史上の出来事を克明に表す他に、物語としても、映画としても押さえどころは問題ない。人々が集い団結していく様、それが最高潮に達した時に訪れる悲劇。それを乗り越えようとする人々の姿は、誰だって大いなる感涙に巻き込まれるだろう。
また、ハーヴェイ・ミルクという男性が辿った、普通の人としての人生。誰かを愛し、誰かを傷つけ、私たち誰もがやっている普通の営みを、物語の中に融合させていく。メッセージも真摯で分かり易いし、サブエピソードも上手く絡んでいる。脚本賞を受賞したのも大きく頷ける作品だった。脚本家ダスティン・ランス・ブラックが受賞スピーチの際に浮かべた涙の意味、この映画を見て初めて理解できた気がした。
それにしても、S・ペンは本当に良い役者だわ。

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