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『ルドandクルシ』★

2011/02/18 10:40 ジャンル: Category:映画【コメディ】
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〔墨〕RUDO Y CURSI (2008年)
監督:カルロス・キュアロン
脚本:カルロス・キュアロン
ガエル・ガルシア・ベルナル/ディエゴ・ルナ/ギレルモ・フランセーヤ/ドロレス・エレディア/アドリアーナ・パス

メキシコの片田舎、バナナ園で働きながらくすぶっていたベトとタトの異父兄弟。2人の楽しみは、余暇を使ったサッカーの試合、ベトはキーパー、タトはストライカーだった。あるとき2人の試合を偶然見かけたスカウトから誘いがあって、大揉めに揉めた末、最初はタトが、次いでベトも大都会でプロのサッカー選手になる。豪快なシュートで華々しく才能を開花させたタトは瞬く間にトッププレイヤーの仲間入り、派手な生活にゴージャスな恋人とまさに絶頂、長年の夢だった歌手デビューも果たしてしまう。反してタトは家族を呼び寄せ、キーパーとして地味ながら着実な成功を積み上げていく。突然の成功に天狗になるタトを快く思わないベトだったが、2人共通の願いは母を幸せにすること。サッカー選手になることによって、その夢は叶えられたかのように思えたが、タトは恋人におぼれ始め、ベトは悪癖の賭博の深みにはまっていく・・・。

アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギレルモ・デル・トロの3人が立ち上げた製作会社の第1回作品・・・ということよりも、壮絶なカウボーイ衣装に身を包んだG・G・ベルナルが、冗談としか思えない歌謡曲を嬉々として歌いまくるミュージッククリップのほうが話題だったのではないか?と思われる本作だ。私は間違いなく後者のほう(笑)。もう1つ話題となったのは、『天国の口、終りの楽園。』以来の共演となる幼馴染同士G・G・ベルナルとD・ルナだろう。しかもこんな形で・・・。
あれから本作まで僅か7年なのに、随分雰囲気が変わった2人。30歳を越え、役者としても男としても成長を続け、活躍の場を広げる2人が原点に立ち返ったような作品だった。表立った活躍が目立つG・G・ベルナルのほうが、役柄としてはやはり少し目だっている。しかし良かったのはD・ルナの方。正直驚た、味のある役者になったものだと。
この7年だけを見ても、G・G・ベルナルは色々試したが、結果少し追い詰められた感じ。肩に力が入っているというか、思うに、役者として『こうありたい』という理想が高すぎるのだろう。ここ最近の出演作も初監督作品も、小難しい割に消化しきれていない感じだ。反してD・ルナは、時折ハリウッド作品に出ながらも地道な活動を続け、最近の作品は主役でなくとも質は良く、彼の初監督作品も良い意味で角がなく論点も絞れていて見やすかった。
彼らの軌跡がそのまま演技に現れたような本作。コミカルさを消化しきれていない堅苦しいG・G・ベルナルに対して、田舎の兄ちゃん丸出しであか抜けない兄ベトをそつなくこなしたD・ルナ。あの可愛い顔はそのままなのだが、だらしのないジャージ、時折見せる死んだ魚のような目、賭博に打ち込む姿は紛れもなく近所のパチンコ屋にたむろするおっさんそのもの。役者として2人とも分け隔てなく大好きだと断言できるが、鑑賞中はD・ルナ演じるベトにばかり目が行ってしまった。
さて肝心の映画全体なのだが、まぁ面白いというか、情熱のラテン系というか、突拍子もないというか(笑)。演出的な面で面白いと思ったのは、肝心のサッカーシーンがほとんどないこと。試合中は歓声や観客ばかりを見せ、展開はもっぱらアナウンサーの解説に頼っている。合成や素人はだしなら見せない方がマシと踏ん切りをつけたか、単に面白い演出と思ったか、ラストシーンにかけたか?個人的には、下手な試合シーンはファンにお見せできないと腹を括った、製作者側のサッカー魂と思いたい。しかし主演の2人も趣味はサッカーらしいので、見せるところは見せてくれるのである。
ドタバタコメディかと思いきや、急展開ありで浮き沈みのある物語だった。後半では、プロダクションに絡んだ大物監督達の本流が感じられたのではあるが、いかんとも設定にかなりの無理がある(笑)。メキシコ・サッカー界の選手管理及び育成のずさんさも、協会からクレームが来そうな乱雑ぶり(笑)。ラストは思いがけず爽やかな印象だったが、救いがあったようで実は無いのじゃないかな。
とは言え、『天国の口、終りの楽園。』は、若者の鋭いナイフのような切れ味と、研ぎ澄まされたが故の脆さを描いた紛れもない名作。それから7年、監督や役者達の尖りも薄れ、今の彼らの余裕すら感じられる本作、現代メキシコの映画界を背負て立つ人々の肩の力の抜けたコミカルさと、その奥に隠された、厳しい現実を描き出す鮮やかな切り口、総体的に、一見の価値はあると思われる。

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