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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『マイレージ、マイライフ』

2011/05/11 23:15 ジャンル: Category:映画【ドラマ】
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〔米〕UP IN THE AIR (2009年)
監督:ジェイソン・ライトマン
原作:ウォルター・カーン
脚本:ジェイソン・ライトマン/シェルドン・ターナー
ジョージ・クルーニー/ヴェラ・ファーミガ/アナ・ケンドリック/ジェイソン・ベイトマン/ダニー・マクブライド/メラニー・リンスキー/エイミー・モートン/サム・エリオット/J・K・シモンズ/ザック・ガリフィナーキス/クリス・ローウェル/スティーヴ・イースティ/アディール・カリアン

顧客の企業の従業員に対して解雇通告をするのが仕事のライアンは、1年で350日以上は出張するビジネスマン。特定の場所に根を下ろすより、そうして身軽な日々を過ごす方が性に合っていると思っていた。自らの講演会でも提唱するのは、バックパックに入らない荷物は背負わないということ。特定の恋人も作らず、家族とも疎遠、それでもしがらみのない気楽な日々だったのだが、若手社員のナタリーが考案したネット会議を使った遠隔解雇通達のお陰で、人生の基盤であった出張生活の危機に直面する。対面しての解雇通知の重要性を熱弁するライアンは、結果的にナタリーの教育係となって各地を回ることに。若々しく意欲に燃えるナタリーとの日々はライアンにとって過酷でもあり新鮮でもあり、出張の都度逢瀬を繰り返していたアレックスとも違った価値観を見出し始めていた。

話題になった本作、地味な印象の作品ではあるが、なかなかに考えさせられる物語でもある。孤独だった男が劇的に人との繋がりに目覚めちゃって、感動的などんでん返し!なんてのは全く期待しちゃいけない。特に何があるというのでもなく、特にどでかい感動があるわけでもない、そこがまた良い。当たり前に自分にも起こり得そうなリアリティが良い。
人というのは、1つ所に根を張って生きるものである。現代においてはそうした感覚も薄れ、人々は旅をし、異国で生涯を終える人もいるだろう。それでもl『家』というのはあってしかるべき場所なのだ。誰しもが、楽しい旅行が終わり、自宅に戻って心底ほっとしたという経験をしたことがあるだろう。格言う私も例に漏れず、旅する人生は素敵だと思いながらも、ライアンのように分刻みで飛び回る人生はいただけない。
それでも、ライアンはそんな生活を愛していた。しがらみの無い人生、生活の無い生活。確かに人との関わりは時に面倒を生むものだが、上辺だけの人間関係に感じる虚しさより遥かに良いと私は思うのだ。ライアンはそうした人生を、ナタリーという、若さと、ある種の実直さに包括された熱意を持った女性と過ごすことで、知らず見つめ直すことになる。
それまで素晴らしいと思っていた背負うものが少ない人生が、急速に色褪せて見えてしまうのだ。それは、強制的にしろ自分の家を持ち、『根を張って生きる』しかない日常を送ることになったからかも知れない。果たしてそれで良いのか?と問われれば、分からないと答えるしかない。それゆえか、ラストでも明確な答えは出ていない。青空に被るナレーション、その前のライアンの一歩立ち止また瞬間に、観客それぞれ、新生ライアンの胸の内が読み取れるのだろう。
ライアンの目指したマイル数、凡人の私には到底理解できない数字ではあるが、その目標を達成したライアンが感じたその意義とは?微妙な演技と上手い演出で完成度の高いシーンに仕上がっている。家族との絆、愛する人との生活、やりがいのある仕事、充実した人生とは、たわいも無い数字で表現できる目標に取って変わられるものではないということか。
今後のライアンの人生はいかなるものか?それを想像するのが楽しい、そんな映画だった。語られなかった部分が見える、そんな映画でもあった。観客それぞれが、違った印象を持つ、そんな映画でもあるかも知れない。冒頭からアイアンの人生は満たされており、ラストでもそれは変わらない。核家族社会を通り越して個々人社会?現代社会における孤独と、それに満足する孤立した世界観という問題点も浮き彫りになる社会派作品だったのかも知れない。
脚本がまず優れていると思うが、演出、撮影に到っても優れた才能が地味に寄り集まった印象。絶賛されたJ・クルーニーも、実に繊細な演技でライアンを形作っていた。アカデミー賞を獲れる派手さは全くないのではあるが(笑)。J・ライトマン監督、話しているのを聞くと、神経を逆撫でするキーキー声と早口とテンションの高さなのだが、10代の妊娠、タバコ社会など、現代社会に蔓延る問題をドライに分かりやすく文芸的(原作ありきなので当然なんですけど(笑))に伝える才能、侮れないと感じた。これからも要チェックの監督の1人だ。

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