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『アザーマン -もう一人の男-』

2011/06/01 22:39 ジャンル: Category:映画【サスペンス・ミステリ・犯罪】
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〔米/英〕THE OTHER MAN (2008年)
監督:リチャード・エアー
原作:ベルンハルト・シュリンク
脚本:リチャード・エアー/チャールズ・ウッド
リーアム・ニーソン/アントニオ・バンデラス/ローラ・リニー/ロモーラ・ガライ/パム・フェリス/パターソン・ジョセフ/クレイグ・パーキンソン/リチャード・グレアム/ポール・リッター

ピーターは長年連れ添った妻リサを失ってしまう。仕事人間だったためか娘アビゲイルとも疎遠であり、妻の不在と孤独に落ち込む日々。そんな折、靴のデザイナーとして活躍していたリサの携帯電話に、見知らぬ男からの着信があった。嫉妬に駆られてリサのパソコンを調べたピーターは、愛という名のファイルを見つける。彼女の不義を確信したピーターは、相手の男レイフの存在を突き止め、復讐のためにレイフの暮らすイタリアへと向かう。そこでレイフの趣味がチェスであることを知ったピーターは、チェスクラブでレイフに近付き、友人ととなってリサとの関係を聞き出して行く。

原作はベルンハルト・シュリンクの短編集『逃げてゆく愛』の中の冒頭の作品、『もう一人の男』。本作を読んだとき、集められた作品中もっとも良く構成されていると思った短編だったので、映画のほうも見てみることにした。
結論から言ってしまうと、小説の映画化というのは、本作ぐらいの短さがほぼ完璧に再現するのには最適ということ。改めて原作をパラパラと見直してみると、プロットこそ映画用に書きなおされているものの、出来事やセリフなど、細部に至るまでかなり忠実に再現されていた。
全体的に、静寂が支配した短編集だった。その冒頭を飾る本作は、特徴的な静謐さと、妻の浮気という感情的で肉感的な内容の対比が印象的で、主人公が淡々と浮気相手を観察し、達観したような判断を下していく様が、人間的であり、そして少し不気味だった。それでも男は、そうして傷口を敢えて押し広げることで、自らの根っこにある喪失感を克服していったのだと分かり、今は亡き妻の隠された姿を受け入れ、浮気相手と自らの対比を認識する事で、妻の愛を再確認していくというジンと来る物語だった。
なので、妙にサスペンス的雰囲気を押し出した感じは違和感がある。L・ニーソンの激しい演技もいささか・・・。リサの存在感が現実的過ぎるのもちょっと違う。ほぼ完璧に再現されている理論的なことはさておいて、やはりこれは別の作品なのか?という雰囲気的なおのがある。
そのくせやはり、原作を読んでいたから楽しめたという部分は強い。原作で主人公と浮気相手、妻の関係やその後の展開を知っていたからこそ、いささか急展開と思ええるようなあのラストも十分に受け入れられた。原作の緻密な展開を知らなかった場合、果たしてあのラストをすんなり受け入れられルカ同か疑問だ。
欲を言えば、レイフを演じる役者は、もう少し惚けた感じが良かったかな。A・バンデラスだとやはり少しシリアス過ぎる。原作から受けた印象は、伊達男だけど、品の無い感じ。コメディアンのような魅力がある男で、堅物の主人公と好対照を浮かび上がらせるのだ。最初は矮小にすら感じる俗っぽさが、最後には人間的魅力として改善される。それでもやはり、道化のような物悲しさが漂うのだ。これはやはり、キャスティングするのは難しいか(笑)。私も直ぐには思いつかない。
本作をご覧になるのなら、原作と抱き合わせで楽しまれると良いだろう。ベルンハルト・シュリンクの作品は、読者の期待を裏切らない高い水準のものばかりなので、躊躇せずに試されることをお薦めする。

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