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『キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー』

2011/06/08 00:07 ジャンル: Category:映画【ドラマ】
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〔米〕KIT KITTREDGE: AN AMERICAN GIRL (2008年)
監督:パトリシア・ロゼマ
原作:ヴァレリー・トリップ
脚本:アン・ピーコック
アビゲイル・ブレスリン/ジュリア・オーモンド/クリス・オドネル/ジョーン・キューザック/マックス・シエリオット/ザック・ミルズ/スタンリー・トゥッチ/ウィロウ・スミス/マディソン・ダヴェンポート /ウォーレス・ショーン/ピーター・マクニール/ジェーン・クラコウスキー/グレン・ヘドリー/ディラン・スミス

1930年代、大恐慌時代のアメリカ。自動車販売店を営む父と、優しい母の愛情に包まれて、シンシナティに暮らすキットは幸せな少女時代を送っていた。夢はジャーナリストになること。しかし不況の波にのまれるように父は失業、職探しのために家を出てしまう。残された母は家計のために家を下宿として開放、そこに集まった人々は個性的で楽しい人ばかりだったが、次第に押し寄せる暗い影にキットの心は沈むのだった。そんな時に起こった盗難事件、犯人と目されるのはキットの家に出入りする浮浪児のウィルとカウンティ。ウィルたちと仲の良いキットは彼らの無実を信じ、真犯人を探し始めるのだが・・・。

地味な作品の割にやたらと高評価の本作、ノスタルジーを感じる作品は好きなので思い切って観てみたが、噂に違わず素敵な作品だった。清々しくコミカルでほのぼので感動的、少女達の友情や奮闘が微笑ましく、家族の愛にじんとくる。1930年代のアメリカの風景の再現も完璧に思え、ファッションや小道具も可愛らしくて、ファンタジックな印象すら感じる世界観もかなり好みだった。
演技上手の子役達が活躍する作品にはどことなくこましゃくれた印象を感じる場合があるが、本作に至っては純白の穢れなき子供たちの悲喜交々が余りに美しく、大人のどす黒くドロドロしたヘドロのように汚いものが押し流されたような気持ちになった。こりゃ心のデトックスだわね(笑)。
まず、主演のA・ブレスリンが可愛い。これまでは子役ならではの可愛らしさしか感じていなかったが、将来的に美人女優さんになるわね~と初めて思った。子供らしい無邪気さの反面、不況に悩む大人びた姿の表裏一体の姿がやけに綺麗に見えたのね。と思ったら!現在ティーンエイジャーとなった彼女、既にすっかり大人びて魅力的な女性に変身していた。もうちょっと、子供のままでいて欲しかったわ(笑)。
親友ルース役の子がまた可愛い!まさにお人形、両家のお嬢様を演じていたのだが、まさに絵本の中から抜け出てきたような完璧な姿。こちらもとっても可愛い女性に成長中、間違っても『ゴシップ・ガール』とかに出てくれるな、、、という老婆心。もう1人、ウィル役のM・シエリオットがやたら可愛かったわね。
その他大人の俳優陣もすこぶる好み揃い。J・キューザックがコミカルなおば様を演じていたのだが、これがまず最高。滑稽で胡散臭いマジシャンをS・トゥッチが演じ、優しいお父さんはC・オドネル、これがまた格好良い。優しいお母さんをJ・オーモンドがたおやかに演じ、天真爛漫な下宿人をJ・クラコウスキーが魅力的に演じている。これだけでも、賑やかな下宿屋の様が想像できるというものだ。
幸せな子供時代から転じて、父の不在や貧乏に怯えるキットを描き、リズム感良く賑やかな下宿、不穏な犯罪へと展開していく。メリハリがあって飽きさせない脚本で、演出も安心感のある堅実さだ。笑いやシリアスのバランスや切り替えもタイミング良く、当たり前の日常のように自然に流れていく。なんだか、子供の頃の鮮明な記憶を辿っているような幸福感が感じられて、反面悲しかった思い出もリアルに思い出せる率直さがあった。
そして真摯に捉えた不況時代の人々の暮らしがある。キットが訪れるキャンプの様子はリアリティがあって、資料映像のような素朴な雰囲気が印象的だった。貧しくとも人間としての尊厳を重んじ、悲観的にならず、助け合い、日々を闊達に生きる逞しい人々を活写しているように思え、知らずジャック・ロンドンの作品世界を思い起こしていた。キットのカメラを通して見る浮浪者の人々の映像が芸術的だったな。
アメリカの汚点と思われている過酷だった大恐慌時代、それでも人は生きていく、そうして歴史は刻まれる、そうした出来事を、面白い物語と一緒に巧みに描いたこの作品。子供が観て楽しめるのはもちろんだが、大人も様々な目線で楽しめる作品だろう。この地味な印象が勿体無いくらいの良作だった。

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アビゲイル・ブレスリン、ジュリア・オーモンド 他

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