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『狼女物語 美しくも妖しい短編傑作選』

2011/06/20 23:51 ジャンル: Category:読書【古典】
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G・マクドナルド著他/ウェルズ 恵子 編/大貫 昌子 訳/工作舎
『イーナ』マンリー・バニスター著
『白マントの女』クレメンス・ハウスマン著
『向こう岸の青い花』エリック・ステンボック著
『コストプチンの白狼』ギルバート・キャンベル著
『狼娘の島』ジョージ・マクドナルド著
『狼女物語』キャサリン・クロウ著

悲哀漂う狼男の物語とは違い、妖艶で猟奇的な印象すらある『狼女の物語』。吹雪のよるに現れる美しい女性、その美を武器にして領主の心を奪うその正体は?孤島で出会った不思議な母娘。一晩の宿を求めt学生の不思議な体験。計算高く、気高く、孤高の狼女の物語を集めた作品集。

想像したより古典寄りの作品集で結構面白かった。ただ、編者が求める狼女の理想像が偏っていたのか、狼女の物語は系統的に似ているものが多いのか?比較的読後の印象が偏っていた気がする。唯一漠然と狼女の姿を描き、悲壮感の中に孤高の気高さと悲哀を感じさせた『狼娘の島』が、印象が違って面白かった。霧の向こうにぼんやりと見えるスコットランドの孤島がはっきりと脳裏に描けるような感じも好み。
似たような中からベストを選ぶとするなら、『イーナ』かな。全編の中でも短いほうだが、狼女の個性が際立っていて、台詞はほとんど無いが迫力のある情景描写が物語を濃縮しているように感じられた。野生と人間性の混乱や共存を巧みに描いていた点も良かったが、根本に野性的な愛がくっきりと描かれていたのも面白さを感じた点だ。
全編を通して共通する点は多かったが、中でも強く感じたのは、前面に押し出された『女』という感じ。こりゃかなりフェミニスト小説だよね・・・なんて思ったり(笑)。男性優位だった100年、200年前、文字通り男性を喰い、性の魅力を最大限に活かし独力で生きる狼女の物語を、当時の女性達はどのように受け止めて読んでいたのだろうか?そして男性はどのように受け止めたのだろうか?その辺もちょっと気になったりして。まぁ、それほど古く無い作品も混じっているのだが。
個人的にはもう少し幻想的な展開を期待していたのだが、まるで鎧のように『女の自我』がまとわれているような印象が強くて、十分に幻想的な展開もその雰囲気が半減されて感じられたのかも知れない。どことなく感じる娯楽以外の闘争心。もう少し柔らかい作品のほうがより楽しめたかな?という気はする。

狼女物語?美しくも妖しい短編傑作選狼女物語?美しくも妖しい短編傑作選
(2011/03/21)
マンリー・バニスター、クレメンス・ハウスマン 他

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