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『ドレスデン、運命の日』

2011/07/19 20:52 ジャンル: Category:映画【戦争・アクション】
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〔独〕DRESDEN (2006年)
監督:ローランド・ズゾ・リヒター
脚本:シュテファン・コルディッツ
フェリシタス・ヴォール/ジョン・ライト/ベンヤミン・サドラー/ハイナー・ラウターバッハ/カタリーナ・マイネッケ/マリー・ボイマー/カイ・ヴィージンガー/ユルゲン・ハインリッヒ/ズザーヌ・ボアマン/ヴォルフガング・シュトゥンフ/ベルト・ベーリッツ

1945年、敗戦が濃厚になってきたドイツは、連合軍からの攻撃に市民が脅かされていた。文化都市であるドレスデンは空襲からは守られていたが、物資は無く、人々の暮らしにも緊迫感が忍び寄っていた。学者である父の運営する病院で看護師として働くアンナは、優秀な外科医アレクサンダーとの結婚を控えていた。ある時地下で負傷した兵士ロバートをを発見するが、彼は英軍のパイロットで、ドレスデン郊外に不時着して身を潜めていたのだった。アンナは彼を密かに匿い、敵味方を超えて愛を芽生えさせる。しかしドイツの降伏が得られない連合軍が次の目的に選んだのはドレスデン、アンナとロバートの身に、歴史に名を残す大空襲が目前に迫っていた。

実はこれ、私に観想を書く資格は恐らく無い。何でかと言えば、全部まともに観ていないからだ。ずっと観たいと思っていたのだが、TV放映で録画したものを観てしまったのだ。で、どうも、かなり、それこそ30分以上は削られていた様子。しかし色々調べてみたところ、私が感じた印象ときちんと鑑賞された方の印象に余り差異が無かったことから、記録のために残しておこうと思った次第。
まず、主人公アンナと英国人兵士ロバートが惹かれあっていく様が性急だ。過酷な情況の中、明日をも知れぬ日々で惹かれあう男女に余計な詮索も邪推もいらない・・・というのは良く分かるので、2人が惹かれあう理由は幾らでも説明が付くと思うのだが、親密になっていく仮定が恐らく相当端折られているようで、目が点になるほど関係がすっ飛ばされてしまうのだ。ただこの部分も、多くの方が『2人が引かれていく様が突然過ぎて違和感があった』などということを言っているので、あながち間違いでもないらしい。2人の不動の愛があってこそ成り立つような物語なので、その辺が薄弱なのは残念だろう。
敗戦に怯え、空襲による破壊行為に怯える人々と、アンナの父や婚約者であったアレクサンダーの不審な行動、人が人を傷つけるだけの戦争という様は良く描かれていたと思う。アンナとロバートの恋はほんの添え物として、ラストに描かれる空襲の映像は見事だ。危機感のある迫力、画面を通して感じられる熱風、爆撃の激しさ、死を覚悟した人々の狂気的であり、抜け殻のような姿、姿、姿。圧倒的なその描写は心底からの恐怖心を呼び起こすだろう。
だ二次世界大戦の加害者として描かれてきたドイツが、自らの被害者としての姿を描くようになったと評された本作らしい。確かに考えて見れば、小説などで被害者としてのドイツを描いた姿を知ってはいるが、『戦後』がメインのものが多かった。
ナチスを生み、多くの国や人々に悲劇を振りまいたドイツという国の国民として背負う悲劇、それはこれまで幾らでも描かれてきたが、そうした出来事を切り離して、市井の人々が率直に触れた悲劇だけを取り上げた作品は本当に少ないのでは無いだろうか。本作を観て、当時のドイツ軍には確かに負うべき非が多分にあっただろうが、多くの人は物資の不足、空襲による恐怖など、生死に関わる恐怖を味わっていたのだと改めて実感した。軍と一般市民は違う、無力な人々に対して戦争が与える苦しみは等しく激しいのではないだろうか。
そこでふと思った、同じく連合国の敵とされた日本国民である私は、幼い頃からこうした作品をやたらと見せられていたのではないかと。8月になると必ず作られる『戦争で痛めつけられた日本物語』。空襲で家族を亡くし、自らも傷を負い・・・。激しい空襲シーンなんてお手のもの、およそTVとは考えられない迫力。幼心に、その脅威が脳裏にこびりついて夜眠れなかったものなのだ。自国を悪く言いたくは無いのだが、日本が描くべきは、『日本が痛めつけた国物語』だったのではないだろうか。
ようやく公に自らの悲劇を語るようになったドイツ、戦後からずっと悲劇しか語らなかった日本、その相違をつい考えてしまう。ユダヤ人迫害は大問題だし、未だその傷は癒えていない。ドイツが自国の悲劇を語れば何かしらの反発があるのかも知れないが、普通の人々が受けた痛みを、ドイツも伝えて行く必要があるのではないだろうか。

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