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『オコナー短編集』

2011/07/29 21:48 ジャンル: Category:読書【ドラマ】
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フラナリー・オコナー著/須山 静夫 訳/新潮文庫
アメリカの南部を舞台に、南部で生きる人を描く。大恐慌を生きる牧場の女主人のもとへ、かつての雇い人の息子が現れる。彼女の心配は的中し、少年たちはその平穏さを打ち破る。神を信じ、しかし余りに人間的な女と義足の娘の元へ現れた聖書売りの青年。見るからに純朴そうな彼が見せた正体とは?差別的で領主的な母に反抗する青年は、母の尊大さと無知を密かに軽蔑していたが・・・。変わりゆくアメリカと古風な人々を描いた傑作短編集(らしい)。

「川」/「火のなかの輪」/「黒んぼの人形」/「善良な田舎者」/「高く昇って一点へ」/「啓示」/「パーカーの背中」

え~っと、恐らくこの短編集の感想を書く資格は、私には無いんだろうな。とは言え、読みましたよという記録的意味を込めて、チロっと書く。
全体から得た印象というのは、先のあらすじにも書いた通り、『変わりゆくアメリカ』なのではないかと。黒人差別や貧困、宗教加担、いわゆる差別的な事柄が奨励されていたようなアメリカを旧体制として批判しているように感じられ、それらをかなり痛烈な態度で傷つけるのが『日のなかの輪』の少年たちであり、『善良な田舎者』の聖書売りの青年であったりするのではないか?と。
例えば話1つ1つに批判の対象があって、それが必ずしもいま挙げた悪しき古い慣習によるものではないが、それに対する制裁のようなものが必ず現れる。『川』の主人公の少年や『高く昇って一点へ』の青年などは、痛みを得ることで全体に制裁を加えているような気がした。『黒んぼの人形』だけはそうした縮図が見えず、全体の構想ははっきりとは掴めるものの、構造としては他作品とは違ったものがあった・・・気がする。
要するに、私は物語が好きなのであって、芸術としての崇高さを読み解くタイプの作品は苦手なのである。差別を批判しているような内容の作品が多いが、対してこれは、作者自身の考えか、あえて物語として面白いから世間に反抗して書いていたのか?などと考えてしまったり、結果的にこれら作品たちが、現在では余りにもな差別用語のオンパレードになっている事実、内容もまた腫れもののようになっている事実を知れば、作者はどう捉えるだろう?などと考えてしまう。
本書に収められた作品を読んでいると、差別をする人が悪いのか、差別を受け入れようとする人が悪いのか、その偽善さが悪いのか、いずれにしろ、何か攻め立てられているような気にさせる。いずれにしろ、現実の厳しさを痛感し、なおかつ報われない厳しさのある作品ばかりだ。病に伏して、まさに人生と常に戦い続けた作者ならでは生み出せる鋭利さなのかも知れない。まぁとにかく、疲れましたよ、こんなに薄い本なのに(笑)

オコナー短編集 (新潮文庫 オ 7-1)オコナー短編集 (新潮文庫 オ 7-1)
(1974/03)
オコナー

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