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『シャルビューク夫人の肖像』

2011/07/29 21:55 ジャンル: Category:読書【コメディ・その他】
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ジェフリー・フォード著/田中 一江 訳/ランダムハウス講談社文庫
20世紀初頭、富豪たちの間で再燃した肖像画のブームに乗って、著名な肖像画家として成功していたピアンボは、姿を見ずに肖像画を描いて欲しいという依頼を受ける。依頼主はシャルビューク夫人と名乗る屏風の裏に隠れた女性、与えられるヒントは月曜から金曜までの毎1時間の話し合いだけ。法外な報酬によって肖像画から離れ、自らの芸術を追う足がかりにしようと考えたピアンボは、好奇心も手伝ってその仕事を受けてしまう。しかし夫人が語る幼少期の思い出は余りに幻想的で奇怪、強い戸惑いを覚えるピアンボだったが、いつしか謎めいたシャルビューク夫人に好意を覚え始め・・・。

個人的に好きなジャンルの物語かと思ったのだが、、、微妙だったなぁ。恐らくこれはあくまで超個人的な意見になると思うのだが、好みからしていささか俗っぽすぎた。もう少しダークで現実離れした物語かと期待していたのだが、この俗っぽさが嫌に現実的に感じられて、幻想的な部分も薄められてしまう気がした。非常に勝手なことながら、もっと崇高な物語を期待していたのね。
それでも、冒頭からシャルビューク夫人が登場した辺りまでは惹き込まれるものがあったのだ。その後登場人物が絡まり合い始め、新しい謎や人物が登場するにつけ徐々に粗が目立ち始める。暗闇に慣れて周囲が見え始めたかの如く、ぼんやりとその違いを意識し始める感覚。
中盤を過ぎた辺りから『まさかな?』と思う展開が現れ始め、軽い既視感を覚えるほど。ラストの展開に至っては、個人的に最もあっちゃいかん!と思えるものだったので、読了後もなんだかすっきりしない気分に。ノスタルジィを感じさせる時代を描くのは正直難しいと思う。徹底した世界観の確立が必要で、現代作家の多くは、その世界作りに苦戦していると個人的には思う。本作もその一旦・・・と言えそうだ。
もう1つの難点は、主人公の画家ピアンボが、それほど優れた才能の持ち主とは思えないことだ。芸術家としては矮小・・・というかやはり俗っぽすぎて、ピアンボ曰くの肖像画家が関の山という印象しか残らない。多くの画家を差し置いて偉業を成し遂げる器とはとてもとても・・・。私がそう感じただけなのだろうが、物語の根本部分を否定する視点になってしまってなんとも残念だった。

シャルビューク夫人の肖像 (RHブックス・プラス)シャルビューク夫人の肖像 (RHブックス・プラス)
(2008/03/01)
ジェフリー フォード

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