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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『こわいものなんて何もない』

2011/09/05 08:15 ジャンル: Category:読書【ヤングアダルト】
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ジャン・マーク著/三辺 律子 訳/パロル舎
普通より、ちょっと変わった子供たち。密かな研究をしている不思議な姉妹の話。不気味で孤独な少年が始めて作った友達とは?勝気なウィリアム少年の好きな『三匹のこぶた』。小さな町の戴冠セレモニーを混乱させようと目論むゲリラの少年達。古い家の階段の柱、何となく人のよう。洋服を着せてニュールと名付けたら、なんだか動き始めた気がする。本人達はいたって真面目、子供だから変なのか果たして?

こわいものなんて何もない//おまじない!/選ぶのはあなたよ/アントニーが友だちを作った話/ぺぽかぼちゃの丘/ウィリアム版『三匹のこぶた』/秘められたメロディー/戴冠式ゲリラ/ニュール

著者の処女作『ライトニングが消えた日』が未だに忘れられないほどの印象を残した名作だったので、久し振りに書店で作者の名前を見たとき、何も考えずに購入した。『ライトニングが消えた日』は、風変わりな少年と『普通』の少年の友情の物語だが、風変わりだと思われた少年が、作品が進むにつれて何よりもまともで、そして悲しみをたたえた複雑な少年であったことが分かる手法だ。その筆致も鮮やかで、なんとも切なくて美しい友情物語だと思ったものなのだが、本作の主人公達も、良く読めばほとんどが『普通の』子供たちだった。
普通ではないと思えるのは『おまじない』『アントニーが友達を作った話』くらいかな?それ以外は環境がそうさせたり、単に子供らしいおかしさが浮き彫りになっていたりする程度だ。それなのに、全体に染み透る奇妙な雰囲気、それ以上に感じる『子供らしさ』、やはり上手いなと思わせられる。
『こわいものなんて何もない』は、読んでいて自分の子供の頃を思い出した。怖い思いなんてしたくないのに、怖いものに魅せられる子供心が面白く、何よりもまず、こうした子供心理を鮮やかに描き出せる大人である著者が凄い(笑)。
とにかく奇妙で奇抜でおかしな兄弟が出てくる『ぺぽかぼちゃの丘』は、妙に大人びようとする少女の子供らしさに対するシニカルな目線と、ラストでその少女の一種の高慢や無知が静かに覆される展開が面白い。風景や風や草花などを上手く利用した描写も上手いなぁと思う。
個人的にはもっとガッツリ『物語』の方が好きだし、この著者は長編で楽しみたいと思うので、その内挑戦してみよう。

こわいものなんて何もないこわいものなんて何もない
(1997/09)
ジャン マーク

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