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『ペルシャ猫を誰も知らない』

2011/09/21 21:41 ジャンル: Category:映画【青春】
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〔イラン〕NO ONE KNOWS ABOUT PERSIAN CATS (2009年)
監督:バフマン・ゴバディ
脚本:バフマン・ゴバディ/ロクサナ・サベリ/ホセイン・M・アプケナール
ネガル・シャガギ/アシュカン・クーシャンネジャード/ハメッド・ベーダード

イランでは政府によって音楽が厳しく取り締まられ、ロックやポップスなど多くのジャンルが『西洋的』として制圧されていた。まるで犯罪者のように地下に潜って演奏する若者たち、多くの者は音楽の為に『国外』を目指していた。ネガルとアシュカンも例外ではなく、400人以上もの逮捕者が出たコンサートで逮捕され、イギリスへ逃げるようと決めた。そこで、勢いがあって口の上手いナデルに渡航の手助けを願い出る。許可を貰ってアルバムを作りコンサートを開くと息巻くナデルだが、ネガルはどうしても彼を信じることができない。それでも、旅立つ前に一度でもテヘランでコンサートをしたいネガルとアシュカンは、ナデルの協力を得て様々なアーティストと出会い、たった一度のコンサートを企画していくのだった・・・。

以前少しだがイランはテヘラン出身の方と知り合った時、トルコの歌謡曲を大分歌える事に驚いた。トルコ語が結構堪能なその人は、歌によってその言語を学んだという。実にあっけらかんと『イランではこういう音楽全然聞けないから、近いトルコの曲を代わりに聞いていた』という。トルコの音楽は、『西洋』のものに比べると比較的簡単に手に入ったのだとか。とまぁそんなことを飲みながら、半ばアカペラコンサート状態の中で話していたものなのだが、実情がこれほどとは・・・。
劇中の若者たちは、制圧され、何度も逮捕されながらも、好きな音楽をやり続け、上記した彼のようにあっけらかんとした部分がある。必死に防音を施したり、地下に潜ったり、人の出入りを厳重に制限してみても、近所の小学生の暇潰しに通報されてしまうシニカルさ。場所が無いからといって牛小屋でメタル・ロックをペルシャ語で熱唱する人たち、ビルの屋上でラップを歌い上げる人たち。実に様々な音楽のジャンルを次々登場させ、彼らの演奏をそれに見合った映像と絡めて映し出す様は、さながら連続したミュージッククリップ集を見ているようだ。
面白いと思うのは、余りにも無用な制圧の中で、彼らは一様にお洒落で、服装には西洋の文化がどっさり取り入れられているところ。もういい加減、世界の流れは一政府には抑えられないのだと思わせる。それでも政府は無様な抵抗を続ける、音楽が一体何をおかしくするというのか、『制圧』の方がよほど世界を狂わせるということになぜ気づけないのだろうか?
正直言ってしまうと、主役のネガルとアシュカンの音楽は決して上手いとは言えない。ロンドンに行ったからと言って、メジャーデビューはいささか難しいだろう。それでも若者たちは、好きな音楽をやるという名目の奥底で、『自由』を追い求めて世界を目指しているのだろう。やりたい放題の若者たちが闊歩する日本において、この意味をどれほど伝えることができただろう?
若者達が自家用車やバイクに乗り、ジーンズを履いてTシャツを来て、女性も眼鏡やカバンなどで西洋文化を最大限取り入れている社会。音楽プレーヤーがあり、インターネットもあり、夜遊びも、果てはドラッグもある世界。片や、穏やかなロックすら許されない世界、作りたい映画も作れない世界、芸術を制圧する世界。この果てしないアンバランス、この落差はいつまで続いていくのだろう?

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ぽすれん『ペルシャ猫を誰も知らない』紹介

こちらこそ、初めまして
>ぷっつん さん
コメントありがとうございます!

イランと聞くとどうも身構えてしまうのですが、色々考えなくても面白い作品だったと思います。

イランの知り合いの男性は、西洋のロックより自国の音楽の方が好きだと言っていました。スコッチのロック片手にいい感じで酔っ払いながら(笑)。
物事も、捉え方次第なんだなぁとつくづく思います。
[ 2011/09/29 21:24 ] [ 編集 ]
はじめまして
こんにちは
この映画公開中に観ました!

おっしゃる通り、アンバランスな世界が心苦しいですね。
でも、逆境に居るからこそ音楽がより輝いてもいますよね

はやく彼らが報われる日が来てほしいです。
[ 2011/09/29 14:05 ] [ 編集 ]
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