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『フロスト気質 上・下』

2011/10/29 11:43 ジャンル: Category:読書【シリーズ】
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R.D.ウィングフィールド著/芹沢 恵 訳/創元推理文庫
休暇中だったフロスト警部は、連続幼子傷害事件及び少年の行方不明事件に絡む殺人事件(他)の捜査の指揮を執るため、不承不承デントン署に呼び戻された。マレット署長は相変わらず口うるさいのだが、やんごとなき上層部連の事故のため、アレン警部は別の署へ応援要員として駆出された。これで少しは人心地かと思いきや、かつてデントン署でアレンとどっこいの出世の虫で横柄で嫌味な男、キャシディが警部代行としてやってきた。かつて娘の事故の捜査不備に関してフロスト警部を敵視しているキャシディ、難事件が相次ぐ中、デントン署内にも暗雲が立ち込める。

フロスト警部シリーズの前作を読んだのはいつのことだったか?はて、思い出せない・・・。よもやこのシリーズ作品の刊行を続行していたとはつゆ知らずだったのだが、後書きを読むと最後の作品まで翻訳されそう?な雰囲気なのだが、今作を読んで期待値が改めて盛り上がった。
それにしても毎回見事な大作だ。上巻だけでも十分過ぎるほどぶ厚い本作を手にとって、さて先は長いぞ!と思ったのも束の間、気が付けばほんの数日で下巻までを読破していた。これほど面白い作品だったことも忘れていた。前作から時間が経ち過ぎですってば(笑)。
とにかく面白い、無類に面白い警察小説だ。1つの事件を追い続ける探偵作品とは違い、本人達が望むと望まないとに関わらず、警察には大小様々な事件が持ち込まれる。この作品の醍醐味はまさにそこ。畳み掛けるように持ち込まれる事件に、疲弊したフロスト警部はじめ署内の面々が追いまくられ、さらには署内でのすったもんだも描かれていくのだが、そこがまた、警察官も人間なのだと言わんばかりの人間味溢れるドラマが垣間見えて面白い。
ただこの複雑さが、常に私の記憶能力の限界を超えてしまうのだ。大まかなディティール意外、作品のに関して覚えていられない。一応は作品通してメインとなる大きな事件はあるのだが、平行して描かれるあれやこれやのお陰で全体的に『おもしろかった』という漠然とした印象しか残らない(笑)。ただし、猛烈に面白かったという記憶ではある。
思い返してみれば、シリーズ最初の作品では、フロスト警部の容貌の悲惨さにちょっと拒否感があるくらいだった。部下にまで軽視され、それでも意に介さない精神の図太さというか大らかさというかに、我がことのようにイライラした覚えもある。
手柄に固執せず、むしろ書類仕事を回避するべく手柄を放り投げてしまう様は、当時の私にはどうにも理解でき兼ねる部分があったように思うのだが、あれから確実に10年は過ぎ、私も年を取った分大人になったのか、フロストの気持ちが理解できる気がした。フロストにとっての警察仕事、彼の理想とする警部の姿をそこに見出そうとしたとき、『おっさんカッコ良いなぁ』という純粋な憧れが芽生えた。
特に今回は後書きにもあったように、フロスト警部が署内で慕われている姿が表立って描かれていて個人的心情から言って満足できた。同僚を庇うフロスト警部の男気がまたいつに無く格好良く、これで見た目も清潔で完璧だったら確かに面白みが無いな・・・などと、戦略的なキャラクター造形にまで発展させて考えてしまった、失礼(笑)。
本作品群の面白さは、事件に絡む謎ではなくて解決に至る過程。これほどの物語を組み立てるのはさぞや大変だろうと感服する複雑さを、あっさりと描いてるような錯覚を覚える。それほどデントン署内の人々は息づき、リアルに人間臭く活躍している。
それにしても片田舎とはいえ、科研の使えなさったらない(笑)。科研と聞けば思い出すアメリカの『あのマンモスドラマ軍』を持ち込めば、フロスト警部の休暇は取り上げられなかったかも?などと思ったり(笑)。果たしてどちらの姿が実態なのか?と考えつつ、私は牧歌的で肉体労働派のデントン警察署の面々が好きだなぁ。

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