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『ランドルフ・メイスンと7つの罪』

2011/11/02 22:06 ジャンル: Category:読書【ミステリ・サスペンス・犯罪】
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メルヴィル・デイヴィスン・ポースト著/高橋 朱美 訳/長崎出版
かつて名声を博したランドルフ・メイスンは、ヨーロッパから帰郷してから変わった。表立った活動ではなく、闇の活動を始めたのだ。法の目を『正当』に掻い潜り、犯罪者を助ける弁護士となったメイスン。彼の完全計画は果たして犯罪か否か?死体を隠し、責任の所在を巧みにすり替え、偽の投機を正当化し・・・。実際の法律を熟知した法律家が描く捩れた犯罪短編集。

罪体/マンハッタンの投機家/ウッドフォードの共同出資者/ウィリアム・バン・ブルームの過ち/バールを持った男たち/ガルモアの郡保安官/犯意

もう少し『詐欺師』的な要素の作品かと思ったのだが、本作の紹介のまんま、法の目を掻い潜っていかに『犯罪を犯すか』という内容の作品群だった。物事は見方・捉え方で違った印象を抱けるものだが、本作に関してはどう足掻いても後味が悪いとしか捉えようがない。
作者が語るように既存のミステリ小説の枠を逸脱し、広く法の概念に警鐘を鳴らす・・・なんて綺麗ごとも在り得るかも知れないが、これはもう著しく法の解釈を間違えているとしか思えない。現在のアメリカの法律がどうなっているのかは知らないが、本作の犯罪を犯して本当に法をすり抜けることができたとして、作者が公にしなかった別の法的制裁が適応されるような気がする・・・いや、して欲しいという願望。
詐欺師的要素が強く、悪者を陥れる作品もあるにはあるのだが、共通しているのは『善人が割を喰う』というところ。しかも犯罪を犯して逃げおおせた主人公たちの大方は、正直善人とは言い難いタイプだ。世の中薄汚い事が多いとは言え、せめて小説の中だけでも悪人が制裁され、善人が得をする世界に浸りたいものなのだ。
着眼点としては面白いと思うが、むしろこれほど上手く事が運ぶとも思えない。だからこそランドルフ・メイスンが、自らの指示から決して逸れるなと半ば脅迫のように繰り返すのかも知れない。現実の世界ではたった一つの指示通りに事が運ぶ事は滅多になく、だからこそ物語のように上手くは行かないと示したかったのかも。・・・これもまた理想なんだろうな、きっと。
ミステリでも詐欺師物でなく、個人的な評価としては純然たる『犯罪者小説』。本作を読んだところで、魂の救済は全く得られないものと思われます。

ランドルフ・メイスンと7つの罪 (海外ミステリGem Collection)ランドルフ・メイスンと7つの罪 (海外ミステリGem Collection)
(2008/03)
メルヴィル・デイヴィスン ポースト

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