* WanderLust *=memorandum for me=

読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

スポンサーサイト

--/--/-- --:-- ジャンル: Category:スポンサー広告
TB(-) | CM(-)Edit

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『永遠の夢』

2011/12/16 21:00 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
TB(0) | CM(0) Edit

レイ・ブラッドベリ著/北山 克彦 訳/晶文社
『どこかで楽隊(バンド)が奏でている』
夢に導かれて砂漠に囲まれたアリゾナ州の小さな町サマートンにやってきた新聞記者のカーディフ。そこは地図に載っていない町、子供のいない町、美しい女神ネフのいる町。町の秘密を探り始めたカーディフは、苦しみも挫折も無いこの町の、意外な秘密を知ることとなる。

『2099年の巨鯨』
メルヴィルの名作『白鯨』を下敷きに、時代を2099年に移し、白鯨を巨大な彗星に置き換え、彗星にとり憑かれた船長が、彼に従う乗組員と共に広大な宇宙を彷徨う。未来版、ブラッドベリ版『白鯨』

ブラッドベリの作品を読むと、いつでも時代を超越したような感覚に浸れる。当たり前の日常を描いていてすら、どこか異次元の空間の出来事を読んでいるような気にさせる。ついでに言うといつでも、『愛』を叫びたくなる(笑)。これはかつて読んだブラッドベリの短編から来ているのだが、タイムマシンを開発した男が、過去に戻って早死にした作家を救おうとするが叶わず、それならばせめて『愛している』と伝えたい・・・と言った内容の作品。ブラッドベリの作品を読むと、あの短編の主人公の気持ちが良く分かる。毎回いつも、同じように思う。
とは言え!やはり私はSFが苦手だ。想像力が欠如しているので情景が上手く思い浮かべられないのに加え、余り宇宙に興味が無い。そこに加えて、難解だと言われる『白鯨』を目一杯ブラッドベリ流に描いた余りにも深淵なお話、『2099年の巨鯨』は正直言って心が負けた。
しかし、『どこかで楽隊(バンド)が奏でている』はど真ん中ストライク。『何かが道をやってくる』でその世界にすっかり魅了された私としては、実に楽しい読書時間を過ごせた。独特の文体、お決まりの真夏の出来事、古い皮や乾いた土の匂いが嗅げそうな懐かしい雰囲気、それゆえに豊さを想起させる小さな町の世界。実に良い、とても良い。
大げさな物語ではないが、ブラッドベリの世界が堪能できるだろう。しかもだ!終わり方がなんともセクシー。ってこんな言い方もおかしいかも知れないが、なんだか本当に、ちょっとクラっとするような色っぽさを感じる静かなエンディング。夏のアメリカの片隅の町に、フワっと心が引き寄せられるようなラスト。
冒頭の著者の言葉からすると、映画化を目的として書かれた作品らしい。実現するなら勿論希望はティム・バートン監督だが、クリストファー・ノーランなんかも上手いこと出来そう。とても素敵な物語だったが映画化するのは難しいような気もするが、映画ファンの心理としては実現を願わずにはいられない。

永遠の夢永遠の夢
(2010/05/10)
レイ・ブラッドベリ

商品詳細を見る

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL

プロフィール

hiyo

  • Author:hiyo
  • たった二つの趣味、映画と読書を中心に、日記を書いてみたいと思います。
    最近、自分の時間を充実させたいな、と結構真剣に思っていたりして。文章を書くのも結構楽しいし、誰かが通りすがりに読んでくれたら、嬉しいかな、とか思っている。
名言・格言集
Now on-line
現在の閲覧者数:
Thanks for visiting
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
ブログ内検索
googleで検索
2011年読書記録更新中!
今はこんなところ・・・
hiyo07さんの読書メーター
携帯でも、読みたいですか?
QR
Blog Ranking
ちょっと登録してみたよ?


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。