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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『グラニー』

2012/01/30 22:48 ジャンル: Category:読書【シリーズ】
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ブレンダン・オキャロル著/伊達 淳 訳/恵光社
長男マークの子供が産まれる、ブラウン家は病院に勢揃いした。立派に会社を運営している長男マークをはじめ、ローリーは『親友』と美容院を開店させた。ダーモットは帰来の悪癖が抜けずにいたが、シモンも病院での職を順調に務めていた。キャリーは婚約し、トレバーは芸術的才能を開花させつつある。そしてとうとう、アグネスは『おばあちゃん(グラニー)』になってしまったのだ。そんなバカなと思いつつ、誇らしい気持ちも一杯のアグネス。しかし子供たちが成長すれば問題や悩みも成長する。悪意は無いがお騒がせ者のダーモットがとうとう警察沙汰を起こしてしまい・・・。失われそうになる家族の絆、懸命に生きるブラウン家の苦悩や喜びを綴った、シリーズ第3弾にして最終章。

ああ、とうとう終わってしまうのね。世の中数々の『肝っ玉母ちゃん』が世に紹介されているが(現実・創作問わず)、中でも私の大好きなアグネス・ブラウンの物語が、とうとう終わってしまう。心情としてはのんびり時間をかけて読みたかったのだが、約1時間ほどで半分以上を読んでいた。遅読な私としては奇跡的なスピード。
今回もたくさん笑ったが、涙は少しなのね・・・などと思っていたら、ランチタイムに我慢できずにラストまで読みきった時に号泣。昼時のマックの片隅で、本で顔を隠しながら、流れ落ちるマスカラだとかなんだかそんなもの諸々を必至にせき止めつつ。
今回はダーモットに焦点が当てられる。アグネスすら脇に置かれたかな?という気がしないでもない。子供が成長すればそれぞれが主役になり得る個性を持つ、そうとなれば当然なのかも?前作とはまた別の物語と思いきや、良く読めば深い繋がりがあるようだ。悪い子ほど気になると言おうか、今回のダーモットもまた罪を犯してしまう。子供達が成長し、止む無く家族がバラバラになっていく中では大きすぎる問題に繋がっていくのだ。
アグネスの押さえつけた強がりや、ダーモットの捩れていく強がり・・・。本当に不器用な親子、愛があるから、余計不器用なのかな?グータラな父親の亡霊に揺り動かされる思いがとにかくもどかしい。それでも、一歩一歩、曲がりながらふらつきながら、自力で進もうとする姿に心打たれる。
この物語の良いところ?なのか作者の優しさなのか、子供達がそれぞれ社会的に成功していくところは実はちょっぴり疑問(笑)。人生には色々あるが、人生の基盤というところではかなり恵まれている彼等。全ての子供たち、果ては親友までもが事業で成功するという気前の良さは、何か含みがあるのだろうか?辛いばかりの人生なんて、現実的過ぎるということかな(笑)。
ラストでは、様々なものがループ状に繋がっていく。アグネスと子供たち、ダーモットと息子コーマック、フランキーとダーモット、アグネスとキャリー、そしてマリオン!思い出しても涙腺が・・・。陽気なマリオン、アグネスの親友。彼らは再会した、幸せに、陽気に、そしてドラゴンフライになった。なったのよぉ・・・。
なんて幸せなラストだろうと思いつつ、完膚なきまでに終わらせたなという寂しさ。別に良いじゃない、主役候補、まだ語りつくされていない子供たちもいることだし、小さなアグネスの家で家族全員がお茶でも飲めば・・・。ピエールとアグネスが結婚式でも挙げちゃえば良いじゃない!
こう書いていても陳腐なラストだなとは思いつつ、ブラウン家を愛する者として、もう1つのラストを勝手に作り上げてしまう。フランキーだって登場させちゃう。そう言えば、フランキーは最後に出てきても良かったのでは?
アイルランドに暮らす普通の家族の物語、十分な愛があるのに、ちょっとだけ擦違ってしまう物語。不器用で、でも絶妙なバランスで繋がって支えあっていく家族の物語。真面目に一生懸命暮らしていけば、いつか素敵な人生に到達できる、そんな希望をくれる物語。いつか私も、ドラゴンフライになれるだろうか?
さて最後になるがこの場を借りて、この素敵なシリーズを完全な形で日本に紹介してくださった恵光社様のご尽力に最大限の感謝を。幸せな時間を頂きました♪

グラニー (アグネス・ブラウン3部作)グラニー (アグネス・ブラウン3部作)
(2011/12/06)
ブレンダン・オキャロル

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No title
>伊達さま
>hiyoさんのように読書を心から楽しまれる方、なんて人様から言われるとなんだか嬉しいですね♪

本の輪、これからも広げて下さい!楽しみに待っています。
[ 2012/02/20 21:12 ] [ 編集 ]
No title
hiyoさん、

本の輪が広がっていくというのは信じられることの一つですよね。それもhiyoさんのように読書を心から楽しまれる方がいらっしゃるからだと思います。本との出会いは人との出会いと言われるように、いい本と出会えた人も幸せなら、その人と出会えた本も幸せなのだと思います。ありがとうございます。
[ 2012/02/18 21:23 ] [ 編集 ]
かなり微力ですがww
>伊達さま
ええ、某SNSサイトでアイルランド好きの小説と映画のコミュをやっているんですが、そちらでもぽつぽつ。

本好きのSNSではお世辞かもしれませんが、私の書評を読んでシリーズを読んでくださった方がいたようで、アイルランド好き&アグネス好きとしても嬉しい限りです。

本の輪は広がって行きますよ。次回作を楽しみに、私もアグネスの物語を時折読み返したいと思います。

その前に!『マミー』を購入しなくてわwww
[ 2012/02/11 23:48 ] [ 編集 ]
No title
hiyoさん、

>私も微力ながらあちこちで本書を宣伝しています(笑)。

ありがとうございます! 色んなところで「アイルランドから届いた愛すべき家族の物語」として紹介させてもらっているのですが、せっかくアイルランドから素敵な物語が届いても、ぼくの力不足のせいで読者の皆さまの手元や心に辿り着けなかったら申し訳が立たないので、本当に嬉しいです。励まされます。

次回作候補も少しずつ読み進めているのですが、まだまだ『チズラーズ』と『グラニー』に全力を尽くします。できれば『マミー』にも何らかの形でつなげたいと思っています。夢はふくらむ一方です。
[ 2012/02/09 22:09 ] [ 編集 ]
本当に素晴らしい物語
>伊達さま
『マミー』を初めて読んだとき、この作品が3部作だと紹介されていて、でも絶対に最後まで読めないんあだろうなぁ・・・と思いました。
1人の方の決意と努力で、私の小さな夢が達成されたこと、本当に心から感謝しています。

本作を読んで、沢山泣いて、沢山笑って、本当に素晴らしい時間を過ごせました。読書ってなんて素敵で楽しいんだろうと再認識できました。

私も微力ながらあちこちで本書を宣伝しています(笑)。今後とも素敵な作品を日本に紹介して下さい!楽しみにしています。
[ 2012/02/07 22:15 ] [ 編集 ]
No title
hiyoさん、

またしても素敵なご感想をありがとうございます。「最大限の感謝を」だなんて、こちらこそいつも丁寧に読んでくださって、面白がってくださって、本当に嬉しく思っています。

この三部作に出会って、アグネスやマークやダーモットに励まされながら、ぼくは何とか踏ん張り続けていられるように思っています。この物語をできるだけたくさんの人に読んでもらえるように努力することで、ブラウン家のみんなに恩返しをするつもりです。

「アグネス・ブラウン」三部作は一応これで完結しましたが、この三部作を通じてお知り合いになれたhiyoさんにこれからもお楽しみいただけるような作品を探して、翻訳、出版していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
[ 2012/02/01 11:31 ] [ 編集 ]
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