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『ゴースト・ハント』

2012/08/27 21:32 ジャンル: Category:読書【幻想・奇想・奇譚】
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ハーバート・ラッセル・ウェイクフィールド 著/鈴木 克昌 他 訳/創元推理文庫
来るものを寄せ付けない邪悪な家、死者の霊にとり憑かれる人々、自殺者が後を絶たない川や湖。迷い込んだ人々を襲う得体の知れない生き物。ゴースト・ストーリーの本場とも言われるイギリスが生んだ名手による短編集。

遠く海の向こうイギリスと我が日本、相違点は色々とあるけれど、似通ったところも多少はある。その一例は、ホラーの感性だと思っていた。とかく大量の血と凄惨で猟奇的な殺害がメインのアメリカン・ホラーとは違い、どこか伝統の趣きすら感じられる精神的な恐怖、それがイギリスと日本の『ホラー』に通ずるところだと思っていた。
彼の国では、幽霊が住み着いているお屋敷の方が高値が付く・・・などとは本気か冗談か解らないが、それほどにある種の文化である。日本では幽霊屋敷といえば敗退の極みとして描写されるが、そこに根ざす『ゴースト』の心意気はかなり近しいものがある・・・ような気がしていた。しかし、本作はそんな私の親近感が軽く往なされた気がする。
時代は第一次世界大戦前後がメインだが、そこはかとなく漂うモダンな雰囲気。英国スタイリッシュの片鱗を覗かせるような、あえて語りきらない恐怖への誘い。露骨な部分はいやらしく表現しないで、あくまでも芸術の域に留まろうとしているようなね、そんな小奇麗さがある。別に嫌いじゃないけど。日本の怪談のように、最後に・・・・・・・・『ゥワアアアアアアア!!!』と驚かすような小賢しさは無いのよ、そっちも別に嫌いじゃないけど(笑)。
モチーフは比較的共通したものが多い。家そのものが邪悪さを備えている場合、悪霊でひきつける川や湖(水場に悪霊が溜まるというのは、世界共通の認識なのだろうか?)殺害された人間の怨霊、説明の付かない不可思議な生き物の恐怖辺りなのだが、とりわけ、『家』にまつわる小品が多かったように思う。
私が愛して止まないジャック・フィニーは、家を擬人化し、愛情溢れる家との作品を幾つか描いており、私がジャック・フィニーを愛するに至った理由は正にそれなのだが、本作はその真逆を行く邪悪さによって人々を惑わす家が出てくる。愛情面において私は絶対に家に『感情』があると信じているので、『悪意』に関しても頷かざるを得ず、この辺の話が妙にリアルで怖かった。
沼の中にずるずる引きずりこみつつ、いざという瞬間にパッと手を離される、そんなあっけなさが残る作品が多いが、ざっくり殺害されて、不可解な死というミステリ風の終わり方もある。全体的に霊や異次元のものを暗に匂わせているだけに、サスペンスタッチで途中ホラー作品だとは思えなくなることもしばしば。怖い話はとにかくダメ!という方でも、普通に楽しんでいただける作風だと思われる。個人的には、もう少し背筋が凍るような怖さがあっても良かったかな(笑)。

ゴースト・ハント (創元推理文庫)ゴースト・ハント (創元推理文庫)
(2012/06/28)
H・R・ウェイクフィールド

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