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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『灰色の季節をこえて』

2012/09/08 01:00 ジャンル: Category:読書【ドラマ】
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ジェラルディン・ブルックス 著/高山 真由美 訳/武田ランダムハウスジャパン
1665年、春にやって来た仕立屋の男が、原因不明の病気によって命を落とした。それから後、同じ病で次々と村人が命を落とす。都心部でも猛威を奮い始めていたペストがその小さな村にもやって来たのだった。周辺にはまだ飛散していないと知った牧師は、村人達に自らを犠牲にして被害を最小限度に抑えるよう呼び掛ける。僅かな希望も打ち砕く病魔の嵐の中で、18歳で寡婦となり、幼い息子達も次々ペストに奪われたアンナは、牧師夫妻と共に絶望の村を救うべく奔走する。

だいぶ評判の良かった本作、噂に違わぬ仕上がりだった。意外に感じたのは、作品の主題の割にはエンターテイメントという印象が強かったこと。語り部アンナを取り巻く魅力的な男性陣がメロドラマ的要素を醸し出し、牧師の聡明な妻との強い絆や、アンナの家族の俗っぽく少々狂気的な存在感など、作りこまれた物語性が高いのが所以だろう。
実際の出来事に端を発したと言うが、名前をもじったりディティールを捉えたりしたくらいかな?と思う。ただ、拡散を防ぐために村を封鎖するという勇気と、出たくても出られない村人達の葛藤は無理がなくリアルで、ペストの地獄と現実社会の地獄、当時のギリギリの状態を簡潔に表しているようで、高いエンターテイメント性に加えて史実を描きだす力量を感じた。
先に書いたようにいささかメロドラマチックな部分があるので、女性の方がより傾倒できるかな?という感じ(笑)。かく言う私もなんとなくドキドキしつつ(笑)、ラストでは思い切り良く壮大な展開に驚いた。これは、自身がかつて旅した世界感を上手く融合した結果なのだと思うが、自らの持てるものを余すところなくという処女作ならではの充実振りが伺える。とにかく、高尚過ぎずありがちにもならず、読ませる上手さがある作家だと思う。本作も、一気読み必至の作品。

灰色の季節をこえて灰色の季節をこえて
(2012/04/12)
ジェラルディン・ブルックス

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