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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『手紙』

2013/02/14 21:26 ジャンル: Category:読書【ドラマ】
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ミハイル・シーシキン 著/奈倉 有里 訳/ CREST BOOKS
若いワロージャとサーシャは恋人同士。ワロージャは1900年の中国の戦場へ赴き、サーシャは現代のロシアに残る。2人は手紙を交わし続け、それぞれの日常と想いを綴っていく。しかしなぜ?時を超えた2人の恋は褪せること無く、ワロージャは戦場で過酷の日々を生き、サーシャは様々な『人生』の問題に翻弄されていく。結婚や流産を乗り越えて成長するサーシャと、苛烈な戦場で濃密な瞬間を生きるワロージャ、お互いが再び出会うその日まで・・・。

なんで時代が違うんだ?一体いつ2人は一緒だったんだ?どうやって手紙は届いているんだ?という疑問は誰もが感じるだろう。そして、ほとんど全ての読者が、途中からそんなことはどうでも良くなっていくだろう。
若く無邪気な恋人だったワロージャとサーシャは、一方で戦場という過酷さによって急速に、一方では長い人生によって緩やかに成長していく。それでもお互いにかける想いは色褪せることなくとうとう最後には・・・ふふ、まぁ言わぬが花ですな。
とは言え、あのラストは?個人的には『人生のその先』なのではないかと思ってしまう。雪で生まれた娘、亡くなったはずの父親、何もやることのない穏やかな休日、幻想的な語り口に変わるワロージャの手紙・・・。ワロージャは戦争によって命を落としたと考えられるが、サーシャはなぜ?とは思うのだが、それでも2人がようやく出会うはず旅路には、どこか霞がかかったような幸福感が漂っている。
読んでいるこちらもいよいよか、とうとう会えるのね!と胸が高鳴る思い。一応、腐りかけでも女ですから(笑)
あとがきにも、主人公達の成長を描いているとある。当たり前に人生によって成長するサーシャと、戦場で成長するワロージャ。ロシアが隠したい戦争の話であるとも言っている。幾つもの側面を持つ本作は、戦争を語るシリアスな物語であり、愛し合うカップルの時間を追った恋愛物語であり、1人の女性の人生の物語でもある。明確な区別は付けられないが、読後はそれらが絶妙に相まっているようでなんとも不思議な感じがした。
普通なら3つに分けても良いような物語を、ワロージャとサーシャの時空的に隔てられて不思議な恋愛を軸にして巧みにまとめている。普段は難解な作品が多いと言われる著者の、その難解さが大衆的に生かされた作品なのではないだろうか?

手紙 (新潮クレスト・ブックス)手紙 (新潮クレスト・ブックス)
(2012/10/31)
ミハイル シーシキン

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