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読書はライフワーク、映画鑑賞は人生の潤い、旅行は趣味にしたいなぁ♪日記は日々の覚書き。

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『シティ』

2013/03/05 21:18 ジャンル: Category:読書【ドラマ】
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アレッサンドロ・バリッコ 著/草皆 伸子訳/白水社
天才少年グールドは少々浮世離れしたシャツイ・シェルという15歳年上の女性とひょんなことから出会う。グールドの友人は巨人ティーゼルと無口?なプーメラン。シャツィを家政婦として雇ったが、軍人の父親は遠く離れた基地にいる。彼の住まいは家と大学。シャツィの夢は『ウェスタン』。クロージングタウンを舞台とした最高に格好良いウェスタンだ。グールドはトイレでラジオの中継を真似、天性の才能を持ったボクサー・ラリーの顛末を物語る・・・。

いや〜、久々に面白くて、ページをめくる手を止められなかった。A ・バリッコと言えば、少々難解という思い込みがあったのだが、良く考えてみれば『海の上のピアニスト』は小説、映画共に甲乙つけ難い面白さだったし、『絹』に関してが映画のみだが、世界観は大変好みだった。
面白く無いはずは無かったんだよね。これほどの厚みの本をもう夢中で読みふけり、それでも終わってしまうのが惜しいと思った。憎らしい程の才能とそれだけにとどまらない完成度の高さ。
3つの物語が交錯するのだが、どれをとっても一級品の面白さがありながらそれが1冊にまとめられている。なんて贅沢・・・そしてなんて勿体無い!シャツィの語る『ウェスタン』は罪や運命を軸にしてまさに埃っぽい砂塵が舞い上がるような男臭さ。ラストの格好良さは胸がじんじん痺れるほどだ。
グールドが語るラリーの物語もまた格好良い、そして物悲しく刹那的。それぞれの物語をシャツィとグールドが語ることにも意味があるのだが、そこを切り離しても作品としての価値は高い。作中作品とは言い切れない質の高さなのだ。
そして中心となるシャツィとグールドの物語。これもまた・・・切なくておかしくて、ずっと続いて欲しかったのにあっけなく放り出されるようなラストでなんとももう・・・。
グールドが辿り着いた先は驚くような場所だけど、そこにこそ彼の心の平安があったのだろうね。少々殻にこもってしまった印象が無いではないが、何しろ賢い少年のこと、その賢さと心が溶け合った時、彼はきっとそこから旅立って行くのだろう。
イタリア人が描いたアメリカの物語だが、随所随所にヨーロッパが潜んでいる。アメリカを知らない私だが、思わずニヤリとさせられること度々。グールドが辿り着いた先もヨーロッパ的なのだけど、ここにそのペーソスを持ってくるか!と最後にニヤリ。
グールドが決別できなかった親友との絆に、切なさを感じつつなぜか暖かさを感じてしまった。ここにシャツィがいたら?完璧な4人組のはずだったのにそこから旅立った意味とは?う〜ん、面白く読めて最後まで考えさせられる、小説にあるべき完璧な形がここにあったのか!という感じだ、ありがとう!

シティシティ
(2002/01)
アレッサンドロ・バリッコ

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