『ロード・オブ・ドッグタウン』
〔米〕LORDS OF DOGTOWN
監督:キャサリン・ハードウィック
脚本:ステイシー・ペラルタ
エミール・ハーシュ/ヴィクター・ラサック/ジョン・ロビンソン/マイケル・アンガラノ/ヒース・レジャー
70年代、アメリカ西海岸にあるドッグタウン。貧しさ以外にあるのは、若さと夢だけの少年達がいた。 毎日サーフィンとスケートボードに明け暮れていたが、サーフショップの経営者スキップがスケボーブームに目をつけて、少年達を集めたチームを作る。華やかでスピーディーなライティングをするZ−BOYSの活躍はやがて全米中に広がり、明日をも見えなかった少年達は、いつしか全米中の若者のヒーローになっていた。70年代後半のスケボーブームを盛り上げたZ−BOYS主要の3人、ジェイ・アダムズ、トニー・アルヴァ 、ステイシー・ペラルタに焦点を当て、友情と破局、少年が青年になるために、失ったものと得たもの。栄光の裏に隠された、青春の光を鮮やかに描き出す。
なんて言ったら良いんだろう?とにかく良かった。全てが、青春映画のあるべき姿を持っていた。『良かった』としか言いようがなく思えるのだが、ここは感想文を書くところ、頑張って書いてみたいと思う(笑)。
ご想像お付の通り、私はスケートボードなんぞはやらない。あの物に、遊び以上の姿があるとも思っていない。年齢的にも、実際のZ−BOYSの方が近いぐらいだ。だけど、スケートボードを乗り回す少年達に、そのライティングのスピード感とリズム感に、何よりも彼等のスタイル(英語で言うスタイルね)の格好良さに、完全に魅せられてしまった。ああ今更、この歳で(笑)。
まず映像が良い。色合い、カメラワーク等全てが、青春とスケートボード、その2つを表すためだけに、計算され尽くしたようだった。そして音楽がまた良い!70年代を代表する名曲が全編に流れ続け、そのリズム感を映画の中に注ぎ込んでいた。途切れることの無いスピード感、それに被さるリズム、走り続ける画面に吸い寄せられ、脇目をする余裕など無かった。
この映画の青春のカリスマはジェイ・アダムズだ。演じるはE・ハーシュ。『イノセント・ボーイズ』の感想ではJ・ブラックに似てるなんて言ったが、その気持ち、覆ってはいない。しかしちょっと、L・ディカプリオにも似ていた。ということはJ・ブラックとL・ディカプリオはイコールなのか?なんて事はどうでも良いとして(笑)、カリスマとは、どこか危ないところがあるから衆目を惹きつけるのか?
このジェイという男、仲間の中では一番に不器用で、一番にスケートボードを愛していたのだと解る。E・ハーシュは役者として(個人的に)注目株だ。そんな複雑で単純な男を、実に上手く演じていた。
結局は、愛するものを単純に真直ぐに愛することしか出来なかったジェイは、栄光の階段を自ら下りてしまう。1つの愛を別の形に転化できなかったジェイは子供であり続け、そこがまた、カリスマたる所以なのだろうと思う。自分に為し得ないスタイルを持っている人ほど、惹き付けられるものも無い。
語るべきはない程に、、なんて言っていたが、またしても語りすぎているようだが、実はまだまだ言いたい事はある。H・レジャーの汚い演技は最高とか、ジェイ・アダムズ以外の少年達も良かったとか、ただ若さと苦悩だけを薄っぺらく描いただけの映画じゃないとか、かといってわざとらしくありがちな甘ったるさも無いとか、切れ味がよい清々しさだとか、大袈裟じゃないからこそ盛りあがる感覚とか、ラストに見せられた、過ぎ去った青春を想わせるホロ苦さだとか、もう、それこそ沢山。
要は、映画を観ている間も止まらない、観終わった後も止まらない。とにかく、心のどこかに寝ていた、曰く青春という言葉が包み込んでいる全ての感情が、解き放たれるような映画だったという事なのだ。
久々の、秀作。お薦めです。DVD欲しいです。
ぽすれん『ロード・オブ・ドッグタウン』紹介
監督:キャサリン・ハードウィック
脚本:ステイシー・ペラルタ
エミール・ハーシュ/ヴィクター・ラサック/ジョン・ロビンソン/マイケル・アンガラノ/ヒース・レジャー
70年代、アメリカ西海岸にあるドッグタウン。貧しさ以外にあるのは、若さと夢だけの少年達がいた。 毎日サーフィンとスケートボードに明け暮れていたが、サーフショップの経営者スキップがスケボーブームに目をつけて、少年達を集めたチームを作る。華やかでスピーディーなライティングをするZ−BOYSの活躍はやがて全米中に広がり、明日をも見えなかった少年達は、いつしか全米中の若者のヒーローになっていた。70年代後半のスケボーブームを盛り上げたZ−BOYS主要の3人、ジェイ・アダムズ、トニー・アルヴァ 、ステイシー・ペラルタに焦点を当て、友情と破局、少年が青年になるために、失ったものと得たもの。栄光の裏に隠された、青春の光を鮮やかに描き出す。
なんて言ったら良いんだろう?とにかく良かった。全てが、青春映画のあるべき姿を持っていた。『良かった』としか言いようがなく思えるのだが、ここは感想文を書くところ、頑張って書いてみたいと思う(笑)。
ご想像お付の通り、私はスケートボードなんぞはやらない。あの物に、遊び以上の姿があるとも思っていない。年齢的にも、実際のZ−BOYSの方が近いぐらいだ。だけど、スケートボードを乗り回す少年達に、そのライティングのスピード感とリズム感に、何よりも彼等のスタイル(英語で言うスタイルね)の格好良さに、完全に魅せられてしまった。ああ今更、この歳で(笑)。
まず映像が良い。色合い、カメラワーク等全てが、青春とスケートボード、その2つを表すためだけに、計算され尽くしたようだった。そして音楽がまた良い!70年代を代表する名曲が全編に流れ続け、そのリズム感を映画の中に注ぎ込んでいた。途切れることの無いスピード感、それに被さるリズム、走り続ける画面に吸い寄せられ、脇目をする余裕など無かった。
この映画の青春のカリスマはジェイ・アダムズだ。演じるはE・ハーシュ。『イノセント・ボーイズ』の感想ではJ・ブラックに似てるなんて言ったが、その気持ち、覆ってはいない。しかしちょっと、L・ディカプリオにも似ていた。ということはJ・ブラックとL・ディカプリオはイコールなのか?なんて事はどうでも良いとして(笑)、カリスマとは、どこか危ないところがあるから衆目を惹きつけるのか?
このジェイという男、仲間の中では一番に不器用で、一番にスケートボードを愛していたのだと解る。E・ハーシュは役者として(個人的に)注目株だ。そんな複雑で単純な男を、実に上手く演じていた。
結局は、愛するものを単純に真直ぐに愛することしか出来なかったジェイは、栄光の階段を自ら下りてしまう。1つの愛を別の形に転化できなかったジェイは子供であり続け、そこがまた、カリスマたる所以なのだろうと思う。自分に為し得ないスタイルを持っている人ほど、惹き付けられるものも無い。
語るべきはない程に、、なんて言っていたが、またしても語りすぎているようだが、実はまだまだ言いたい事はある。H・レジャーの汚い演技は最高とか、ジェイ・アダムズ以外の少年達も良かったとか、ただ若さと苦悩だけを薄っぺらく描いただけの映画じゃないとか、かといってわざとらしくありがちな甘ったるさも無いとか、切れ味がよい清々しさだとか、大袈裟じゃないからこそ盛りあがる感覚とか、ラストに見せられた、過ぎ去った青春を想わせるホロ苦さだとか、もう、それこそ沢山。
要は、映画を観ている間も止まらない、観終わった後も止まらない。とにかく、心のどこかに寝ていた、曰く青春という言葉が包み込んでいる全ての感情が、解き放たれるような映画だったという事なのだ。
久々の、秀作。お薦めです。DVD欲しいです。
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ぽすれん『ロード・オブ・ドッグタウン』紹介
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