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旅の最後に
- 2006/03/30(木) 23:04:23
さて本日でこの旅は最終日だ。4ヶ月いた時より、なぜか長く感じた。楽しくないから長かったという訳ではない。今にして、やはり帰りたくない気持ちが強い。スペイン・・・楽しかったな。。。ミラノは最悪だったけど、やはりイタリアは良い。近いのにイギリスに行けなかった事は残念だ、アイルランドも、何とかして行きたかった。ああ、もう一度スペインに戻りたい。。。ああ、、、帰りたくない。
この旅で私は、人生をじっくり見つめてみようと思っていた。アホか、あり得ん。移動も多かったし、慌しい旅だったのに、そんな事考えていられますかって!(笑)。
しかし、こうして1人でヨーロッパを旅していると、何かを見つけたいとか、何かをこの国から拾いたいとか、常に思ってしまう。前回も思ったのだが、ほんの少しの親切を行うのは決して難しい事ではなくて、どちらかを選ぶなら、私は常に優しさを持った人間でありたいと思う。一瞬の笑顔で、信じられないほども救われる人がいるのだと、救われた私は実感として思うのだ。例えばそんな些細な事も、旅から拾える有意義な事なのかも知れない。
私はヨーロッパが好きだ。この小さな国の集まりの大きな連なりの、長きに渡る歴史が好きだ。そこで守られている伝統が好きだ。仏頂面でも人々が好きだ。
そして残念ながら私は、人間以外では、日本という国がどうしても好きになれない。国のあり方、伝統に対する姿勢、『日本』というアイデンティティを、どうしても感じることが出来ない近代的な都市。なぜ日本は、こうまで歴史を振り捨てる事が出来るのか?
この旅で私は、日本に興味があるという人に出会った。ビルしかないような日本にどうして興味があるのか?と聞いたら『それがオリエンタルな魅力だから、この国にそれが無いでしょ』と周囲を示された。私は東京やビル群を、『オリエンタル』などと思って欲しくは無い。日本の魅力は、決してそんな所には無いはずだから。確かに『近代的』の象徴として日本があるとは思う。この旅でも、思わぬところで日本語を目にしたのは、やはりテクノロジーの舞台だった。
そうした日本の姿が、現代における『オリエンタル』であり『日本の魅力』なのかも知れないが、飽きれる程に懐古趣味な私としては、日本の良さを伝えるために、そうしたテクノロジーは必要ではないと思いたい。
ただ嬉しいのは、『日本に興味がある』という人と話をした場合、常に『人が親切で素晴らしい』と言われることだ。『敬う』という心を強く持つ私達は、そうした触れ合いと精神レベルで、『日本の良さ』を諸外国の人達に伝える術を持っているのだろう。ただし、そうした人間の良さを信じて『日本人のお嫁さんが欲しい』と言っちゃう人がいる。そこは大きな勘違い(笑)、お気をつけあそばせ。
私のヨーロッパ好きは増長するばかりだ。憧れも膨らむばかり。例えば些細な事でも良いから、この気持ちを人生に生かせたらと思う。旅に出ると、いつも考える事だ。今回もその答えは出ないままではあるけれど。
もう1つは、日本を何故好きになれないのか?という疑問の答え、それも出ていないままだ。日本人として、日本という国を誇りに思える人間になりたいと思う。自国を誇りと自信を持って褒めるこの国の人達に対して、私はどうしても『日本は良いところだから、是非いらっしゃい』とは言えないでいる。京都や金沢などなら胸を張って言えるのだけど、『秋葉原にいらっしゃい』とは、絶対に言いたくない!
そもそもテクノロジーに、飽きれるほどの便利さに、日本に暮らしながらにして疑問を持っているタイプなので、今の日本のあり方を容認できないのは仕方が無いのかも知れないが、やはり、自国を愛せる人間になりたいのだ。『良さ』に対する価値観を、見直すべきなのだろうと思っている。
色々考える事はあったけど、結局は普通の旅行として幕を閉じそうだ。せっかく作った時間なので、もう少し有意義な精神的時間も持ちたかったが、4ヶ月かかって出来なかったものは18日間じゃ無理だわな(笑)。
やはりこの国々のどこかで、1年ぐらいは暮らしてみたいと思う。その辺を、今後はじっくり検討してみようかな。まずは言葉か。。。結局はいつもそこに落ち着いてか弱い決意をするのだ。
さて明日は、午後から飛行機に乗って、我が祖国、日本を目指す。
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