『アビエイター』

  • 2006/04/06(木) 14:13:04

〔米〕THE AVIATOR
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジョン・ローガン
レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ブランシェット/ケイト・ベッキンセイル/アレック・ボールドウィン/ジョン・C・ライリー


18歳で両親の財産を相続したハワードは、自らが監督となって壮大な空中戦を盛り込んだ大作映画を製作する。映画は大成功し、ハリウッドでも有名人となるハワードは、自らが設計した飛行機を完成させ、航空業界にも乗り込んでいく。資産を全て注ぎ込んでも、自らが思った通りの企業戦略を進めるハワードは、私生活では、既に有名であった女優、キャサリン・ヘップバーンと婚約するなど、女優とのスキャンダルが後を絶たないものだった。飛行家・映画監督などで知られるアメリカの大富豪、ハワード・ヒューズの半生を描いた作品。

M・スコセッシ監督のここ最近の映画と言えば、『ギャング・オブ・ニューヨーク』を思い出す。主演レオ様という部分でも、何か共通点が多い気がする。
壮大で豪華キャストで、舞台設定が凝っていてリアルで、1人の男の半生を描いている。そして長い、不必要に長い169分(『ギャング・オブ〜は160分)。余計なエピソードが多い割に、話の本筋が薄っぺらい。要点が薄弱。主人公が何年経っても老けない点も似ている。
要はL・ディカプリオ自体が全く老けない。童顔だと思うんだけど?10代の役も出来るでしょ。K・ブランシェットと5つしか離れておらず(下)、K・ベッキンセールとは1つ違い(上)とは思えない。レオ様御歳32才になられます。見えないよね、映画冒頭の18歳〜22歳ぐらいの頃が一番しっくりハマってた。
もう1つ、貫禄のある役は似合わない。『ギャング・オブ〜』のような役なら全然良い。企業のトップで富と名声を手に入れて、多くの有望な人材を動かすような、若手社長には見えないだけ。航空会社のパンナムが出てくるが、L・ディカプリオ主演の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を思い出し、軽い詐欺師の役の方が良いとずっと思っていた。
これではアカデミーはムリでしょう。ある意味かわいそう。彼は演技派だと思うし、実際この映画でも、精神的に不安定な男を上手く演じていた。んが、余りに設定にそぐわなく思えて、その難しい精神状態に至った後半は、『演じてます!頑張ってます!!』と言われているよで、過剰演技に見えた。
しかもH・ヒューズの自伝映画だから、100%ヒューズが出てくる。主演の良し悪しでも映画の方向性が決定するが、完全なるミスキャストとしか思えなかった。演技が悪いのではなく、キャスティングの問題ね。制作総指揮にL・ディカプリオが関わっているが、自分がやりたいから何でもやる!というのは問題。作中のヒューズもそんな人だったけど(笑)。
H・ヒューズは、とかく様々な話題を呼んだ人物。似たような存在だと、私はヴァージンの社長を思い出す。しかしヒューズに比べれば、あの社長なんか可愛いものだろう。その辺の多彩な人生が、いまいち良く解らなかった。戦争成金の悪評は今でも残っているが、映画を観ていて、いつが戦争中だったのかすら掴めなかった。『軍』なんて言葉と戦闘機が出てきていたので、かろうじて『あ、、今第二次大戦中?』と予測が付くぐらいで。
私生活の面も描き出しは薄く、いまいちヒューズという人を楽しめなかった。異常な潔癖症で、人が飲んだグラスも使えないのに、キスとかは出来るんだ・・・(笑)という、どうでもいい事を考えていた。絶対、そっちの方が汚いと思うんだけどね。
主演と監督に若干(じゃないって?)問題を感じたが、看板女優2人は良い。K・ベッキンセールとK・ブランシェット。単に2人とも大好きだから!という話でもあるが(笑)。だって綺麗なんだもん♪美しいし演技も良いし、個人的には文句無し。この2人を見ているだけで幸せを感じる。それで良いかと、2時間49分が終了したとき思った(もう殆ど3時間って・・・)。映画館に行かれた方、お疲れ様でした。。。

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