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『RENT/レント』
- 2006/12/04(月) 16:25:00
〔米〕RENT (2005年)
監督:クリス・コロンバス
ミュージカル原作:ジョナサン・ラーソン
脚本:スティーヴン・チョボスキー
アンソニー・ラップ/アダム・パスカル/ジェシー・L・マーティン/ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア/イディナ・メンゼル/ロザリオ・ドーソン/トレイシー・トムズ
地域の再開発に伴って、家賃を滞納しているマークとロジャーの2人、及びマンションの住人全員が追い出されそうになっていた。芸術に対する夢を追い求め、自身の信じる道を追い続けたい彼等だが、全うな社会の良識からは認められず、金は無く、エイズに苦しむ者や、真実の愛に気がつかない者、若さが溢れる悩みを抱えて行き詰っていた。1989年のクリスマス・イブ、ここからの1年間、イーストビレッジに住む若者達の大切な1年間が記録されていく。
いや〜、良い映画を観た。そもそもこの映画、公開当時から気になっており、初めてトレイラーを観た時に冒頭の歌の歌詞を聴いて、一刻も早く観たくなった映画だった。
私はもともと『言葉』に大きな影響を受けるのだが、この歌詞の『1年を何で測りますか?』という辺りに、まさにグサリと突き刺さるような衝撃を受けたのだ。そういう時の常として、ボロボロと涙がこぼれてきた。クサい話じゃなくて、流れてくる男女の美しいハーモニーとあいまったその言葉に、胸が痛くて仕方がなくなったのだ。
若い頃の1年間とは、余りにも様々な事が起こる。年を取って生活が安定するにつけ、365日が一瞬で過ぎたかと思える。様々な経験を通して、真新しさも無くなって、日々の暮らしに印象深さが無くなる。そこを思いっきり突かれた気分だ。
果たして私は、1年間を何で測るだろう?私のメジャーは何なのだろう?そしてこの映画は、様々なメジャーを持った若者達が、中でも愛と言う測りを通して1年間を精一杯過ごすという内容だ。
時を同じくして観た映画『ロシアン・ドールズ』が、真実の愛を探して奮闘する映画なら、こちらは真実の愛をいかにして受け止めたら良いのか悩む若者達。自らが追い求めるものに対する姿勢は同じだが、描き方が違う。
エイズ、同性愛、ボヘミアン的生活など、1989年頃を反映した社会派な内容だ。今にしてしまえば、同性愛同士の結婚も認められ、芸術の多様性は拡大し、エイズに対する考え方や態度、対処も変わってきた。いささか古さも感じるが、普遍的な部分は多分に残しているとも言える。
中でも私が強く感じたのは、『一生懸命』に生きることの難しさや大切さ。『No day but today』。つぶやき続けていれば、真実に近づけるだろうか?
オフ・ブロードウェイのオリジナルキャストをほぼ揃えた本作、楽曲の素晴らしさも然ることながら、役者達の強い思い入れが伝染したような仕上がりだった。大仰な事は何も無いストーリーなのだが、心に強く訴えかけてくるものを持つ映画だ。
雰囲気も、現実の街中の風景と舞台らしさを感じるセットを巧みに使い分け、映画らしさと同じように、舞台感覚も感じられる。
生きること、大切なのは思い切り生き抜くこと。これもまたコピーが良い。『歌うように、愛したかった。踊るように、生きたかった。――燃える尽きる、その瞬間まで。』
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ぽすれん『RENT/レント』紹介
ジャンル:
- 映画
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