『ラファエロ真贋事件』
イアン・ペアズ著/鎌田 三平訳/新潮文庫
ローマのとある小さな教会で、イギリス人のジョナサン・アーガイルという青年が逮捕される。ジョナサンが言うには、この教会にあったマンティーニの画の下には、ラファエロの隠された名画が眠っていると言う。しかしジョナサンが訪れた際には、既にその画はイギリスの有名画廊によって購入された後だった。その後その画廊の経営者バーンズによって隠されたラファエロが露にされ、高額必死のオークションにかけられる。国の威信にかけてラファエロの名画を買い戻したイタリア国立美術館だったが、今度はまたしてもジョナサンによってその真贋が問題になってしまう。警察の盗難美術部品特捜部部長のボッタンドはこの事件の裏に隠された真実を探り出そうとするのだが、有名な贋作者を追ってスイスに出向いたりと忙しい。助手のフラビアはジョナサンに近づき、2人でこの名画にまつわる事件の謎を追うことになるのだが。名画紛失・真贋問題、はては殺人まで起こってしまって、事件は迷走しはじめる。
イギリス人が書いた、基本ローマが舞台の作品。イギリスとイタリアが好きな私には、軽い気持ちで楽しめるミステリ?だった。はたして、ミステリと呼んで良いのか悪いのか?
ミステリとしては3流。事件の発端も途中経過も無理やりと感じることがしばしば。発端となるジョナサンの人柄と、それに食らいつくイタリア警察の意見がちぐはぐで、ミステリとしてはそうあるべき流れなのかも知れないが、人物像として追いついていない。結末も、2転3転させたかったのかも知れないが、鮮やかさに欠ける残念なもの。読んでいて結末は明白だったし、それでも!と勝手に想像した結末の方が、実際面白かったのではないか?なんて失礼な事まで思ってしまった。
とはいえ、イギリス人が描くイタリアは面白かったし、軽い話のテンポも読みやすかった。重ねて言うが、人物の描きこみが薄弱でミステリが成り立っていなかっただけなのだ。
ラファエロは大好きな画家だし、解りやすい特徴のある画家なのでイメージも持ちやすく、ローマと言う世界有数の観光地が舞台なのも取り付きやすい。他の有名なイタリア人作家が描くイタリア文学は、とかくディープな土地勘で、読んでいて頭の中がどこの国なのかわからなくなる事もあるし(笑)。イギリス人が憧れるローマの姿が描かれていて、悪しき部分にすら愛情を感じる、その辺も第三者としてヨーロッパを見る私には親近感があって面白かった。
作品の質として楽しむと言うよりも、描かれたバックボーンを想像している方が楽しかったかな?とは思うが、なかなか魅力的な登場人物だったので、今後続く作品が読めないのが非常に残念。新潮文庫って、メジャーじゃない作家はシリーズでも1作しか出さないの良くあることだしな・・・。早川が版権買ってくれていたら、と思ってしまった。(作品とは全然関係ない締めで失礼)
ローマのとある小さな教会で、イギリス人のジョナサン・アーガイルという青年が逮捕される。ジョナサンが言うには、この教会にあったマンティーニの画の下には、ラファエロの隠された名画が眠っていると言う。しかしジョナサンが訪れた際には、既にその画はイギリスの有名画廊によって購入された後だった。その後その画廊の経営者バーンズによって隠されたラファエロが露にされ、高額必死のオークションにかけられる。国の威信にかけてラファエロの名画を買い戻したイタリア国立美術館だったが、今度はまたしてもジョナサンによってその真贋が問題になってしまう。警察の盗難美術部品特捜部部長のボッタンドはこの事件の裏に隠された真実を探り出そうとするのだが、有名な贋作者を追ってスイスに出向いたりと忙しい。助手のフラビアはジョナサンに近づき、2人でこの名画にまつわる事件の謎を追うことになるのだが。名画紛失・真贋問題、はては殺人まで起こってしまって、事件は迷走しはじめる。
イギリス人が書いた、基本ローマが舞台の作品。イギリスとイタリアが好きな私には、軽い気持ちで楽しめるミステリ?だった。はたして、ミステリと呼んで良いのか悪いのか?
ミステリとしては3流。事件の発端も途中経過も無理やりと感じることがしばしば。発端となるジョナサンの人柄と、それに食らいつくイタリア警察の意見がちぐはぐで、ミステリとしてはそうあるべき流れなのかも知れないが、人物像として追いついていない。結末も、2転3転させたかったのかも知れないが、鮮やかさに欠ける残念なもの。読んでいて結末は明白だったし、それでも!と勝手に想像した結末の方が、実際面白かったのではないか?なんて失礼な事まで思ってしまった。
とはいえ、イギリス人が描くイタリアは面白かったし、軽い話のテンポも読みやすかった。重ねて言うが、人物の描きこみが薄弱でミステリが成り立っていなかっただけなのだ。
ラファエロは大好きな画家だし、解りやすい特徴のある画家なのでイメージも持ちやすく、ローマと言う世界有数の観光地が舞台なのも取り付きやすい。他の有名なイタリア人作家が描くイタリア文学は、とかくディープな土地勘で、読んでいて頭の中がどこの国なのかわからなくなる事もあるし(笑)。イギリス人が憧れるローマの姿が描かれていて、悪しき部分にすら愛情を感じる、その辺も第三者としてヨーロッパを見る私には親近感があって面白かった。
作品の質として楽しむと言うよりも、描かれたバックボーンを想像している方が楽しかったかな?とは思うが、なかなか魅力的な登場人物だったので、今後続く作品が読めないのが非常に残念。新潮文庫って、メジャーじゃない作家はシリーズでも1作しか出さないの良くあることだしな・・・。早川が版権買ってくれていたら、と思ってしまった。(作品とは全然関係ない締めで失礼)
Category : 読書【ミステリ・サスペンス・犯罪】
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イアン・ペアズ著「ラファエロ真贋事件」 名画の贋作ものだなとタイトルに魅かれてかりた本。 世にでていないラファエロの絵が発見されるんだけど。 その絵に贋作の疑いがでて本物をさがすうちに・・・
2007/04/08(日) 07:59:17 | 読書、むりかい。
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