『ドリームガールズ』

  • 2007/09/02(日) 16:34:36

〔米〕DREAMGIRLS (2006年)
監督:ビル・コンドン
原作:トム・アイン
脚本:ビル・コンド
ジェイミー・フォックス/ビヨンセ・ノウルズ/エディ・マーフィ/ジェニファー・ハドソン/アニカ・ノニ・ローズ/ダニー・グローヴァー/キース・ロビンソン


1962年のデトロイト、ディーナ、エフィー、ローレルの3人は、音楽界で成功する夢を抱いてオーディションに参加した。惜しくも落選したが、カー・ディーラーで野心家のカーティスが彼女等のマネージメントを引き受け、丁度バックコーラスが辞めたばかりの人気歌手、ジェームズ・アーリーのバックコーラスの座を手に入れる。ジェームズの遠征に同行した彼女たちは、徐々に人気を獲得し始め、当時家庭に浸透し始めたTVを利用して、『ザ・ドリームガールズ』として売り出し始める。しかしそのために、これまでメインボーカルを務めていたエフィーではなく、ルックスの良いディーナがリードを取る事を要請される。まさにこれから!だった彼女等はその提案を受け入れて一躍スターダムにのし上がっていく。

いや〜、各所で高評価を得ただけあって、まずまず、無駄な部分の無い楽しめる作りで、一級の娯楽作に仕上がっている。思えば、男性のこうした音楽界での成功と衰退といった半生を描いた作品は多いのだが、女性のものは少ない。この作品は自伝ではないのだが、女性の黒人3人グループと言えば、パっと思い浮かぶ大御所もいるだろう。
孤独に陥りがちで、女性問題も多々ある男性アーティストものとは違い、女性らしい問題や難所、高揚が巧みに描かれて、声高に『女性』を主張するでもなく、下手に愛や友情を盛り込むでもなく、実に良く出来た脚本。
なんと言っても、歌が良い。J・ハドソンの歌が最初に流れたとき、正直鳥肌が立った。いや〜、上手い上手い。この時代の歌声にぴったりマッチ。ビヨンセも上手いが、いわゆるソウルを感じさせるR&Bの流れを考えると、J・ハドソンには適わないなぁと思った。
映画の流れでも、歌よりも顔!と言われてしまうディーナ。世界中で押しも押されぬ大スターという自信かがあってこその出演だったろうな、と思わせる。だって、台詞も少ないし、美しさ以外はさほど目立たないしキーパーソンでもない。この映画って、、、実は主役はエフィー=J・ハドソンでしょ?(笑)。
エフィーがいて、物語が動く瞬間を作り出している。物語の起伏になっているのは全てエフィー絡み。しかも、堂々たる演技でとても新人とは思えないふてぶてしさ。そして迫力満点。いや〜、アメリカン・アイドルって、ホント馬鹿に出来ない番組だ。J・ハドソンはこのオーディション番組に最終選考まで残ったそうな。アメリカの広大さ、そして底力を感じさせる。
ラストも女性らしくて微笑ましい感じだが、ちょぉぉっと、綺麗にまとめ過ぎちゃったかなぁ?という気がしないでもない。友人の疑問だが、『なんであんなに簡単に仲直りしちゃうの?』と(笑)。そういう疑問もあるか?どちらかと言ったら、エフィの兄CCが調子良すぎで、ちょっとイライラした(笑)。あと、登場人物が全く老けないところね。しかしこれもなんとなく頷けるのは、ショウビズという世界、年をとらない世界なのだろうなぁと。
久々にまた、『歌が上手いって羨ましい!』とシミジミ思う作品。アーティストと呼ばれる世界で、私が唯一羨ましいと思うジャンルが『歌』の世界なのだ。美術関係とかその他多くのクリエイティブ系は、凄いなぁと思いこそすれ、羨ましいとは決して思わないのだが、歌だけは、アレだけ上手かったら人生楽しいだろうな?とね、思っちゃう(笑)。
そういや、前に『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』を見た時にも思ったけど、ビヨンセって女優としもなかなか良い。次回こそは主演女優賞、本気で狙えるのでは?ということで、昨年度世界中を沸かせた、そんな評判に違わぬ良作、お薦めできます。

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ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ 他 (2007/06/22)
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ぽすれん『ドリームガールズ』紹介

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