『殺しのグレイテスト・ヒッツ』
ロバート・J.ランディージ編/田口 俊樹 他訳/ハヤカワ・ミステリ文庫
ミステリ界でなんとなくタブー視されている『殺し屋』の物語。生活のために人を殺す、仕事としての殺人者。そんなタブーを描いた、『殺し屋』を主人公にした珠玉の名作を一堂に会した作品集。
ケラーのカルマ(ローレンス・ブロック)/隠れた条件(ジェイムズ・W・ホール)/クォリーの運(マックス・アラン・コリンズ)/怒りの帰郷(エド・ゴーマン)/ミスディレクション(バーバラ・セラネラ)/スノウ、スノウ、スノウ(ジョン・ハーヴェイ)/おれの魂に(ロバート・J・ランディージ)/カルマはドグマを撃つ(ジェフ・アボット)/最高に秀逸な計略(リー・チャイルド)/ドクター・サリヴァンの図書室(クリスティーン・マシューズ)/回顧展(ケヴィン・ウィグノール)/仕事に適った道具(マーカス・ペレグリマス)/売出中(ジェニー・サイラー)/契約完了(ポール・ギーヨ)/章と節(ジェフリー・ディーヴァー)
う〜〜ん、、、そうねぇ〜〜〜。最近短編集に面白味が見出せなくなってるかも?殺し屋が主人公だから、という理由ではないが、しかしだからこそ、物語のテイストも方向性も、どこか似通ったお話ばかり。奇を衒ってみても、どこかちぐはぐな感じがしてしまう。
しかしなかなかにバラエティー豊富な作者陣。日本に余り紹介されていない作家の作品が読めるのも、短編集ならではの楽しみだ。
J・ハーヴェイの『スノウ、スノウ、スノウ』なんかは、今後が色々と空想できて楽しかった。J・アボットは大好きな作家だし、J・ディーヴァーはさすがね、という感じ。短いながら良くまとまっていたが、同著者によるリンカーン・ライムにこの事件を捜査させたら、あっという間に犯人が捕まるだろうなと(笑)。
なかなかにプロットを凝らしたと思われる『売出中』と『契約完了』は、実際ちょと狙いすぎか?『売出中』はベースラインを度外視したようなラストだったし、『契約完了』はそもそもプロットが・・・奇想天外すぎて(笑)。殺人という重いテーマを扱っているくせに、絵空事過ぎるのよね、これまたベースが。
一番気に入ったのは『回顧展』。一夜の出来事を描いていて、ある世間に認められた戦争写真家が、自身のこれまでの仕事への嘆きと後悔を真っ向から見つめ、その許しを『殺し』にまつわる出来事が可能にする。メインとなるはずの『殺し屋』もなかなかに魅力的だが、これは脇役程度で、この短編集のコンセプトとしては多少外れているかも知れないが、それでも要素は生きていた。
読後静かな夜の時間が周辺に訪れているようなしんみりとした感があり、戦争や人の死に関して、それなりに考えさせられる部分もある。短い中に、これだけの要素を組み込んでいる著者の手腕はなかなかのもだと思う。
そもそも私はハードボイルドが苦手なので、こういった作品集は余り好まないのかも知れないが、男性陣には垂涎の著者達による作品集になるのだろうか。
ミステリ界でなんとなくタブー視されている『殺し屋』の物語。生活のために人を殺す、仕事としての殺人者。そんなタブーを描いた、『殺し屋』を主人公にした珠玉の名作を一堂に会した作品集。
ケラーのカルマ(ローレンス・ブロック)/隠れた条件(ジェイムズ・W・ホール)/クォリーの運(マックス・アラン・コリンズ)/怒りの帰郷(エド・ゴーマン)/ミスディレクション(バーバラ・セラネラ)/スノウ、スノウ、スノウ(ジョン・ハーヴェイ)/おれの魂に(ロバート・J・ランディージ)/カルマはドグマを撃つ(ジェフ・アボット)/最高に秀逸な計略(リー・チャイルド)/ドクター・サリヴァンの図書室(クリスティーン・マシューズ)/回顧展(ケヴィン・ウィグノール)/仕事に適った道具(マーカス・ペレグリマス)/売出中(ジェニー・サイラー)/契約完了(ポール・ギーヨ)/章と節(ジェフリー・ディーヴァー)
う〜〜ん、、、そうねぇ〜〜〜。最近短編集に面白味が見出せなくなってるかも?殺し屋が主人公だから、という理由ではないが、しかしだからこそ、物語のテイストも方向性も、どこか似通ったお話ばかり。奇を衒ってみても、どこかちぐはぐな感じがしてしまう。
しかしなかなかにバラエティー豊富な作者陣。日本に余り紹介されていない作家の作品が読めるのも、短編集ならではの楽しみだ。
J・ハーヴェイの『スノウ、スノウ、スノウ』なんかは、今後が色々と空想できて楽しかった。J・アボットは大好きな作家だし、J・ディーヴァーはさすがね、という感じ。短いながら良くまとまっていたが、同著者によるリンカーン・ライムにこの事件を捜査させたら、あっという間に犯人が捕まるだろうなと(笑)。
なかなかにプロットを凝らしたと思われる『売出中』と『契約完了』は、実際ちょと狙いすぎか?『売出中』はベースラインを度外視したようなラストだったし、『契約完了』はそもそもプロットが・・・奇想天外すぎて(笑)。殺人という重いテーマを扱っているくせに、絵空事過ぎるのよね、これまたベースが。
一番気に入ったのは『回顧展』。一夜の出来事を描いていて、ある世間に認められた戦争写真家が、自身のこれまでの仕事への嘆きと後悔を真っ向から見つめ、その許しを『殺し』にまつわる出来事が可能にする。メインとなるはずの『殺し屋』もなかなかに魅力的だが、これは脇役程度で、この短編集のコンセプトとしては多少外れているかも知れないが、それでも要素は生きていた。
読後静かな夜の時間が周辺に訪れているようなしんみりとした感があり、戦争や人の死に関して、それなりに考えさせられる部分もある。短い中に、これだけの要素を組み込んでいる著者の手腕はなかなかのもだと思う。
そもそも私はハードボイルドが苦手なので、こういった作品集は余り好まないのかも知れないが、男性陣には垂涎の著者達による作品集になるのだろうか。
![]() | 殺しのグレイテスト・ヒッツ―アメリカ探偵作家クラブ賞受賞 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 332-1)) ロバート・J.ランディージ、田口 俊樹 他 (2007/01) 早川書房 この商品の詳細を見る |
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