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『13/ザメッティ』
- 2007/11/27(火) 21:14:40
〔仏/グルジア〕13 TZAMETI (2005年)
監督:ゲラ・バブルアニ
脚本:ゲラ・バブルアニ
ギオルギ・バブルアニ/パスカル・ボンガール/オーレリアン・ルコワン/フィリップ・パッソン/オルガ・ルグラン/フレッド・ユリス/ニコラス・ピグノン/ヴァニア・ヴィレール
家族を支える22歳のセバスチャンは、雇われた先の主人の突然の死で収入が無くなってしまう。仕事中にその主人が話していた『大金を貰える仕事』。それは庭先で拾った謎の手紙に導かれるらしいと悟ったセバスチャンは、その手紙を返さずに、自ら指定の列車に乗る。辿り着いた先は森の中の怪しい廃屋。そこでは恐ろしい命がけの賭け事が行われており、セバスチャンは否応無しにその出場者として登録されしまう。
前評判の良かったこの映画、期待しすぎた!しすぎてしまった!!!
と言うとつまらなかったのか?と思われそうだが、それは全く違い、93分という短い間、十分に惹き込まれるサスペンスフルな出来栄えの作品だった。
だが、人の期待感とは勝手なもので、もっともっと手に汗握る破格の展開とどんでん返しなどが含まれているんじゃないのか!?という拍子抜け感もあったりする(笑)。
全編モノクロ、有名俳優はおらず、主演は監督の実の弟。朴訥とした印象の弟ではあるが、中々に凛々しい瞬間もあり魅せる演技はしてくれる。彗星のごとく現れた才気溢れる若手監督、シンプルで無駄がなく、練りこまれた脚本と発想が映画の中核であり全てである。そんな『良い映画』の要素をたっぷりと含有し、しかもほとんどぶれていないと評価できる。こういう映画は『思わぬ拾い物』の枠内にあったほうが、より高い評価が得られるのだろうな。
その『思わぬ拾い物』的感覚を味わったのが多くの映画関係者であり、そうした人々に祭り上げられて、一般的に公開される頃には、実際以上の結果を求められる作品になっている。
私が『こんなもんか〜』と思ったのは、予告でも解るように『本当のロシアン・ルーレット』の描写が、もっと長く、より危機感のあるものかと思っていたからだ。割とアッサリしている。いやそれも、実弾の入った拳銃によるゲームの真の恐ろしさが、私の想像の範疇を遥かに超えていたからかも知れない。もうコレは、どんな素晴らしい演出や映像を持ってこられても、ムリな相談とういヤツなのかも?
ただ個人的には、全く違うラストを想像(しかももっとシュールなヤツ(笑))していたので、あら、意外と・・・普通ね。という感想だ。ただぼんやりと思ったのは、『人の運とは決められた量しかないものなのかしら・・・』という事。良く『こんなところで運を使いたくない』とか、『運を使い果たしちゃった』などと言うが、この作品の主人公はまさにそれが言えるだろう。違ったところでは『ついてない1日』と『ついている1日』の差。しかしセバスチャンのように極端な差は、出来る事なら一生味わいたくは無いもの。
素朴さが面白さを加速させている。シンプルさが複雑さを際立たせている。そして、ヒッチコック作品を髣髴とさせるような、単純だが興味をそそる演出や演技。後に大物になった監督の初期の作品の多くがそうであるように、質素ではあるが、映画が出来る可能性の大きさを感じさせてくれる作品だ。これもハリウッドがリメイクを決定しているが、ハリウッドが作るとどうなるか?全く簡単に想像できるのではあるが(笑)、やはり観てみたいという気にさせる。
![]() | 13/ザメッティ (2007/10/10) ギオルギ・バブルアニ、オーレリアン・ルコワン 他 商品詳細を見る |
ぽすれん『13/ザメッティ』紹介
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